バチカン、元大司教拘束…児童への性的虐待容疑

バチカン、元大司教拘束…児童への性的虐待容疑
2014年9月24日 読売新聞

 ローマ法王庁(バチカン)は23日、法王庁の捜査当局が、前駐ドミニカ共和国大使を児童への性的虐待の疑いで拘束したと発表した。

 バチカンは昨年、刑法を改正し、児童への性的虐待の罪を新たに定めており、同容疑による拘束は初めて。

 拘束されたのは、ポーランド出身のヨゼフ・ベゾロフスキ氏(66)。ドミニカ共和国で児童買春疑惑が報じられた後、昨年8月に大使の職を解かれ、バチカンに戻っていた。今年6月には、カトリック教会の審問機関が、同容疑でベゾロフスキ氏から大司教の地位を剥奪した。

 バチカン幹部に対し、教会内部の処分にとどまらず、刑事捜査に踏み切るのは異例。児童虐待問題に対する法王フランシスコの厳しい姿勢を反映したものとみられている。【ローマ=青木佐知子】

バチカン、元大司教の身柄拘束 性的虐待容疑
2014/9/24 共同通信社

 ローマ法王庁(バチカン)は23日、未成年者への性的虐待の疑いで、駐ドミニカ共和国大使だったヨゼフ・ベゾロフスキ元大司教の身柄を拘束したと明らかにした。健康上の理由から元大司教はバチカンで自宅軟禁となり、今後、本格的な司法手続きが始まる。

 AP通信によると、性的虐待容疑でバチカンの高位聖職者が刑事責任を問われるのは初めてという。バチカンのロンバルディ報道官は24日、「深刻なケースに対し、早急に責任ある対応を取るべきだと法王フランシスコが求めている結果だ」とのコメントを発表した。【ローマ共同】

(地球24時)バチカンの元大使、児童虐待で自宅軟禁
2014年9月25日 朝日新聞

 ローマ法王庁(バチカン)の刑事裁判所は24日、児童に対する性的虐待容疑に問われたポーランド人のウェソロウスキ元ドミニカ共和国大使を尋問し、自宅軟禁処分にした。AP通信は「バチカン内の高官が、この問題で罪に問われるのは初めて」と伝えた。(ローマ)



・収束するかと思われた児童に対する性的虐待だが未だ燻っている問題であることは確かである。

大使経験もある大司教だが、その地位も剥奪された上で教会内部の処分だけでなく刑事責任も問われ裁判で有罪となると刑罰も課される見通し。高齢ゆえに自宅軟禁で取り調べを受けているとされる。

欧州での教会離れは進んでいるらしく結婚式も教会でなく役所で挙げるカップルが増加していると、在住者がラジオで現地報告していた。ドイツでは教会税というものがあり、信者から所得税に8-9%の課税がされ州が徴収し教会に配分する。それは福祉事業などを担う部分を分担しているという考えがあるという。税金逃れも背景にはあろう。

人間の嗜好に対する制限が厳しいのが宗教であり、禁欲的な生き方を推奨することは理解できる。ただ禁欲的な生活が意味なく続けられるものではなく、自分本来の嗜好に気づいてしまった場合の処理の仕方が難しい。

人間の持っている生物的、本能的な欲求をどのように昇華すべきかを宗教は説いているが、欲求を抑制させるのが上からの教えでは効果が薄いのは当然で、本人が納得して生き方を変える努力がなければ持続させるのは難しいかもしれない。

カトリック聖職者の児童への性的虐待は、それだけの説明では不十分ではあるが、語ることと行いが乖離した二枚舌では宗教人としては信頼されないことは確かだろう。性的嗜好があることを認めた上で、さあどうするかであり、その先の判断は個別に責任をもって行えばいいことだ。


【外信コラム】前例ない逮捕にバチカン衝撃…後を絶たない聖職者による性的虐待
2014年10月5日 産経新聞

 去る9月下旬、ローマ法王フランシスコは、複数の少年に性的虐待を加えた疑いでドミニカ共和国の警察から告発されていた、バチカン市国の前駐ドミニカ共和国大使ヨゼフ・ベゾロフスキ元大司教(66)を逮捕することを許可した。

 ポーランド出身の元大司教は今後、法王庁裁判所で裁判にかけられ、有罪の場合は7年から10年の禁錮刑になる可能性もあるといわれている。

 だが、カトリック教会の大司教で大使だった高位聖職者が逮捕されるという事件は前例がないだけに、バチカン市国内には衝撃が走っている。

 欧米では、十数年前から聖職者による未成年者に対する性的虐待が重大な問題になっている。

 カトリック教会内の浄化と聖職者の規律の厳正化を進めている法王は今回、断固たる態度を示すことで、一向に後を絶たない聖職者による性的虐待の防止に不退転の決意を表明したのだ。

 カトリックの聖職者の妻帯禁止は、11世紀の法王グレゴリウス7世により成文化されたが、その後の法王の中には愛人と子供を持った者もいたことが歴史的に知られている。

 カトリック教会の聖職者は男子に限られているだけに、問題の根は深いといわざるを得ない。(坂本鉄男)



参考

子どもに性的虐待、聖職者848人を処分 バチカン報告
2014年5月8日 朝日新聞

 カトリック教会の聖職者による子どもに対する性的虐待問題で、バチカン(ローマ法王庁)は6日、2004年からの10年間だけで、合計848人の聖職者の身分を剝奪(はくだつ)していた、と明らかにした。また、2千500人以上がこの問題で何らかの処分を受けていた。スイス・ジュネーブで開催中の国連拷問禁止委員会で報告した。剝奪処分を受けた聖職者数はこれまでに公表されていた人数の2倍以上になった。

 カトリック教会の聖職者による子どもへの性的虐待については、13年3月に就任したフランシスコ法王も対策に力を入れてきた。今年2月公表の国連「子どもの権利委員会」の報告書は、被害者は全世界で数万人に及ぶと指摘した。

 今回の国連拷問禁止委員会に先駆け、米国やオーストラリアの被害者団体は先週末、ジュネーブで会見を開き、「カトリック教会側が聖職者による犯罪行為を各国の司法当局に通報せず秘密裏に処理した」「理由を示さず聖職者を異動させて問題をうやむやにした」などと強く批判していた。(ジュネーブ=松尾一郎)



関連

台湾の僧侶がスーパーでビーフジャーキーを盗み食い、「無性に肉が食べたくなった」―中国報道
2014年04月23日 XINHUA.JP

17日付の米ニュースサイト「yourjewishnews.com」によると、台湾南投県の60歳の僧侶がスーパーでビーフジャーキーを盗み食いし、不殺生戒を破ったばかりでなく、窃盗の罪で警察に逮捕された。21日付で環球網が伝えた。

スーパーが商品を点検していたところ、1袋60ドルのビーフジャーキーが複数なくなっていることに気付いた。そこで、店員が監視カメラで調べてみると、僧侶が陳列棚の影に隠れてこっそり盗み食いしている姿が確認された。

その後、その僧侶が何食わぬ顔で再び来店、ビーフジャーキー売場へと直行した。店員はすぐに警察に通報、僧侶はビーフジャーキーをこっそりかばんの中に入れようとしていたところで捕まった。

僧侶は窃盗の罪で逮捕、起訴された。不殺生戒を破ったことと盗みを働いたことに対して反省の言葉を述べる一方、動機については「自分でもよく分からないが、最近、無性に肉が食べたくなる」と供述しているという。(編集翻訳 小豆沢紀子)


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