「神は生物を進化するよう造った」 現ローマ法王も肯定

「神は生物を進化するよう造った」 現ローマ法王も肯定
2014年10月30日 朝日新聞

 宇宙が誕生したビッグバンも進化論も、神の教えと矛盾しない――。ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王は28日、天地創造に関する科学の理論を肯定した。

 世界の高名な科学者が集うバチカン科学アカデミーでの会合で語った。法王は「世界の始まりは混乱の産物ではない。創造主の手がビッグバンを必要とした」「神は、自然の法則に従って進化するよう生物を造られた」などと述べた。

 旧約聖書は、神が6日間で天地を創造したと記す。地動説を唱えたガリレオへの17世紀の異端裁判などで非科学的と思われがちなバチカンだが、1950年から進化論を認めてきた。

 ただ保守派の前法王ベネディクト16世は「神の創造を信仰で理解することと科学による証明は対立しない」と述べる一方で、「進化論はすべての問いに答えてはいない」と発言した。生命の誕生や進化に何らかの「知的計画」が働いたと主張し、米国で支持を集めるキリスト教右派への追い風と受け止められていた。(ローマ=石田博士)


・科学の発展とともに宗教は廃れてきたということが言われるがそうでもないかもしれない。

そもそも選民思想が根本的な問題だと感じることがある。つまり自分は正しいと確固たる自信ゆえに他者を排斥しても何も感じない・考えないことに通じる。宗教の偏狭さが出るのが、そうした意識だろう。

本当は自らの権力欲や支配欲であるのにもかかわらず、それを教義解釈の結果として縛るようなあり方がずっとされてきている。解釈次第でいかようにも変更できることが言語の弱点であり限界であろう。

進化、中絶、離婚等にしても、聖書本文に書かれている背景を考えることなく鵜呑みにし、さらに勝手に解釈すればどのような結末になるかは明らかであろう。ただ、それを拒絶する偏狭さを受け入れられないことが問題を複雑にしている。

イエスは当時の宗教学者やパリサイ派の人たちの言動を徹底的に批判している。それらの人たちと現代の宗教組織が同じに思える。イエスを神と崇める人たちは、実は自分を神としていることに気づけないことに人間が本当の意味で進化しているわけでないことがさみしい。

社会組織は現代的になっているが、イエスの生きた時代と同じことを人間は繰り返しているに過ぎない。ただ時代の廃り流行りに流されているだけだろう。

科学者は万能ではないことを知って仕事をしている。その危険性も分かるゆえに倫理を考える。一方で宗教者たちは、間違いなしと考えるゆえに他を排除し己の理論を貫こうとする。


離婚・同性愛…容認に至らず カトリック司教会議が閉会
2014年10月20日 朝日新聞

 「家族のあり方」をテーマにしたローマ・カトリック教会の世界代表司教会議が19日、閉会した。2週間の議論で、離婚や同性愛など教会がタブー視してきた問題に向き合った。だが保守派と改革派の溝は深く、変革には至らなかった。

 議論の要点を示した報告書は62条項あり、世界中から参加した司教183人が1条項ずつ賛否を表した。承認には3分の2の賛成が必要。「同性愛は容認されるべきで、差別は避けられなければならない」とした条項や、離婚した人が教会の重要な儀式に参加するのを認める条項など三つが否決された。

 報告書にはすべての条項の賛否が示されている。会期中に発表された中間報告では、同性愛を肯定する改革派の主張が一部含まれ、「バチカンが歴史的な転換へ」と報じるメディアが出るなど注目を集めた。(ローマ=石田博士)


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