「早世」と「早逝」 適切なのは…

「早世」と「早逝」 適切なのは…
2008/12/12 日経新聞  ※日経ネットPlus2008年12月12日掲載

 早くに亡くなることを「早世」といいます。同じ意味で同じ読みの「早逝」という言葉も使われているのをこのごろ目にしますが、辞書にはあまり取り上げられていません。どちらが適切なのでしょうか。

 主な国語辞典19冊を調べてみると、「早世」はすべて収録していますが、「早逝」も載せているのは6冊にとどまりました。早くに亡くなることを表す言葉としては「早世」のほうが普通だといえるのではないでしょうか。ただ、実際には「早逝」を使っている文章も結構、見かけます。「早逝」を載せている辞書のうち、例えば「大辞林」(三省堂)では第2版までは見られませんが 、2006年発行の第3版から収録しています。

 「早逝」が使われるのは「逝」の字が「早くに逝去する」といった意味を思い起こしやすいためでしょうか。中国語で「早逝」「早夭」などと書くことから影響を受けたのでしょうか。あるいは「急逝」と混同されて生まれた言葉なのかもしれません。

 国立国語研究所言語問題グループ長の田中牧郎氏は「早く熟することを早熟、早く退くことを早退といいますが、こうした類例に引っ張られ、早く逝くことを表す早逝という言葉が使われているのではないか」と分析。「歴史を踏まえれば古くから使っている早世と書くのが正しいが、早逝と書くと意味が分かりやすく、今後、使用例は増えていくでしょう」とみています。(啓)



・今まで早逝と表記してきたが、早世が一般的なのだね。

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