継がれず無縁、さまよう墓石 不法投棄続々、墓の墓場も

継がれず無縁、さまよう墓石 不法投棄続々、墓の墓場も
2014年7月30日 朝日新聞

 先祖代々受け継がれてきた墓が受難の時を迎えている。墓守が絶えた無縁墓から撤去された墓石は、慰霊の場を離れ、さまよう。人里離れた山中に“墓の墓”が現れ、不法投棄も後を絶たない。

 高松市のJR高松駅から車で30分の山中に“墓の墓”がある。約1ヘクタールの空き地にコンクリートで固めた最大幅100メートル、高さ15メートルの扇状の巨大なひな壇が設けられ、壇上に墓石1万基が並ぶ。

 「古石材預り所」と称する管理者(52)によると、中四国や関西の寺から撤去された墓石を石材店などの業者が持ち込んでくる。家庭の事情で墓を引き払い不要になった墓石のほか、無縁墓もある。1基1万円で受け入れ、最近は年300基ほど集まる。クレーン機で石を整然と並べ、定期的に雑草をとる。「ここ数年でどんどん増えている。もうけはないが、やめたくてもやめられない」。まだ9万基収容できるという。


・葬送文化が崩壊しつつある日本だが、お盆の季節だけは全国的に報道される。記事にあるように「墓の墓」という場所もあるだろうと思う。今後は一段とコンパクトしたり、お骨を自然に還そうという動きは加速するだろう。

関連して「正しい」!?、お墓参りの作法なる記事もあったので、一つの参考として引用した。

この記事の最後に「1級お墓ディレクター」なる肩書があって、調べてみたところ以下のようである。業界団体の資格であり、あまり聞くことはないが、石材の知識を持ちながら葬儀に対する知識を持つようである。

一方で、よく聞く「葬祭ディレクター」とは、葬祭ディレクター技能審査協会が実施する葬祭ディレクター技能審査(厚生労働大臣が認定する技能審査のひとつ)に合格することにより認定される。

これだけ変化の激しい時代に、「正しい」あり方があるのかが疑問であり、要は業界が維持・発展できるような葬祭の提案をする補佐をするものなのだろう。

来るべき時代を見据えて、日本人にとって大事な心の問題に踏み込まなければ大して意味は持たないのではないだろうか。


お墓ディレクター検定 - 日本石材産業協会  http://www.japan-stone.org/

※2004年2月18日に第1回お墓ディレクター検定試験が開催され、現在(2011.11)までに2級試験に6,583名受検し、6,421名の方が合格され、1級試験に2,568名受検し、627名の方が合格されました。
※検定試験の合格基準につきまして、1級2級共に70点以上を基準としています

2012年度 第10回お墓ディレクター検定試験1級試験問題 PDF


実は間違いだらけ?お墓参りのマナーと作法
2014年7月29日 JIJICO

現代の墓地事情に合わせたマナーと作法について
お墓参りのマナーと作法については、さまざまな説があります。例えば、「お墓に水をかけるのは、ご先祖さまに冷や水を浴びせることと同じなので良くない」「たくさんの煙を焚くことにより周囲の邪気を追い払うために線香は束のまま火をつける」などがあります。

お墓参りの仕方については、宗教、宗旨・宗派などによっても異なりますし、地域の風習に影響するところが大きいため、ここでは、その部分の是非には触れず、墓石への影響や現代の墓地事情に合わせたマナーと作法について考えてみます。

お墓は水でホコリを流し落としてからタオルで拭く
お寺に墓地がある場合には、お墓参りの前に、まず本堂のご本尊に手を合わせ、ご住職にもご挨拶をしましょう。また、一般の霊園で、管理事務所で手桶や借りた手桶やひしゃくは、墓参後にはきちんと元に戻し、ひとことご挨拶をかけてから帰るようにしましょう。また、掃除道具や手荷物などを、近隣の墓所の敷地内に置かないようにしましょう。

砂ぼこりが付いている状態で、水をかけずにいきなりタオルで拭くと、墓石にキズが付きます。特に黒系の石は、キズがよく目立ちます。たっぷりの水でホコリを流してからタオルで拭くようにしてください。洗車をする時に、まず水でホコリを流すのと同じです。また、タワシなどの硬いものでこするのもあまりお勧めできません。

お供物はお参りが終わったら必ず持ち帰る
お墓に供えるお花には、ユリの花粉のように服や石に付着すると取れにくいものがあります。墓石の石の種類によっては、石目の間にユリの花粉が入り込み変色する恐れがあります。

また、お供物は故人の好物であった果物やお菓子、飲み物などをお供えしますが、お参りが終わったら必ず持ち帰りましょう。ガラス瓶や缶入りの飲み物は破損やサビが石に付着する原因となりますし、食べ物をそのまま置いておくと、カラスや野生動物が墓所内を荒し、自分の墓所だけではなく、近隣の墓所の迷惑にもなります。

お墓にお酒やジュース、盛り塩は禁止
「故人が好きだった」という理由で、お墓にお酒をかける人がいますが、墓石の変色・変質の原因となりますので、お酒やジュース、コーヒーなどはかけないでください。

また、厄除け、魔除けの意味で、墓所内の石の部分に盛り塩をされる人もいますが、これは絶対に止めてください。石の表面の艶がなくなり変色・変質を起こします。

お墓参りが終わったら必ず火の後始末を
お墓参りに線香やローソクは付き物です。しかし、お参りが終わったら火をきちんと消して帰りましょう。火事にならないとも限りませんので注意が必要です。

何かのついでにお墓参りをする「ついでまいり」は良くないと言われますが、そんなことはありません。足しげくお参りに行くことが大切です。線香、ローソク、お花がなくても手を合わせるだけで十分です。お墓に眠っている故人やご先祖さまは、お参りに来てくれることだけを望んでいます。

お墓参りには、特別なマナーや作法というよりも、むしろ、故人やご先祖さまに対し、どういう気持ちでお参りをするかという部分の方が大切なのです。
(能島 孝志/1級お墓ディレクター)

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