<さい銭箱盗難>大槌町でまた 壊され発見

<さい銭箱盗難>大槌町でまた 壊され発見
2014年7月26日 毎日新聞

 東日本大震災で町長や町職員計40人が犠牲になった岩手県大槌町で26日、旧役場庁舎前に置かれたさい銭箱が壊されているのが見つかった。これまでも同様の被害に複数回遭っている。盗まれたとみられ、県警釜石署が窃盗事件として調べている。

 さい銭箱を管理する地元住民グループによると、同日午前5時ごろ、パトロール中の警察官がさい銭箱がないことに気づき、約20メートル離れた仮設トイレ近くで見つけた。バールのようなもので壊され、ひっくり返された状態だった。紙幣約2万円分と硬貨約700円分が残っていたという。

 さい銭箱は献花台などの囲いを作る費用のために設置。同グループによると、6月11日と今月中旬にも壊された。このため固定していたネジ8本を長いものに替え、センサーで感知して点灯する照明をつけたという。だが度重なる被害に「これ以上、対応方法がない」と嘆いている。

 旧役場庁舎で税務課職員だった一人娘の芳子さん(当時33歳)を津波で亡くした上野ヒデさん(72)は「怒りを通り越して情けないし、恥ずかしい。人間のすることでしょうか」と話した。【中田博維】


・「人間のすることでしょうか」・・・そうしたことは日常茶飯になってしまっている。

上から下まで拝金主義、それは時代や地域を超えているだろうが、大勢の被災者を抱える地域でも震災直後から略奪や窃盗行為は多く発生している。

愛知県は空き巣や忍び込みなど住宅侵入盗の認知件数が7年連続全国ワースト1位。県警生活安全総務課などによると、県内の昨年の住宅侵入盗被害は7467件。10年前からほぼ半減したが、2位の千葉県4816件を大きく上回り、3大都市圏では東京都4437件と大阪府3150件を合わせた数とほぼ同じ。岐阜県は1360件、三重県は1085件だった。
(愛知県:空き巣天国返上へ躍起 被害7年連続ワースト 毎日新聞 2014年07月21日)

地元、愛知県は交通事故死者数が全国ワースト1の常連であり、上記のように住宅侵入盗においても同様である。つまり治安や交通がすこぶる悪い地域であるということだ。

それは単に人口が多いということだけでなく、人間性の問題もあろう。平気でウィンカーも出さずに右左折する車を見るのは日常であり、交通マナーは酷い。加えて犯罪も軽微なものが多発しており、それが重大犯罪にも結び付くのだろう。

寺社の賽銭箱などは被害があるのだが、こうして復旧させたすぐ後にも犯罪にあってしまうことをどう考えたらいいのだろうか。プライバシーの問題もあり監視カメラは嫌いであるが、このままでは防犯灯と同じくらい監視カメラの中で生活しないといけない未来が予想されてしまう。

僅かな賽銭が生活のために必要だとは思わない。それは多くの人たちの気持ちの結晶であり、金額には現れない思いが入っているはずだ。そんな気持ちが分からない人たちがいることも、現実の問題なのだろう。


参考 過去の事件

壊されたさい銭箱、修理終え献花台に再設置 岩手・大槌
2014年7月12日 河北新報

 東日本大震災で当時の町長と町職員計40人が犠牲になった岩手県大槌町の旧役場庁舎前の献花台に11日、窃盗事件で壊され、修理を終えたさい銭箱が再び設置された。震災から3年4カ月の月命日。遺族らは静かに手を合わせ「これ以上、善意を踏みにじらないで」と呼び掛けた。

 壊されたさい銭箱は6月11日に見つかった。外された上部の仕切り棒と、こじ開けられた下部の引き出しは管理する「献花台を見守る会」のメンバーが修理。献花台を覆う建屋の基礎にねじで固定した。

 献花台とさい銭箱は、秋田県五城目町物産協会から贈られた。訪れた人の善意に訴えようと、さい銭は献花台に新設する屋根の費用や維持費に充てることを記した看板も備え付けた。

 町職員の一人娘=当時(33)=を亡くし、献花台を清掃している上野ヒデさん(71)は「五城目町から頂いてちょうど1年。多くの人を悲しませないよう静かに見守ってほしい」と話した。



追記

旧役場前のさい銭盗まれる
2014年08月18日 NHK盛岡放送局

東日本大震災で多くの人が犠牲になった大槌町の旧役場庁舎で、献花台のさい銭箱が盗まれているのが見つかりました。このさい銭箱からはことし6月以降、2度にわたって現金が盗まれ、警察が窃盗事件として捜査しています。

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大槌町の旧役場庁舎前には、東日本大震災で犠牲になった人たちを供養しようと、地元の住民グループが去年7月、献花台とさい銭箱を設置し、訪れた人たちが祈りをささげています。

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さい銭箱は、幅66センチ、奥行き42センチ、重さは15キロで、警察の調べによりますと、16日の午後9時半ごろ、さい銭箱ごと盗まれているのが見つかりました。

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このさい銭箱はことし6月と7月26日にも2度にわたって箱が壊されて現金が盗まれているのが見つかり住民グループは毎晩、さい銭を回収していましたが、さい銭箱が盗まれたのが見つかる前日の15日は、お盆のため回収をしていなかったということです。警察は、窃盗事件として捜査しています。

住民グループ、「献花台を見守る会」の事務局長池ノ谷伸吾さんは「これだけ被害が続くとさい銭を頂いた人たちにたいへん申しわけないので、さい銭箱を改めて設置するかどうか検討したい」と話しています。



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盗まれた震災犠牲者献花台のさい銭箱見つかる
2014年8月28日 NHK

東日本大震災で多くの人が犠牲になった岩手県大槌町の旧役場庁舎の献花台に設置され、今月、何者かに盗まれたさい銭箱が27日、町内の海岸で見つかりました。

大槌町の旧役場庁舎の前には震災で犠牲になった人たちを供養しようと、地元の住民グループが献花台とともにその維持管理のためにさい銭箱を設置していましたが、今月16日、さい銭箱ごと盗まれているのが見つかり、警察で窃盗事件として捜査しています。

警察などによりますと、27日正午ごろ、旧役場庁舎から1.5キロほど離れた町内の吉里吉里地区の海岸で、清掃活動をしていた男性がさい銭箱を見つけ警察に届けたということです。

住民グループなどによりますと、見つかったさい銭箱はさい銭が入る引き出し部分にバールのようなもので壊された跡があり、現金はなかったということです。

旧役場庁舎の前に設置されたさい銭箱を巡っては、ことし6月と先月26日にもさい銭が盗まれる被害が出ています。

さい銭箱を設置した住民グループ「献花台を見守る会」の事務局長、池ノ谷伸吾さんは「犯人には早く捕まってほしいし、二度と繰り返してほしくない」と話しています。グループでは見つかったさい銭箱を修理したうえで再び設置したいとしています。



追記

被災地のさい銭箱、再設置断念 岩手・大槌、盗難多発で
2014/09/10 共同通信社

 東日本大震災の津波で多くの職員が亡くなった岩手県大槌町の旧役場庁舎前から盗まれ、その後に壊された状態で見つかったさい銭箱の再設置を、住民団体が断念したことが10日、分かった。今後も被害に遭う恐れがあるためという。

 さい銭箱は秋田県五城目町の有志が寄贈。献花台に併設されていたが、少なくとも4回、中の現金が盗まれた。8月16日には箱ごとなくなっているのに住民が気付き、同27日に大槌町の海岸で見つかった。

 さい銭箱を管理していた地元の住民団体は、センサー式のライトの設置や見回り強化などの対策を取ってきたが盗難が繰り返され、今後も防ぐことは難しいと判断。


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