ムー公認「オカルトかるた」出た “極秘資料”満載

ムー公認「オカルトかるた」出た “極秘資料”満載
2015年5月6日 朝日新聞

 UFOや超能力、怪奇現象といった「世界の謎と不思議」に果敢に挑戦し続ける月刊誌「ムー」(学研パブリッシング発行)――。そんなムー公認の「オカルトかるた」が発売された。「縄文時代の宇宙飛行士」「世界統一をたくらむ秘密結社」といった怪しげな読み札で、「遊ぶほどにオカルト教養を高められる」グッズだ。

 ムーは1979年に隔月誌として出発。オカルト雑誌の草分けとして知られる。創刊号の巻頭は「総力特集 異星人は敵か、味方か?」だった。

 80年代初頭のニューエイジ思想ブーム、オウム真理教事件によるイメージダウンなど取り巻く環境の浮沈があったものの、「謎」「不思議」に対して、仮説を立てて推理や解釈を楽しむコンセプトは変わらないままだ。

 鳩山由起夫元首相も愛読者として知られ、「ムー民」と呼ばれる熱心なファンがいる。

 ムー公認なだけに、「あ」から「ん」まで46組の絵札は、誌面で使われた“本物”のイラストや写真を採用。読み札の文言は、ムー独特の世界観に満ちている。

 【あ】アーノルドが目撃したフライング・ソーサー
 【し】縄文時代の宇宙飛行士
 【せ】世界統一をたくらむ秘密結社
 【と】時をかける伯爵
 【に】2本の角があるネス湖の怪獣
 【ん】ンザンビ信仰とゾンビの呪術

■編集部で飛び交う用語の面白さ

 企画したのは、ムー編集部スタッフの望月哲史さん(38)。小さい頃から「ノストラダムスの大予言」シリーズ(祥伝社)で読書感想文を書くほど熱心なオカルトファンだった。

 そんな望月さんですら、2012年12月にムー編集部で働き始めると、「ムー的な言葉が飛び交うのに慣れるのに大変で、何を聞いても今で言う『ラッスンゴレライ』のように聞こえた」という。

 こういった編集部内で何げなく交わされるオカルト用語を聞くにつれて、「ユニークさ、世間とのズレ、異常性が面白い。その異常な視点自体がムーのコアではないか」と思い至り、そんな魅力をうまく伝えられるグッズを作れないかと考えた。

 編集部が収蔵する“極秘資料”である図版と、たとえば遮光器土偶に対して「古代の宇宙飛行士だ」と切り込む、ムー的な面白さ。その両方を、絵札と読み札で同時に表現できる商品として、かるたが思い浮かんだという。

■「“真実”は一つではない」

 学研の教育グッズとしての商品化も模索したが、「規模的にも内容的にも難しい」という理由で、望月さんの個人事業としてオカルトグッズ製作サークル「PLENLUNO(プレンルーノ)」から発売することになった。

 望月さんは「写真の札に『わかんねぇよ!』とツッコミながら笑って遊んでもらえれば。オリジナルの読み札を考案するのもオススメ。“真実”は一つではありませんので……」と話している。

 価格は税込み2160円。ネット通販や一部書店で販売している。数百セットずつの少量生産で品薄状態だが、5月末に再入荷するという。(北林慎也)


・いわゆるオカルト・精神世界の雑誌の老舗として、未だに残っている。マスコミへの浸透度は高く、中でもテレビ番組への元編集長、編集長の頻繁の出演でお馴染みだろう。そうした番組では、いわゆる肯定派の中心として、否定派の学者・タレントとバトルを展開し、結論を出すことはない。

私は、こうした雑誌をかなり以前は興味を持っていた時代もあるが、それは学研や徳間書店などきちんとした出版社が出しているからだ。ところがずっと見てきて、かなり確信犯的に人を惑わす出版が分かってからは距離感を大きくとっている。

こうした編集に携わる人たちの本音対談・インタビューを何度も見ているが、彼らは編集している内容が事実であるかではなく、売れるための話題性があるか否かだけなのだ。つまりヨタ情報であることを承知で、読者の利益をはかることはない。そうした業界のライターも売れるための文章を書いているだけに過ぎない。

例えば、オウム真理教信者はこのような雑誌・テレビ番組を契機として入信しているという報道を読んだこともある。リテラシーのない青年や子どもをターゲットとして、危険な内容を含む情報を、それが正しくないかもしれないと分かっていて提供することは出版社として正しいのか疑問がある。

彼らの根拠は、すべては科学で解明されたわけでなく、1%でも疑わしいことがあれが常識的なことも信じることはできないというスタンスである。これがより科学的な態度であるという主張に基づくのだろう。また実証されていないが新しい科学の知見を有していると主張する自称・研究家を重用する。

特に世紀末には、世界が終るという言説を振りまき社会を混乱させたことの罪は大きい。その検証も反省もないままに、流布した本人やマスコミは相変わらずに誤魔化しながら生きているのである。

こうしたことを取り上げなかったNHKだが、「幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー」という番組でリテラシー教育を行った。この番組では、上記のような不可思議な現象を不思議現象!?と科学現象と分けて構成することで、視聴者に疑うことを教える。

例えば同じ映像を使っても、民放特番では最新UFO映像なるものが、NHKではCGによって合成されたものであることを説き明かしつつ、それがどう撮影されたかを検証することで解明をめざした。

このNHK番組では、いくつものYoutubeに動画を掲載している会社が、映像を売る会社であること示唆した。その会社へのメール取材で日本からの引き合いが特に多いことを暴露した。「極秘の情報では・・・」というのが、実は動画掲載サイトにある怪しげな映像である場合も多い。

科学的な見方をできないからこそ騙される。騙す人はきちんとした科学知識もないままに自説を述べる。そして、それを通して儲ける人たちが多く存在するということだけだ。

陰謀論にまじめに取り組むほど偏向して考え方そのものがおかしくなるように、こうしたオカルト情報も笑いとばすためと割り切れば面白い(⇒「と学会」ように)が、それを支える情報の信頼性が著しく欠ける場合は、いくら周辺情報を集めてもらちがあかないのである。

そこで一足飛びに、誰かが・大きな闇の組織が情報をコントロールし人類を支配するという大きな妄想体系にはまり込んでいくのである。世の中の現象、一つ一つは自分との関わりに存在するだけであって何か隠されたものがあったとすることは余りにも短絡的なことだ。


月刊ムー公認「オカルトかるた」

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[内容物]
読み札/取り札:46組
終末カード:8枚
遊び方解説書:1枚



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