こころの時代~宗教・人生~「生きる意味を求めて」

こころの時代~宗教・人生~「生きる意味を求めて」
2012年4月22日 NHK-Eテレ

哲学者・山田邦男さんは、ナチスの強制収容所を体験した精神科医ヴィクトール・フランクルの思想を追い続けてきた。出口のない苦悩の中でなお、人は、いかに生き抜くことができるのか。フランクルは、自らの体験を通して「生きる意味」を見つめる重要性を説き続けた。禅や西田哲学など東洋思想にも照らして、フランクルの哲学を読み深めてきた山田さんに、震災後の私たちがいかに生きていけばよいのか、手がかりを語ってもらう。

哲学者・山田邦男
【きき手】山田誠浩


内容
①人生には無条件に意味がある
②ニヒリズムの克服

観点の転回
苦しみに意味が与えられる
生きる意味はどこから
精神的無意識

・フランクルの研究者による話で期待して見た。

編集が難しかったのだろうが、話に一貫性がなく、難解な術語を用いたこともあり極めて分かりにくい番組となってしまった。話者の話が混乱していたのか、編集者が構成をできなかった可能性が大きい。特に最後は、尻切れ状態で終わってしまった。

話者は、自分自身の経験から、フランクルと京都学派の思想の共通性に触れていた。それでは、この番組を見て何か残ったかというと、残念ながら何も残らなかった。

外来思想が分かるということは、翻訳ができる如何の問題では恐らくないと思う。フランクルの心理まで理解した人が、こなれた日本語を使って苦労して表現することが未だ日本ではできていないのだということだろう。

フランクルを理解するには基本的な考え方を知る必要があるだろうが、それが十分に紹介されていないので止まってしまう。

幸いにして、過去に生前のフランクルに野田正彰(比較文化精神医学専攻、元・関西学院大学教授)がインタビューした番組がある。幾度か見返している。

フランクル本人への直接の問いかけであり、非常に貴重な対談となっている。このようなビッグな人に対するには相応な人物が必要であり、どんな優秀なインタビュアーでも無理があった。非常に限定された質問であり全体像は分からなかった。ただ存在感がある人物であると感じた。

その当時は、フランクルの随想集『それでも人生にイエスと言う』春秋社 (1993/12/25)がベストセラーとして脚光を再び浴びた時だった。「生きる意味」「自分の価値」など、人生の本質に迫る探求は宗教家以外では珍しいだろう。

そんなわけでフランクルの全体像を示すことができる方が、今後現れてほしいものだと思う。


ETV特集
ビッグ・インタービュー ヴィクトール・フランクル第1回 「夜と霧」を越えて
放送日1994年9月14日
ETV特集
ビッグ・インタービュー ヴィクトール・フランクル第2回 それでも人生にイエスと言おう
放送日1994年9月15日

アウシュビッツの大量虐殺とその中で生きる希望を失わなかった人間を描いた「夜と霧」の著者、ヴィクトール・フランクル。 2夜にわたり、フランクルが自らの90年の人生を振り返る。今夜は、精神医学者として現代を”意味喪失の時代”と見るフランクル。こうした状況において私たちの「生きる意味」はどのように発見されるか。また、20世紀の精神的遺産とは何かを尋ねる。

聞き手 野田正彰教授
朗読 小室正幸
語り 広瀬修子アナウンサー


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