性的虐待罪で元大司教起訴 バチカン、初のケース

性的虐待罪で元大司教起訴 バチカン、初のケース
2015年6月15日 中日新聞

 ローマ法王庁(バチカン)は15日、未成年者への性的虐待の罪で、バチカンの駐ドミニカ共和国大使だったヨゼフ・ベゾロフスキ元大司教を起訴したと発表した。7月11日に初の審理が開かれる予定。法王庁によると、バチカン内で高位聖職者が性的虐待の罪で刑事責任を問われる初のケース。

 カトリック教会の聖職者による性的虐待が近年、世界各地で発覚。信者らの批判が強まる中、バチカンは再発防止策や被害者支援への取り組みを強化し、問題を起こした当事者だけでなく、事件の隠蔽に関わった聖職者の責任も追及する司法部門を新設した。

 元大司教はポーランド出身。【ローマ共同】


・この問題に関して、以下の記事に「2004~13年の10年間に3420件の虐待被害の申し立てがあり、848人の聖職者が資格を剥奪された」とある。考えてみると物凄い数字のように思えるが信者数から考えるといいのかもしれない。

この司法的処置だが、きちんと判断ができるのか注目される。

加えて児童虐待も広く知れ渡っているカトリック教会だが、なぜ神を信奉する人たちが神の名のもとに自らの欲望を達成しようとするのか理解に苦しむ。

単に処罰するだけではなく、その心理過程を検討しないと沈潜してしまうだけだろう。これがカトリック教会特有の問題ではないだろうから今後ともに注目されることになろう。


<ローマ法王庁>性的虐待の法廷新設 隠蔽の司教裁く
2015年06月11日 毎日新聞

 キリスト教カトリックの総本山・バチカン(ローマ法王庁)は10日、神父らによる児童への性的虐待を隠蔽(いんぺい)した司教を裁く法廷を新設すると発表した。性的虐待は近年、カトリック教会を揺るがしたスキャンダルの一つ。フランシスコ・ローマ法王の諮問委員会が法廷設置を求める勧告を出し、法王が受け入れを決めた。

 性的虐待を隠蔽したり再発防止を怠ったりした司教は、教会法によって「聖職乱用」の罪を犯したとみなされる。バチカン報道官によると、疑いのある司教はまず法王庁内の担当部局で調査され、裁判にかけられるかどうかが判断される。

 司教を裁く新たな法廷は、カトリック教会の教義と道徳を担当する法王庁教理省内に設置される。法王が新法廷の担当者を任命し、今後5年間の審理状況を踏まえた上で、将来的な対応を検討する。

 バチカンによると、2004~13年の10年間に3420件の虐待被害の申し立てがあり、848人の聖職者が資格を剥奪された。だが、隠蔽した司教の責任を問い、処分を下す組織的な司法制度は整っていなかった。国連・子どもの権利委員会はカトリック教会には虐待関与の聖職者をかばい、隠蔽する「沈黙のおきて」があると批判してきた。

 新法廷設置について、諮問委員会に参加している虐待被害者は「前向きな一歩」と評価。一方、米市民団体「司祭による虐待被害者の会」は「加担した司教の追放と隠蔽抑止につながればよいが、そうなるかどうかを判断するのは時期尚早だ」との声明を出した。【ローマ福島良典】



<ミケランジェロ>20年前バチカン盗難…今ごろ身代金要求
2015年3月11日 毎日新聞

 ルネサンス芸術の巨匠ミケランジェロ(1475~1564年)の書簡がバチカン(ローマ法王庁)から20年近く前に盗まれ、最近になって、返還の条件として約10万ユーロ(約1310万円)の「身代金」の要求があったことが分かった。8日付イタリア紙メッサジェロが伝え、バチカン報道官も盗難と金銭要求を認めた。

 盗まれたのは、サンピエトロ大聖堂管理局の文書館に収められていたミケランジェロ直筆の手紙と、サインの入った文書など数点。バチカン報道官によると、文書館で働いていた修道女が1997年、手紙などが見当たらないことに気が付き、上司に報告した。

 メッサジェロによると、最近、文書館の元男性職員が大聖堂担当の枢機卿のもとを訪れ、「手紙のありかと、誰が持っているかを知っている」と明かし、返還の交換条件として約10万ユーロを要求したという。バチカン報道官によると、盗難であることが明らかになったため、枢機卿は申し出を拒否した。

 バチカンはこれまで、手紙などミケランジェロの文書数点の紛失を公表していなかった。元職員の盗みへの関与の有無や、盗まれた文書の詳細は明らかになっていない。バチカン警察がイタリア警察当局と連携して捜査にあたっている。

 サンピエトロ大聖堂はミケランジェロらが設計。1506年に着工され、約120年がかりで1626年に完成した。文書館は1579年に設立され、大聖堂の建設や歴史に関する書類や書簡、図画などが保管されている。【ローマ福島良典】


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