人生いろいろ:東大よりも医学部志向、それでいいの!?

† 入学シーズンも終わり本格的に学校生活が始まっている時期だ。希望の大学に入って今までとは違った生活に慣れて、早々に燃え尽きないことを期待したい。最近のトレンドは、東大よりも医学部に入りたいのだそうで、同じ学力があるならば「東大卒」よりも「医師」になりたいということらしい。ただ医師になって患者を治したいという理由よりも、何となく安定しているという漠然とした印象しかないようだ。これを受けて優秀な学生の文系離れと理系でも医学部以外の進学に支障をきたしているらしい。

‡ 街の開業医の方は、地元の医学部出身者が多い。お世話になっている内科医は名古屋市立大学卒業である。名市大といっても知らない方は全国に多いと思う。臨床的にはピカイチだと思う。彼なども高校ではトップだったろうし、超進学校であれば上の下くらいの位置にいたろう。個人的に感じるのは地方国公立大学医学部へ入れる頭脳ならば、東大の人気のない学科へは十分入れるだろう。そこで東大の肩書を選ぶのか医師の肩書を選ぶのかという選択となる。つまり東大の肩書が官僚世界以外では通じなくなってきた証ともいえよう。その東大生も結局は人気企業に入りたいだけで自分の考えを持っているとは思えない。答えのない時代に時代をリードするには本当の思考力を身に着ける以外にはないが、詰め込みと模範解答丸暗記では対応できないことは目に見えている。だが国家の仕組みが大きく変わることはないのが偽らずところ。真のエリートは海外に行くか自分の好きなことだけに熱中するしかない。


東大より医学部をめざす受験生たち 合格後悩んで退学するケースも
2014年4月21日 dot. ※週刊朝日  2014年4月25日号より抜粋

 東大よりも医学部へ。究極の「資格」を手に入れられる医学部人気が過熱し、志望者が増え続けている。文科省はこの6年で、定員を1400人増やし、地域や診療科目によって生じている医師不足解消を図ったが、それも医学部人気の加速につながっている。

 その背景について、河合塾の近藤治教育情報部長はこう解説する。

「やはりリーマンショック以降の『理系シフト』が影響を与えていることは否定できません。それ以前であれば文系に進んだであろう高校生も、高1の段階で理系を選び、最難関である医学部にチャレンジするようになったという指摘は一面の真理といえるでしょう」

 経済や社会の情勢が不安定な中で、文系に比べて就職が安定した理系に進み、将来を見据えて何か資格を取得したい。そんな思いを抱いた受験生や親にとって、その資格のトップに君臨するのが「医師」なのだ。

 もっとも、ある教育関係者は、この医学部人気を批判的に見る。

「かつては、『医者になりたいから医学部』という受験生がほとんどでした。しかし現在は『成績がいいから医学部』という受験生が増えています。さらに高校側も、進学実績を上げたいとの思惑で、成績優秀者に医学部受験を勧めるところも一部あるといいます」

 以前であれば東大の文Iを受けていたような受験生が、今では、どの大学でもいいので医学部を目指す。あるいは、成績優秀者がたまたま医学部受験をし、合格を果たす。こうしたケースは、決してまれではないという。東日本のある国公立大学の医学部教授が、こんな懸念の声を上げる。

「有名私立高校でも、最近は東大より医学部の合格者数を宣伝に使います。そうすると一定数、成績がいいだけの高校生が入学してしまうんです。そうした学生は受験勉強しかしていませんから社会性に乏しい。せっかく入った医学部で勉強するうち、将来に悩んで退学する学生も存在します」



東大より医学部人気 予備校に1千万円の医学部用コースも
2014/4/19 dot. ※AERA 2014年4月21日号より抜粋

 医学部入試の人気が過熱している。2013年度は、全国の医学部の総定員9041人に対し、のべ13万172人が志願した。1999年度の志願者数は7万7940人。この年以降、志願者はほぼ毎年上昇し、13年度までに7割近くも増えた。

「不況になると、就職に強い理系が人気になります。理系のなかでも成績上位層は、やりがいがあって、生活が安定する医師を目指す生徒が増えています」

 こう話すのは、昨春、国公立大医学部に1905人の合格者を出した駿台予備学校の石原賢一情報センター長だ。

 ここ数年、東京大学の合格者数ランキングの常連校で、「東大ではなく医学部」を目指す生徒が増えている。進学校では理系が人気で、例えば国公立大医学部に多数の合格者を出す東海高校(愛知)では、11クラス中9クラスが理系だ。

 これは同校に限った現象ではなく、さらに成績トップ層は医学部を目指す傾向にある。以前なら東大や京大の工学部、理学部、農学部などに進んだ生徒たちが医学部に集中すると、人材が偏り、将来的には他分野の人材不足まで懸念されるとの見方もある。

 駿台予備学校、河合塾、代々木ゼミナールなど大手予備校には、国公立大医学部受験者向けのコースや講座があるが、50以上ある「医学部専門予備校」のほとんどが私大医学部受験者のためのコースを充実させている。

「6年間の学費が約350万円の国公立大の受験者が、大手予備校で1年間学ぶ学費は、70万円から100万円くらいです。一方、6年間の学費の平均が3千万円を超える私立大医学部の受験者向けの予備校では、年間の学費が500万円を超えることも珍しくありません」(小林室長)

 代々木ゼミナール個別指導スクールの医学部専門のコースは、年間の学費が540万円。さらに、学費を含む総費用が年間1千万円という「私立大学医学部合格オールパックコース」もある。このコースには、学費、講習会授業料、特訓合宿参加費などのほか、新宿駅から徒歩5分の代ゼミタワー上層階にある寮の費用(2食付き)も含まれるという。



東大生から見放された朝日新聞 今春「入社ゼロ」に幹部ら衝撃 (抜粋)
2014年04月18日 J-CASTニュース

大学生の就職先として人気が高いマスコミ。なかでも朝日新聞といえば、東大を始め「銘柄大学卒」ばかりが入社する、と思われていた。

ところが、2014年春に同社に入社した東大生はなんと「ゼロ」。東大生から、朝日新聞は見放されたのだろうか――。

多いときは3分の1が「東大」だったことも
2014年4月1日、朝日新聞の木村伊量社長は入社式で新入社員に向けて、「朝日新聞に携わる誇りと覚悟をもって、失敗を恐れずに挑戦してほしい」と気構えを説き、「広い視野をもったプロフェッショナルの新聞人を目指してほしい」などと激励した。

2月以降に同社に入社した新入社員は、男性50人、女性28人の計78人。ここから編集部門に53人、ビジネス部門18人、技術部門7人が配属された。

京都大、大阪大、一橋大、早稲田大、慶応大… どの新人もいわゆる有名大学の出身者。そこから競争の激しい採用試験を突破してきた。しかし、そこに「東大卒」はいない。

朝日新聞の編集部門には、「20、30年前は、多いと配属された記者の3分の1が東大生だったこともある」と元幹部は明かす。

昨年の採用試験が進んでいる頃、朝日新聞の幹部は、面接に東大生が一人もいないことがわかり、愕然としたそうだ。人気の凋落ぶりに、「ここまで…」と唇を噛んだとか。

優秀な人材、他社にとられた?
インターネットの普及などで、出版や新聞・テレビ、広告は厳しい経営環境にさらされている。マスコミ業界について、前出の石渡嶺司氏は「全体的には採用人数を大きく減らしているのは事実ですし、そのために門戸が狭くなり、以前に比べれば人気が落ちていることはあります」と話す。

ただ、「それでもマスコミは人気がないわけではない」という。「斜陽産業」などと言われても、あすにもどうにかなるようなことはない。職業を聞かれて、「新聞社です」「新聞記者です」といえば世間体も悪くないし、給料も高い。「新聞社なら、文句を言う親はいません」。

「東大生のエントリーが減っているのかもしれませんが、(朝日新聞で)ゼロというのは考えられません。おそらく眼鏡に適わなかったのか、(志望者は)複数のマスコミを受けているはずですから、他社との競争に敗れたのではないでしょうか」と、石渡氏は推測する。

それにしても就職戦線での朝日新聞の「凋落」は隠せないようだ。


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