法王、自身の疑惑に触れず 復活祭 首席枢機卿が擁護声明

法王、自身の疑惑に触れず 復活祭 首席枢機卿が擁護声明
2010年4月5日 産経新聞

 世界各地でカトリック聖職者の性的虐待と隠蔽(いんぺい)工作が発覚する中、キリスト教の復活祭(イースター)を祝う行事が4日、バチカン市国のサンピエトロ広場で行われた。ローマ法王ベネディクト16世は恒例メッセージで自身が虐待を見逃したとされる疑惑には触れず、ソダーノ首席枢機卿(すうききょう)が異例の声明で「つまらないゴシップに迷わされてはならない」と法王擁護に努めた。

 復活祭の日曜日はイエス・キリストが死後3日目に復活したとされる日。法王はミサの最後に巡礼者と世界10億人のカトリック信者に向けた恒例メッセージで「キリスト復活の後、教会は歓喜と希望だけでなく苦痛と悲嘆とともに歩んできた」と述べ、苦衷をしのばせた。

 ロイター通信はソダーノ首席枢機卿の声明について、復活祭に法王以外の聖職者が発言するのは前例がないと指摘。ローマ法王庁の混乱ぶりをうかがわせた。

 米紙は、米国の神父が聴覚障害の児童ら200人を虐待したことが判明した後もバチカン教理省長官(枢機卿)だった法王が措置を怠ったとして弁護士が法王の証人出廷を求めていると報道。法王は1日、聖木曜日のミサで「キリストは侮辱されても侮辱し返さなかった」と遠回しに反論し、バチカン教理省長官のレヴェイダ枢機卿は「報道は中傷だ」と非難した。

 しかし、法王の出身国ドイツのほかベルギーの大司教が「沈黙は罪だ」と指摘するなど足元からも批判の火の手が上がっており、騒ぎが収まる気配はない。



・復活祭に法王以外の聖職者が発言するのは前例がないと指摘…法王は権威であるから、弁明することはないだろうから側近がサポートするのだろう。
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