人生いろいろ:寺社に液体被害、拡大

† 寺社に油のようなものを撒き散らす被害が頻発している。同一人物の仕業と防犯カメラ映像で分かっているが、模倣犯として同じような犯行をする人も他にいるようだ。また各地で神社の石像が破壊されているとの報道も加わっている。今までブログに掲載しなかったのも今後とも類似犯罪が多発すると予感されるためで、まとめるには時期尚早かと。刑罰も、器物損壊や文化財保護法違反といった軽微なものにすぎません。

‡ 今までこのような被害は、例えば塀に傷をつけたり石像を倒したりすることはありました。ただ油などで傷つけることは聞いたことがありません。油が染みこむと除去することは難しいそうで、見た目も悪いし保存にも影響が出るかもしれません。関係者らは一様に、止めてほしいと懇願するようです。イスラム国の仏像破壊等、国民共通の文化財を勝手な理屈で破損することは許されることではありません。ほんの一部の不心得者の仕業とはいえ、日本人が大事なものを大切にしないようになった結果とも言えるかもしれません。粗暴な事件が報道される昨今ですが、短絡的な思考・行動で鬱積したストレスを晴らす風潮が拡がることが懸念されます。


追記 まさかの展開になるのか・・・

寺社に油事件、宗教団体幹部に逮捕状 「お清め」と証言
2015年6月1日 朝日新聞

 奈良や京都、千葉の寺社などに油のような液体がまかれた事件に絡み、米国在住で東京都内に拠点があるキリスト教系の宗教団体幹部(52)が各地で油をまいたことを認める発言をしていたことが関係者への取材でわかった。千葉県警は、この幹部が県内で油をかけた疑いが強まったとして、建造物損壊容疑で逮捕状を取った。奈良県警と京都府警も幹部が一連の事件に関与したとみて慎重に調べる方針。

 捜査関係者によると、この男性幹部は3月下旬、千葉県香取市の香取神宮の建造物に液体をかけた疑いが持たれている。防犯カメラに液体を投げつける姿が映っていたという。

 関係者によると、この男性幹部は東京都出身で2013年に教団を設立。遅くとも同年夏ごろから中国地方の城や神社、九州地方の神社で「お清め」と称して油をまいたことを信者向けの集会で証言。「日本の寺社を油で清め、日本人の心を古い慣習から解放する」などと語ったという。この教団には東京と大阪を中心に100人以上の信者がいるとされる。



【油まき】「呪われた日本を油で清めた」「震災は神の意志」逮捕状の男、集会で主張
2015.6.1 産経ニュース

 各地の寺社に油のような液体がまかれるなどした事件は、米国に住む日本国籍の医師の男の逮捕状を千葉県警が取ったことで急転した。男は医師業の傍らキリスト教系を標榜する布教活動にも従事し、各地で集会を開催。ネット上で公開されている集会の動画では「東日本大震災は“日本の君(きみ)”の首の骨を折るための神の意思」「呪われている寺社などを油を注いで清めた」などと話していた。

 複数の動画で男が語っているところによると、東京出身で、17歳の時に韓国系牧師が創立した都内の教会でキリスト教に出合い、神の命令に従い渡米して医学を研究。産婦人科医として米国で働きつつ、布教活動にも従事してきたという。

 平成25年7月に東京で開いたとする集会の動画では、東日本大震災で倒壊した鹿島神宮(茨城県)の鳥居の写真を示し「震災は“日本の君”の首を折るために神が起こした」などと主張。震災を機に日本で「呪われた場所を清める」活動を開始するよう神に命じられたとした。100カ所以上の神社や城郭、ほこらなどを訪れ、「油を注いで清めた」と説明。この活動は「誰も連れて行かないように神に命じられた」とし、1人でレンタカーなどを使って行っていたと話した。

 「清める活動が終了し、“日本の君”を追い出すことに成功した」などとして25年、布教などのために団体を設立。各地で集会を開き、社会で働きつつ神に奉仕する重要性を説いていた。

 この男が創立した団体は東京都内の高層ビル内に事務所を設置。同団体関係者の女性は産経新聞の取材に「逮捕状が出たと報道されているが、氏名が報じられたわけではなくコメントはできない」と回答。その上で、「われわれはキリスト教徒が中心となった集まりだが、宗教団体ではなく、会費もない」と説明した。


 キリスト教を研究する東京大の鶴岡賀雄(よしお)教授の話
 「キリスト教の過去から現在を見渡しても、油でお清めをするという考え方は聞いたことがない。水は聖なるものと捉えて洗礼で使うなどするし、油も儀式で使うことはある。ただ、他の宗教を正すためや、敵対者を攻撃するため、油をまくことは普通は考えられない。何か異様な感じがする。一般論からすると、こうした異様な行動を取る場合、キリスト教か別の宗教かに関係なく『神がかり』的な状態の人が多い。分派した団体は、学者としても細かな把握が難しい」

 新潟青陵大学大学院の碓井真史教授(社会心理学)の話
 「元々は頭が良く、正義感にあふれた真面目な人物なのではないか。そうした人が世の中などに不満を感じながら行き詰まった時に、奇妙な教義に染まることがある。自分の中にある不満や欲望を、神の名前を借りて行うという場合もある。オウムなど過去のカルト事件でも、教養が高く真面目な人が危険な考え方に染まった。そこに行動力や財力が伴って、こういうことをしたのだろう。『油をお清めのため』にという考え方はあまり聞いたことがない」


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