82年ぶり大改修 横浜海岸教会、バリアフリー化

82年ぶり大改修 横浜海岸教会、バリアフリー化
2015年5月12日 神奈川新聞

 日本人信徒が参加した最初のプロテスタント教会として知られ、横浜市認定歴史的建造物でもある横浜海岸教会(横浜市中区日本大通)が82年ぶりの大改修を終えた。耐震やバリアフリーにも対応し、15日を皮切りに今後は毎月第3金曜日に一般公開も始める。上山修平牧師(60)は「改修を機に、より人々に親しまれる教会に」と話している。

 開港後の横浜では、宣教師らが私塾を開いて英語を教えながらキリスト教を伝道した。このような私塾兼礼拝所として、現在の教会所在地に小会堂が建てられ、1872年に祈とう会を始めたのが同教会の始まり。その3年後に「横浜海岸教会」と改称して本格的な会堂を建設したが、1923年の関東大震災で倒壊。33年に再建した会堂を80年近く使ってきた。

 近年は礼拝に訪れる信者の高齢化が進み、建物の耐震面にも不安があったため、2013年秋から大改修に踏み切った。歴史的建造物のため、ろうそくをイメージした細長い窓やステンドグラスを組み込んだ扉などの外観は細部まで極力変更せず、壁を厚くするなどして補強。車いすにも対応したトイレやエレベーター、授乳コーナーもある「親子室」などは新設した。

 改修費用の約3億3千万円のほとんどは信者の献金でまかなった。改修工事期間中の約1年半は近隣のミッションスクールの礼拝堂などを借りて、日曜礼拝を続けながら、新会堂の完成を待ちわびてきたという。

 バリアフリー化などに対応したのを機に、毎月第3金曜日の一般公開も始めることにした。上山牧師は「7年後には創立150年を迎える。これからも横浜の人々とともに歴史を刻んでいきたい」と話している。

 初回の一般公開は15日午前10時~午後3時。午後0時10分から30分間は初心者向けの礼拝も行う。


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・教会の耐震化、バリアフリー化、そして補修と建物の維持には必要なお金がかかる。

信者数の減少からか献金だけで済ませるのは大変なことで、歴史的な建造物はいっそうメンテナンスが必要になるのだろう。

一方で、建物という器だけでなく日本人が信仰を受け入れて生きていくことに主眼を置いた伝道も必要なこと。信仰においてもメンテナンスを自ら行うことを期待したい。


日本キリスト教会 横浜海岸教会  http://www.kaiganchurch.or.jp/

大浦天主堂  http://www1.bbiq.jp/oourahp/


大浦天主堂が拝観料値上げ
2015年5月4日 長崎新聞

 来年の世界文化遺産登録を目指す「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の構成資産で、国宝の大浦天主堂(長崎市南山手町)の拝観料が7月から、大人で300円から倍額の600円になるなど、大幅に値上げされることが3日、分かった。教会群は多額の維持保全費が必要で、修繕費の確保が主な理由という。

 値上げは、構成資産である7教会を所有するカトリック長崎大司教区の関係者でつくる「国宝 大浦天主堂保存委員会」で決まった。構成資産の一つで、国重要文化財の黒島天主堂(佐世保市)は近く大規模改修が必要で、国や県の補助を充てても、同大司教区の負担は1億円近いと見積もられている。黒島天主堂以外の教会も過疎化による信者の減少などで修繕費の確保が見込めず、多くの観光客が訪れる大浦天主堂の料金引き上げを余儀なくされた形だ。

 新拝観料は中高生400円(現在250円)、小学生300円(同200円)。団体割引の対象人数を今までの「30人以上」から「20人以上」に引き下げるが、団体割引料金も大人が500円(同250円)、中高生が300円(同200円)、小学生が200円(同150円)となる。

 大浦天主堂には昨年、約60万人の拝観者が訪れた。同天主堂の諸岡清美神父は「世界遺産登録を見据えた便乗値上げではない。教会群全体を守るための苦しい決断」と話している。


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