新スタートレック TNG 第165話「若き勇者達」

新スタートレック TNG 第165話「若き勇者達」

このエピソードは非常に内容豊かなものとなっている。

グッとくる箇所がいくつかあって、シトー少尉にピカード艦長がエンタープライズ号に乗船させたのは、彼の配慮であることが分かるシーンである。人間は若い時期にはムチャをする時期もある。その時に大きな間違いをすることもある。シトーも、そのような行為をしたが艦隊アカデミーを卒業しても汚名を晴らす機会も与えられぬままに過ごしてきたのだろう。ピカードは、艦隊の極秘命令をもって艦隊スパイとして働いているカーデシア士官を帰京させるべく計画を考えていた。そのカーデシア人によってベイジョーは蹂躙されておりシトーもよく分かっていた。この対立構造はDS9のコンセプトとなり、その後大きく発展する。

TNGでは、ポーカーのシーンは重要な箇所でしばしば出てくる。今回は、上級士官に加えて下士官である彼らも同じ状況で展開してゆく。そのセリフの絡みが実に良くできてている。このポーカーというゲームを通しても性格描写が分かりやすい。

このエピソードでは、上司と部下というものを考えさせれる。昇進が部下の話題になることは当然であろうし、そのために画策したり悩んだすることも自然に思える。また、上司となるものの器ということを考えさせられる。ピカードやライカー副長のようなものにとどまらず、人をまとめる立場にあるものにとって部下を働かせることや配置させること、評価することの難しさを感じる。ラフォージ少佐がトーリク少尉の進言を受け入れていくところは流石だと思う。ピカードは艦長として、厳しい生死を懸けた任務をも指揮しなければならない。それは、別エピソードで愛する女性をも、そうした立場に追いやる任務であり私情を挟む余地はない。

本来であればシトー少尉が任務を完遂して帰艦するというハッピーエンドで終わらせることもできたが、期待に反して殉職という結果にしている。若い士官たちには、宇宙艦隊というものの理想と本質を知って厳しい現実に直面しさらに大きく人間として士官として成長していくのだと思う。

ピカード艦長のもとで働きたいと誰でも思う。また、指揮官、リーダーの役割が分かり単なる利益調整ではないことが分かる。TNGの世界観では、人類は貧困を克服していて人間の目指すべきことは自分を高めることだという。お金が意味もたない社会なんて考えたこともない。そうした所有に意味がなくなる時に人類は新たな進化を遂げるのかもしれない。


ラヴェル中尉:ダン・ゴーシアー
シトー少尉:シャノン・フィル
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