<バチカン>フランシスコ法王2年 保守派抵抗…改革正念場

<バチカン>フランシスコ法王2年 保守派抵抗…改革正念場
2015年3月12日 毎日新聞

 フランシスコ・ローマ法王(78)がバチカン(ローマ法王庁)の法王選挙会議(コンクラーベ)で選出され、キリスト教カトリック史上初の中南米出身の法王が誕生してから13日で丸2年となる。法王は信徒の高い人気を支えにバチカンの改革を推進。カトリックの教義至上主義を戒め、個々の信徒を重視する「人物本位」の姿勢で独自色を打ち出している。だが、急激な変化を望まない勢力や保守派の抵抗が表面化しており、改革の取り組みは正念場を迎えている。

 法王は就任以来、バチカン改革のための委員会を作り、財政と資産管理を統括する「経済省」を新設。資金洗浄(マネーロンダリング)疑惑のあった宗教事業協会(通称・バチカン銀行)の立て直しと、財務部門のスリム化に取り組んでいる。社会的弱者を支援する「貧者の教会」路線に沿うように組織を刷新するのが狙いだ。

 信仰面では「家族」を中心課題に据え、昨年10月、教会が現代の家族問題にいかに取り組むかを話し合う世界代表司教会議を招集。伝統的な家族の価値観を重視する立場は維持しつつ、男女による結婚を神聖視するカトリック教会でタブー扱いされてきた同性愛者への対応や、離婚した信徒に対して取るべき配慮などに光を当てた。

 法王にとっての「追い風」は絶大な人気だ。法王がインターネット上で短文を発信するツイッターの読者(フォロワー)数は1900万人を突破。米世論調査機関によると、米国における法王の支持率は今年2月、就任以来最高の70%を記録した。

 だが、歯に衣(きぬ)着せぬ言動や、性急な改革は教会の内部で物議も醸している。世界代表司教会議では、同性愛者などに融和的な姿勢に保守派が反発。伊誌レスプレッソは、法王が「経済省」長官に任命したジョージ・ペル枢機卿に対し、法王庁高官から不満が出ている現状をすっぱ抜いた。

 バチカン日刊機関紙オッセルバトーレ・ロマーノの元副編集長、ジャンフランコ・ズビデルコスキー氏は「法王は(教会の)『外』にいる時は強大だが、『内』では弱い」と指摘する。【ローマ福島良典】

          ◇

 フランシスコ・ローマ法王が取り組むバチカン改革について、ローマ法王庁で結婚や離婚の問題を扱う法文評議会議長のフランチェスコ・コッコパルメリオ枢機卿(77)に聞いた。

 --フランシスコ法王の特色は?

 法王は(個々の)人物を通して現実を見る。問題を解決しなければならない時に、抽象的な規律から考えるのではなく、人々が抱える具体的な心配事から出発する。教義は不変だが、(カトリックで罪の状態にあるとされてきた)事実婚カップルや離婚信徒などを助ける必要がある。

 --法王の「貧者の教会」との関係は?

 「貧者のための教会」は法王の人物本位の一側面と言える。貧しい人々のことを考えれば、苦しみを分かち合い、共感を覚える。

 --法王選出後の2年間で一番の変化は?

 法王はカトリック教会の「中央政府」である法王庁を改革しようと決心している。経済面の改革で法王は「貧者のため」という教会の目的に沿う形で資産を活用するよう心を砕いている。だが、現状維持にこり固まる人々がいるのではないか。

 --法王庁内の抵抗はどの程度か。

 反対意見の人や(現状の変更を嫌う)保守派もいるが、カトリック教会では法王への忠誠心が強い。抵抗している人々もいずれ(法王に)協力するようになるだろう。【ローマ福島良典】


・バチカン改革が進んでいる。いろいろな問題を抱えたことで一気に改革の気風が生まれ、期待を込めて見守る。


ツイッター上の影響力、ローマ法王が最大 研究
2014/06/27 時事通信社

 マイクロブログのツイッター上で最も強い影響力を持っているのは、投稿内容が広くリツイート(共有)されているローマ・カトリック教会のフランシスコ法王――ソーシャルネットワークの政治利用に関する研究報告書で25日、発表された。

 インターネットを積極的に活用する法王の「@Pontifex」アカウントには9言語のバージョンある。そのフォロワー数は1400万人に上るが、この数字はバラク・オバマ米大統領のフォロワー数に比べれば3分の1程度だ。

 しかし、米広告代理大手バーソン・マーステラのソーシャルメディア専門家で、「ツイッター」と英語で外交を意味する「ディプロマシー」という言葉をかけた「ツイプロマシー(ツイッター外交の意)」調査を毎年行っているマティアス・リュフケンス氏は、鍵となる目安はフォロワー数ではないとみている。

 「極めて重要なのはフォロワーの数ではなく、その範囲と関わり方だ」と指摘するリュフケンス氏は、各フォロワーがそれぞれのネットワークに向けて共有するリツイート数こそが真の指標になると述べる。

 その観点からすれば、フランシスコ法王の影響力は圧倒的に大きい。母国語であるスペイン語のツイートは平均1万回以上リツイートされ、英語では6400回以上。これに対しオバマ米大統領のツイートは、2012年大統領選で再選を果たした際にミシェル夫人と抱き合う写真とともに投稿された「あともう4年」という勝利メッセージが80万6066回という驚異のリツイート回数を誇ったものの、他の一般的なツイートの共有回数は平均1400回程度にとどまっている。

 ■テレビに次ぐポテンシャル
 リュフケンス氏によると、最も多くのオーディエンスに伝えることのできるコミュニケーション手段は、昔も今もテレビだという。ツイッターについては、徐々に強力なツールになりつつあるとみており、「(ツイッターは)自己発信を助けてくれ、発信先さえ正しければ巨大な影響力を持つ」と説明する。

 政治家は、ツイッターの利用を通じて、人々に親近感を抱かせることができるほか、一般市民との個別の交流も可能となる。また、ウクライナ問題をめぐるロシア外務省とエストニア、スウェーデン両首脳によるツイート合戦でみられたような、正規の外交ルート外での意見交換もできる。

 各国首脳レベルで相互フォローを行うことで、その行為自体が一つの自己表現にもなる。ツイプロマシー調査によると、相互フォロー数が最も多いのはローラン・ファビウス仏外相の91件。その後に欧州連合の欧州対外行動局(「@eu_eeas」)の71件、3位はスウェーデン外相の68件が続いた。

 一方、米国のホワイトハウスとオバマ大統領が相互フォローしているのは、ロシア・ノルウェー両首相と英政府の3件だけ。【ジュネーブAFP=時事】



バチカンに「75歳定年制」…退職「奨励」改め
2014年11月06日 読売新聞

 ローマ法王フランシスコは5日、法王庁の行政組織で働く枢機卿に対し、「75歳定年制」を命じた。これまで75歳以上は退職が「奨励される」だった。

 各地の教区を管轄する司教についても適切な理由がある場合、周囲が退職を要請できるとした。組織の若返りを図るのが狙いとみられ、引退を拒む司教には、退職を促す公式な手続きが義務化される見込みだ。

 法王は、85歳で異例の生前退位を表明した前法王ベネディクト16世について、「偉大な勇気と謙遜の人」とたたえており、自身も生前退位をする可能性を示唆したことがある。【ローマ=青木佐知子】


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