英オクスフォード大学が「世界破滅の12のシナリオ」を発表

英オクスフォード大学が「世界破滅の12のシナリオ」を発表
2015年2月25日 DMMニュース

 今月中頃、イギリスの名門、オクスフォード大学にて「世界滅亡の理由になり得る12の科学的評価」の研究成果がまとめられ、話題となっている。この研究はグローバル・チャレンジ財団及びフューチャー・ヒューマニティ研究所の科学者らによって行われた。参加した研究者は「この研究は人類が直面しうる危険について理解することで、それを回避する方法を探し、持続的に発展していく道筋を探す挑戦」であると述べている。今回発表された“人類滅亡危機可能性リスト”は簡潔にまとめると、次のようになっている。

1.極端な気候変化

 極端な環境変化が影響し、飢餓を生み出す。また移民が増加することで、二次的な争いが生ずる。極端な気候変化を止め、環境変化による滅亡を避ける上では、国際的な協力が不可欠である。

2.核戦争

 20世紀に比べれば核戦争が起こる可能性は低くなっているものの、突発的な、あるいは計画的な核による衝突が起こる可能性は依然として無視できない。

3.世界的パンデミック

 研究者らは「現在の世界で感染症の世界的パンデミックが起こる可能性はこれまで想定されていたよりも高い」と見積もっている。そして最も恐ろしい脅威は、人類にコントロール不可能なほどの病原菌がまだ存在するかどうかが、人類にはわからないという点である。

4.隕石の衝突

 直径5kmほどの隕石があればオランダくらいの国土は全滅するが、そのレベルの隕石衝突は20万年に一度の頻度で発生している。研究者らは隕石の衝突そのものによる被害よりも、隕石の衝突によって生じる塵が地球を覆い、生態系を破壊し、世界的飢餓が起こる事の方がより深刻であるとしている。

5.超級火山の爆発

 超級火山の爆発が、隕石の衝突や核戦争と同じような結果をもたらす。塵が空を覆って日光を遮断し、寒冷化現象を引き起こし、世界的な飢餓と政治的混乱をもたらす。

6.環境的カタストロフィ

 ゴミの廃棄などによって環境が汚染され、生態系が破壊されることから環境変化がおとずれる。研究者らは「生物の種の絶滅するまでの速度が急速に早まっている」ことを指摘している。

7.グローバリズムによる破滅

 世界経済のグローバル化により、経済危機や貧富の拡大が引き起こされ社会が不安定化している。どこかで経済破綻が起これば世界全体に大きな社会混乱をまねき、無法状態を作り出す危険がある。

8.合成生物学

 最近ではポリオウィルスを実験で作成するという研究が行われている。もしこうした技術が悪用されれば、人類を破滅させかねない「人工病原」が作り出される危険性は高い。研究の進化とあわせて、どこまでが許され、どこまでを禁止するか明確なルール作成が求められている。

9.ナノテクノロジー

 現在では世界を救う技術として注目されているナノテクノロジーだが、研究者らは「ナノレベルでより可搬性を高めた破壊力の高い武器が作られる可能性がある」と指摘している。特に危険性が高いのは、ナノテクノロジーによって作られた原子爆弾の可能性である。

10.人工知能

 極度に発達した人工知能は、やがて自身によってさらに性能が強化され、莫大な情報を蓄積し、もはや人間によって制御不可能となる。研究者らはそのとき、人類の存続を左右するのは「単一のAI独裁者か、膨大な数のロボット」であると述べている。

11.政治の失敗による国際的影響

 以上のリストに当てはまるような問題が発生した際、その国の政治家が適切に対処しないと、それは単に問題を解決しないだけでなく、政治的災害となって状況をさらに悪化させる。そしてこのグローバル社会において、それは世界に影響する。

12.未知の可能性

 最後に、研究者らはこれらのリストにも当てはまらない「未知」の危険性がまだあるはずであり、そうしたリスクをたえず発見する努力を惜しんではならないとまとめられている。

 研究は有名な物理学者エンリコ・フェルミのパラドックス(地球外文明の存在の可能性の高さと、そのような文明との接触の証拠が皆無である事実の間にある矛盾)を引いてこう結ばれている。「銀河系に異星人が存在しないのは、知的生命体は銀河系へと飛び出す前に、自らを自分たちで破壊してしまうからである」。

 世界破滅のシナリオは、着々と進行中なのかもしれない。


・世界壊滅は宗教のテーマでもある。それは滅亡から再生するという復活の思想があるからだろう。そのために滅亡を早めたいとする宗教グループもあるほどだ。これはもともとは動植物が死んで分解し要素になってまた再生するという自然循環リサイクルによる見通しであろう。

ところが地球そのものが破壊的になれば動植物の存在そのものもなくなるわけであり、楽観的な再生思想は破綻することになる。そこでも生き残る動植物はいるのだろうが、それが人間とは異なる進化を遂げていくことになる。

特にグローバル化した現代では、未開の人たちにも影響が及ぶことが懸念され地球上で安全な所は存在しないのが過去とは違ったことだ。そのような危機のシナリオだが、複数の複合的な事態も起こり得ることで映画・ドラマの主題となって久しい。

1年後のことが予測できない。50年先なんて想像もできない。そのような緊迫した状態にあっても人間は常に見張りをするような性格ではなく、大災害があっても3年すれば過去のことになってしまう。常に地震の備えをしている人がいるわけじゃない。

昔、ローマクラブの報告書「成長の限界」で人類の共通課題が提起されて以来、さまざまな科学的な予想がされてきている。ちょっと脱線するが、西丸震哉『41歳寿命説―死神が快楽社会を抱きしめ出した』(情報センター出版局)1990 は、個人的に面白いと思った。ちょっと面白い学者で、この説も全体を信じることはできないにしても環境悪化が人間にダメージを与えるという当たり前のことを言っているだけだ。

さて聖書の終末預言を書いたヨハネだが、原理主義でなく人間の行く末を黙示的に書いたものに過ぎないという思いがする。それはローマ帝国であったろうし世の中を謳歌する国家ということもいえる。全ては滅び生まれるという無常という実態を表現したに過ぎない。

その延長で考えると、人間を含めて全ての物質は同じものといえ、その真理を深く追求すれば人類は兄弟であろうし動植物や鉱物など有機・無機物質とも同じものということになる。つまり違っていると思っているものが実は同じものであるということなるだろう。

人類はいつか滅亡するのは確かだ。その時には人類の定義すら変わっているのかもしれない。総体として物質が過不足することはなく、破壊しようが分解しようが極限の要素の構成が変わるわけではない。誰も頭では理解するだろうが、あの太陽すら寿命があり、今でもどこかで恒星が生まれ死んでいるはずだ。ただ根源的に見れば物質の根源は変わらずに残っていく。物質の根本は何か、それは未知だ。

ただ人間は有限ではかない生命を意志的に生きることのみ。その時に何かしらの意味を見いだすこともできようが、そもそも意味すらも必要ない。ただ生まれて滅びるのが理なのだろう。


追記

人類を滅亡させるかもしれない12の事象
2015年03月04日 Gigazine (一部分)

これらの解決法としてあげられているのが以下の10個。

01:地球規模の難題に立ち向かうための、リーダーシップ・ネットワークの構築
02:地球規模の難題のための、より良いリスク査定能力を育てる
03:危機探知システムの構築
04:極度に複雑な社会システムの視覚化
05:正しい方向の努力に報いること
06:あらゆる可能性に注意を向ける
07:大きなリスクに対する関心を強める
08:大きなリスクに対しては適切な言語で説明を明記する
09:地球規模のリスクに対する指標を政府が確立
10:Global Risk Organisation(世界リスク機構)の設立の可能性を探る

なお、「12 Risks That Threaten Human Civilisation」を執筆したのは21ST CENTURY FRONTIERSのデニス・パムリンCEOと、オックスフォード大学のスチュアート・アームストロング博士。レポートの本質的なねらいは、行動と対話を促すことにあるそうです。



12 Risks That Threaten Human Civilisation」 PDF

Global Challenges Foundation  http://globalchallenges.org/publications/globalrisks/about-the-project/

関連記事
スポンサーサイト

コメント


トラックバック

↑