信者の教会脱会が急増

信者の教会脱会が急増
2010年1月18日 ウィーン発 『コンフィデンシャル』

 オーストリアのローマ・カトリック教会で昨年度、5万3216人の信者が教会から脱会した。前年度比(4万0654人)で約30・9%の急増だ。オーストリアのカトリック信者数は約553万人。教会の新規信者数は4650人だった。
 アルプスの小国オーストリアのカトリック信者数は2008年、全人口の約67%。1951年ではその割合はまだ約89%だった。
 信者の脱会が昨年、急増した背景として、リンツ教区のワーグナー神父の「天罰発言」の影響が挙げられている。
 ワーグナー神父は、ハリケーン・カトリーナ(2005年8月)が米国東部のルイジアナ州ニューオリンズ市を襲い、多くの犠牲者を出したことについて、「同市の5カ所の中絶病院とナイトクラブが破壊されたのは偶然ではない」と述べ、「神の天罰が下された」と宣言して憚らない。また、「同性愛者は病人だ」と語り、大きな波紋を投じた聖職者だ。同神父は昨年2月初め、べネディクト16世から補佐司教に任命されたが、物議発言の責任をとる形で任命を辞退している。
 ちなみに、同国で戦後、教会信者の大量脱会を引き起こした最初の出来事は1990年代、同国教会最高指導者グロア枢機卿が教え子に性犯罪を繰り返していたスキャンダル事件だ。第2はサンクト・ペルテン教区の聖職者たちの性スキャンダル事件(2004年)。そして今回のワーグナー神父の「天罰発言」問題と続く。各事件後、大量の信者たちが教会から去っていった。
 同国の教会聖職者は「信者が教会から背を向ける直接の理由は確かに聖職者のスキャンダル事件があるが、それ以外のさまざまな理由が複雑に関与している」と分析する。すなわち、聖職者のスキャンダル事件は平信徒の教会脱会決定への最後の一撃となるかもしれないが、そこに到るまでには、教会指導部への不信感や不満が山積している、というわけだ。
 同国では、カトリック信者の脱会が進む一方、イスラム教徒の移住者が年々、増加している。



・非常に憂うべき数字ですね。
その背景には、いろいろな要因があったと記事では述べている。カトリックの趨勢については知らないことばかりであるが、欧州では厳しい環境にある。アジアやアフリカに活路を求めているのも理解できる。
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