延命中止の手続きを明文化 関係3学会が提言案

延命中止の手続きを明文化 関係3学会が提言案
2014年6月7日 中日新聞

人工呼吸器取り外しも選択肢に

 治療を尽くしても回復の見込みがなく、死期が迫った患者への対応に関し、日本救急医学会と日本集中治療医学会、日本循環器学会は、延命治療を中止する際の手続きを明文化した「救急・集中治療における終末期医療に関する提言(指針)」案を共同でまとめた。人工呼吸器の取り外しも選択肢に含まれている。

 これまで各学会がそれぞれ同種の指針や勧告などを公表していたが、表現が異なることなどから「医療現場や患者、家族、社会に混乱を招く恐れがある」として関係3学会で議論を進めてきた。一般の意見も募り、早ければ今秋にも決定する方向で手続きを進める。

 3学会共同の提言案は、2007年に日本救急医学会が公表した指針を土台に作成。新たな項目として、「患者が終末期であると判断され、その事実を告げられた家族らは激しい衝撃を受け、動揺する」とし、心のケアも盛り込んだ。

 提言案によると、救急患者や集中治療室(ICU)で高度な治療を受けている患者の終末期として(1)不可逆的な全脳機能不全(2)生命が人工的な装置に依存し、生命維持に必須な臓器の機能不全が不可逆的であり、移植などの代替手段もない(3)その時点で行われている治療に加えて、さらに行うべき治療方法がなく、近いうちに死亡が予測される-などのケースを例示。

 複数の医師と、看護師らで構成する医療チームが、患者本人の意思を確認し、それができないときは家族らの総意としての意思を確認して延命治療を中止するとした。

 具体的には人工呼吸器、人工心肺装置の停止も選択肢の一つとして認め「短時間で心停止することもあるため、状況に応じて家族らの立ち会いのもとで行う」とした。他にも、呼吸器の設定や昇圧薬の投与量の変更、水分や栄養補給の減量か終了などを挙げた。

 「薬物の過量投与や筋弛緩(しかん)薬投与などの手段で、死期を早めることはしない」と明記した。


・一歩踏み込んだ内容で統一された考え方を示すことで本人・家族の混乱を避けるということが目的らしい。

先頃、日本人間ドック学会が血圧の基準値を変えたことに他の学会や日本医師会までが批判し、混乱状態になっている。

本来的には、基準値は参考値であり、その本人の正常値があるはずであるのだが、基準値が絶対値になっている弊害があろう。そして日本人間ドック学会は基準の取り方を変えることで緩和された基準値を採用したことが混乱を招いた。

それぞれの医師の思惑があり医学的というよりも、検査を受けさせる口実のようにしか映らないが、それでも一般人は基準値に縛られる。

さて、今回の終末期のあり方だが手順を統一することは上記のような混乱を避ける意味でも必要だろう。積極的な延命をしない旨を定める。日本では安楽死は難しいのだろう。


参考 外部リンク
3学会合同の「救急・集中治療における終末期に関する提言(ガイドライン)(2014.4.29案)」を作成に際してのパブリックコメントのお願い
平成26年5月26日 日本救急医学会

救急・集中治療における終末期に関する提言(ガイドライン)(2014.4.29案) PDF

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