東京物語

久しぶりに東京物語を見ました。普遍的なテーマ、親子の情、独立をめぐる物語。

尾道、東京が舞台。ローアングルから撮られ、カット割がとても丁寧である。

東山千栄子演ずる母親の最期に、電報が使われている。「ハハ、キトク」の香川京子からの電報。いまなら携帯かな。キトクって最近聞かない言葉、大往生ができた時代のことばである。
原節子は戦争で亡くなった次男の未亡人役、こんな戦災未亡人いたら直ぐに…。いい役してます。
杉村春子の長女、山村聡の長男も親から独立し大都会東京で懸命に生きている様が見事に脚色されています。いまは笠、東山の父親母親から完全に独立して、それぞれ開業医、美容院を経営する身分です。
笠の郷里の知り合いに東野英次郎が出演し、お酒飲むシーンを笠と競演しており見所となっています。東京へ行き息子娘たちの独立を見届けながら、親業を終えた老夫婦の日常が丹念に描かれています。また東山亡きあとの笠の悲哀も見てとれます。

あったかいことば、ほんの数十年まで日本人が口にしていた丁寧な人間関係が羨ましいと思いました。濃密な人間関係という形容よりも、淡々とした人生という感じがします。なぜ懐かしい思いがするのでしょうか。ふと時間を遡り過去に生きることがあります。
「東京物語」(松竹映画、昭和28年制作)

・<映画ベスト10>1位に東京物語、ゴッドファーザー
 2009年11月21日 毎日.JP

 キネマ旬報社は20日、雑誌「キネマ旬報」創刊90周年(1919年創刊)を記念して「日本映画・外国映画オールタイム・ベスト・テン」を発表した。映画評論家や作家、文化人の投票を集計した。

 日本映画の1位は、小津安二郎監督の代表作「東京物語」(1953年公開)。独立した子供たちの家を訪れるため上京した老夫婦(笠智衆、東山千栄子)を通して、変わりゆく日本の家族を描いた。
 外国映画1位はフランシス・フォード・コッポラ監督がマフィアの抗争を描いた「ゴッドファーザー」(1972年公開)。マーロン・ブランド、アル・パチーノらが出演し、ニーノ・ロータ作曲のテーマ曲「愛のテーマ」もよく知られている。ベスト10と順位は次の通り。
 
<日本映画>
 (1)東京物語(2)七人の侍(3)浮雲(4)幕末太陽傳(5)仁義なき戦い(6)二十四の瞳(7)羅生門、丹下左膳餘話 百萬兩の壺、太陽を盗んだ男(10)家族ゲーム、野良犬、台風クラブ

<外国映画>
 (1)ゴッドファーザー(2)タクシー・ドライバー、ウエスト・サイド物語(4)第三の男(5)勝手にしやがれ、ワイルドバンチ(7)2001年宇宙の旅(8)ローマの休日、ブレードランナー(10)駅馬車、天井棧敷の人々、道、めまい、アラビアのロレンス、暗殺の森、地獄の黙示録、エル・スール、グラン・トリノ

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