介護主夫始末記:終末期狂騒時代

† 戦後のベビーブーム世代がいよいよ終末期対策に入る。これに対するニーズを満たすべくさまざまなサービスが提供されていく。こうした世代に対する配慮は、日本人が初めて経験していることだろう。姥捨て山なぞ、もはや死語になった。むろん、それは資産を持っているからに他ならない。

‡ 終末期に関して、その際の手順作りが進んでいる。意志がはっきりしない状態にあった場合に、医師らが責任を回避するためと本人の希望を尊重する姿勢もあろう。「スピリチュアルケア」を巡っては宗教界からも専門家を養成を始めたが、個人的には疑問すら感じる。一般的なケアならば可能としてもそれが勉強や研修などを経ればできるのであろうか。人は生きてきたように死んでいくというのが正解、その際に看取りをする誰かがいればベストということだろう。


日本病院会、延命中止で6事例 終末期医療
2015年5月27日 中日新聞

 全国約2400の病院が加盟する「日本病院会」は27日、回復が見込めない終末期医療に関する見解を発表し、延命措置の中止を患者の家族らに提案することが適当なケースをまとめた。

 「高齢、寝たきりで認知症が進み、周囲と意思疎通が取れない」「がんの末期で生命延長を望める有効な治療がない」など六つの事例を列挙。それらに当てはまり、複数の職種による医療チームが「根治できない」と判断した場合には、延命措置の差し控えや中止など「患者に苦痛を与えない最善の選択」を家族らに提案する、としている。(共同)



参考 日本病院会の文書は次のもの
2015.5.28 日本病院会 http://www.hospital.or.jp/
「尊厳死」― 人のやすらかな自然な死についての考察 ―

延命措置について家族と話し合う場合の6事例
 (※神経難病、重症心身障害者は含まない)
 ・高齢で寝たきりで認知症が進み、周囲と意思の疎通がとれないとき
 ・高齢で自力で経口摂取が不能になったとき
 ・胃ろう造設されたが経口摂取への回復もなく意思の疎通がとれないとき
 ・高齢で誤飲に伴う肺炎で意識もなく回復が難しいとき
 ・がん末期で生命延長を望める有効な治療法がないと判断されるとき
 ・脳血管障害で意識の回復が望めないとき


看取り支える「認定援助士」育成へ-在宅医らが一般社団法人設立
2015年5月21日 医療介護CBニュース

 人生の最終段階を迎えた患者や利用者らを精神面からサポートする医療・介護人材を養成するため、在宅の専門医らが一般社団法人「エンドオブライフ・ケア協会」を設立し、21日に東京都内で記者会見を開いた。同法人では今後、7月の横浜市を皮切りに全国6ブロックで養成講座を開催。終末期の看取りを支える「認定エンドオブライフ・ケア援助士」の育成に乗り出す。【敦賀陽平】

 同法人は先月21日の設立。理事には、▽めぐみ在宅クリニック(横浜市)の小澤竹俊院長▽北里大病院・トータルサポートセンター(神奈川県相模原市)の小野沢滋センター長▽長尾クリニック(兵庫県尼崎市)の長尾和宏院長―の3人が名を連ね、専務理事には一般社団法人「フューチャー・ラボ」の田口空一郎代表理事が就任した。また、淀川キリスト教病院(大阪市)の柏木哲夫理事長が顧問を務める。

 認定援助士は、団塊の世代が75歳以上となる2025年に向け、終末期の痛みを和らげる緩和ケアだけでなく、「なぜ自分だけがこんな目に遭うのか」といった患者や利用者らの心の苦しみ(スピリチュアルペイン)にしっかりと耳を傾け、その「支え」を言葉で伝え、相手の理解者となる人材を育てることが目的だ。

 養成講座では、在宅医療の経験の豊富な医療者が講師を務め、実際の場面を想定したロールプレイや事例検討を含め、2日間にわたって「スピリチュアルケア」の基礎などを学ぶ。同法人では、フォローアップ講座も開催し、援助者の輪を全国に広げることを目指す。

■心の苦しみに何ができるか、講座の柱は「言語化」
 この日の会見で小澤氏は、「苦しみに対して何ができるかを、きちんと言葉にすることが、この講座の大きな柱になる」と指摘し、患者や利用者らにきちんと言葉で伝えることができる人材の必要性を強調した。

 また、長尾氏は「モルヒネなどの薬剤、身体的な痛みに対するマニュアル等は在宅でもだいぶ整備されてきたが、肝心の魂の痛みは理屈ではない。不安やおびえみたいなものに対して、どうしていいか分からないというのが現場の本音だと思う」と述べ、看取りを支援する医療・介護従事者の育成に意欲を示した。


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