「聖母マリア」図が里帰り

「聖母マリア」図が里帰り
2014年5月28日 長崎新聞

 明治初期に長崎・浦上村からフランスへ渡った聖母マリア図が、27日までにカトリック長崎大司教区へ返還された。江戸時代の禁教令下で潜伏キリシタンが隠し持っていた図とみられる。29日午後6時から長崎市中町の中町教会で返還式があり、約145年ぶりの里帰りを果たす。

 図は縦63センチ、幅40センチ。帯ひもに囲まれた聖母マリアの足元に、カトリックの聖人の聖フランシスコ、幼いイエスを抱いた聖アントニオ、聖クララら3人の聖女が描かれている。

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 聖フランシスコは修道会フランシスコ会の創立者で、帯ひもは同会の修道服の特徴。同司教区によると、図は17世紀の長崎で描かれ、フランシスコ会の信心会(信徒組織)が礼拝で使用していた可能性があるという。

 同司教区によると、図は幕末-明治期の長崎で布教したパリ外国宣教会のポアリエ神父が浦上村の信徒から譲り受け、1869年ごろに同会のプチジャン長崎司教がフランスへ持ち帰ったという。

 同司教区の高見三明大司教(68)が昨年10月、図を保管していた修道会カプチン会のフランス管区本部(パリ)を訪れ、図の返還を打診。パリ外国宣教会のコロンブ総長が仲介して返還が実現した。

 高見大司教は「フランスへ渡っていなかったら幕末-明治初期の浦上四番崩れで没収されるか、原爆で焼失していたはず。来年の信徒発見150年を前に、奇跡のような出来事だ」と喜んでいる。


・こうした世界各地にある日本の文化遺産、きちんと把握してほしいものだ。


カトリック中町教会  http://nakamachi.sakura.ne.jp/
長崎県長崎市中町1-13

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