ネット「終活」を考える 死後のデータ削除サービス、歓迎と要望と

ネット「終活」を考える 死後のデータ削除サービス、歓迎と要望と
2014年7月20日 産経新聞

 インターネット検索大手のヤフーは14日、終活サービス「Yahoo! エンディング」を開始した。利用者の死亡が確認されると、ネット上に保存した文書や画像などのデータが自動的に削除されるのが売り。「人に見られたくないデータってあるよな」と好意的な声の一方で、「自宅パソコンのデータこそ削除して」といった“要望”も出ている。

 同サービスは、利用者の死亡を遺族からの火葬許可証の提示で確認。確認されると、事前に登録しておいた最大200人の知人にお別れメッセージを自動送信する。また、本人が利用していたヤフーの有料サービスを停止し、ネット上のクラウドに保存していたデータの削除も行う。

 ◆草創期ユーザーが高齢化

 1995年にネットの本格普及が始まってから、まもなく20年。ヤフーによると「草創期を支えたネットユーザーたちが、人生の終末を考えなくてはならない年齢に近づいてきたため、今回の終活サービスの提供を開始した」という。

 掲示板やブログなどでは、「やっぱり、保存してあるデータは消去してから死にたい」「違法なものじゃなくても、人に見られたら恥ずかしいものとかある」と、好意的に受け止める書き込みが目立った。

 ただ、中には「自分が死んだ後のことなんて、そんなに気になるもんかな?」「死んじゃったら、見られて恥ずかしいもなにもないと思うんだが」と、達観派の声もあった。

 また、最大200人に送れるお別れメッセージについては、「俺が死んでも、死んだことを伝える相手がいない…」という寂しい感想も。

 ヤフーによると、データ削除については現在、ブログやメールも対象にすることを検討中。一方、データを削除せず、遺族に移管するサービスも考えているという。

 これについては、「自分が生きた証拠として残してもらえるのはうれしいような気がする」「家族に関わるデータは、ちゃんと保存しておきたいよね」などの声が多かったが、「家族だからこそ、なおさら見てほしくない情報があるんだよ」「なまじ親しい人のデータだけに、裏切られたと思うような内容だったらどうするんだ」という声も少なくない。

 データ削除サービスは、あくまでヤフーが運営するネット上のサービスのみが対象だ。そのため、「自宅のパソコンに保存されているデータを破壊してくれるサービスをぜひやってほしい」といった要望がかなり目立った。

 ◆真に“大事”なデータは…

 その理由は、「パソコン内には、クラウドに置いておけるような生やさしいもんじゃないデータがいっぱい」「死んだ後に消さなくてはならない自分の全人格が否定されるようなデータは、クラウドに上げたりしないよ」など。

 自宅のパソコン内のハードディスクに他人に見られたくないデータが入っている人が多いようで、「火葬の時にハードディスクを棺おけに入れてくれるサービスがあればいい」と“斬新”な提案をする人も。

 一部には、「ごく親しい友だちと死んだときは互いのパソコンのデータを消去する約束をしている」と明かす人もいた。だが、多くの人にとって、そんな信頼できる相手を見つけるのは至難の業。やはり、生きているうちの常日頃から、身辺をきれいにしておくことこそが、何よりも効果的な終活のようだ。(壽)

【用語解説】終活
 自分の死をどのように迎えるか、元気なうちに考えて準備をする活動の総称。注目される背景には、ライフスタイルや価値観の多様化がある。希望する葬式のあり方や、倒れた際の延命についての選択、遺族が行う手続きのための情報整理、財産分与など対象は多岐にわたる。死に備えて自身の希望を書き留めておく「エンディングノート」の活用も重要視されている。


・インターネットではクラウドと呼ばれる外部記憶媒体でのデータ管理が拡大してきている。つまり自宅のパソコンやHDDで管理しないデータも今後は飛躍的に増えることになる。

今回のサービスは、そんなプロバイダー管理のデータを遺志に従って削除するものだ。データを削除することは簡単ではあろうが、本当に削除したいデータは一体どこにあるのだろうか。

記事にあるが、日々収集するデータも膨大なものである。個人的にもクラウドに新聞記事をどんどんと蓄積している。どのような記事を集めているのかは本人も忘れてしまい分からない。

加えてクラウドのような外部記録媒体には残せないような個人的なデータや記録が誰にもあろう。興味本位や個人的な趣味など、他人が聞いたらぎょっとするようなものがあるのは当然とも思える。

関連して、特殊清掃・遺品整理業者というものがある。身寄りがなかったり死に方が特異であった場合には利用されることがある。彼らの活動のドキュメントがよく報道されるが、人間活動で蓄積される物品・情報は膨大である。それを仕分けしながら処分することは、このデータ削除に通じるものがある。

私の場合も、書籍・CD・VTR・カセット等の分量は半端ではない。現在では公共図書館などは受け入れてくれても蔵書にならず廃棄本としてリサイクル会で配られるのが現実なのだ。ならばブックオフ等の中古業者に渡しても二束三文で買いたたかれることは間違いない。

結論的に言えば、何らかの形で後世にも残る保管をされる人は、叙勲を受けるような活動をした人に限られるので私には関係ない。

まあHDDなどはロックでもかけてパスワードは残さないのがよいかもしれない。ただ、いつ最期が来るかは誰も分からないので間に合わない可能性もあり、それを知った人が怪訝な顔をするのは仕方ないことかもしれない。

収集することは仕方ないにしても、できるだけ学問的!?に収集すると良いとは思っている。単におかしな傾向の人を通り越して、これだけ集めたとは流石と言われる可能性もあるだろうし・・・。

なお個人的には字が汚いので判別できるのは私だけということが言えるので、手帳・日記類は何とかパスしそうだが、デジタル化した文字・画像・動画の類だけは困ったものだ。常に暗号化したりロックしないと危なさそうだ。

記事にあるように、見られても死んでいるからもういいのでは・・・という妥当な結論で終えよう。


死後のデータ消します ヤフー、新サービス開始
2014年7月14日 朝日新聞

 インターネット検索大手のヤフーは14日から、亡くなった人がヤフーのクラウドサービスで保存していた画像や文書などを削除するサービスを始めた。ヤフーの専用サイトから生前に申し込んでおき、亡くなった時にヤフーが提携する葬儀仲介会社を使えば、無料で削除する。

 このサービスに申し込んでおけば、ヤフーで利用していたサービスの課金も自動的に停止する。亡くなった後のデータや課金はこれまで、遺族であっても削除したり止めたりすることの手続きが煩雑だった。

 サービスでは、毎月194円(税込み)を払えば、亡くなったときに最大200人にあらかじめ作っておいたメッセージを送ることもできる。毎月支払うお金はサーバーにメッセージを保存する費用だという。



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