人生いろいろ:アカデミー賞逃しても宮崎駿はやはり凄い!

† 米国映画の祭典、アカデミー賞の発表があり長編アニメ部門にノミネートされていた宮崎駿監督作品は受賞を逃した。その際のコメントがさすがであると感心した。「かつての交戦国の戦闘機をつくった男の映画」が米国民に評価されるわけがないという極めて的を得た見方だ。日本のマスコミは受賞を煽っていたが当人は授賞式会場へも行かなかった。宮崎監督の語ったように、歴史の評価を得るような作品として仕上がっていたかどうかが重要であり米国アカデミー賞の栄誉よりも高見にあると感じた。

‡ アカデミー賞でノミネートされる作品は実話を元にした作品が増えている。実話だから説得力があるのは言うまでもない。ただ所詮、アメリカの映画祭の域を出ないのは、アメリカの抱える社会問題や歴史について正す内容は評価されても、他国のそれには触れたくないという圧力があるようだ。奴隷制度を描いた「それでも夜は明ける」は、当事者たる南部地域では見られていないという。ニューヨークやカリフォルニアなどの地域と保守的な南部地域での落差が大きいのが米国である。


「ノミネートだけで十分」 アカデミー賞逃した宮崎監督「10年後どう見られるか」
2014.3.3 産経新聞

 米アカデミー賞長編アニメ賞を逃した宮崎駿監督は3日、東京都小金井市のスタジオジブリで記者会見し、「ノミネートまで持っていってくれただけで十分」とさばさばした表情で語った。

 報道陣の前に、エプロン姿で急きょ現れた宮崎監督。「こういうことで悔しいとか、うれしいとか思うのは、やめるという気持ちになっていた」と笑顔で話した。

 映画「風立ちぬ」が零式艦上戦闘機(ゼロ戦)設計者をモデルにしたことに触れ「かつての交戦国の戦闘機をつくった男の映画を、米国の友人たちが作品として評価してくれた。友情や公正さをすごく感じました」と感謝の言葉を述べた。

 米国での観客の反応などは「聞いていません」と述べ、「10年後にどう見られるか、20年後も見てくれるかでしょうね」と話した。



アカデミー賞:宮崎駿監督「風立ちぬ」は受賞を逃す
2014年03月03日 毎日新聞

 米ハリウッドのドルビー劇場で2日(日本時間3日)、第86回アカデミー賞(米映画芸術科学アカデミー主催)の授賞式が始まった。長編アニメーション部門はディズニーの「アナと雪の女王」が選ばれ、引退表明していた宮崎駿監督の最後の作品「風立ちぬ」は受賞を逃した。

 宮崎監督は、2003年「千と千尋の神隠し」で受賞、06年には「ハウルの動く城」も候補に。「風立ちぬ」は米国で芸術性が評価され、ボストン映画批評家協会賞など数々の最優秀賞に輝いていた。

 短編アニメーション賞部門は「ミスター・ハブロット」が受賞し、モノノケと人間の交流をテーマにした森田修平監督の「九十九(つくも)」は受賞しなかった。

 また助演男優賞には「ダラス・バイヤーズクラブ」で同性愛のエイズ患者を好演したジャレッド・レトさん(42)が選ばれた。レトさんは「エイズで亡くなった方にささげたい」と喜びを語った。

 今年のアカデミー賞は、宇宙サスペンスの「ゼロ・グラビティ」と、天才詐欺師と米連邦捜査局(FBI)捜査官によるコメディー「アメリカン・ハッスル」が横並びで最多10部門のノミネート、奴隷制度を告発した「それでも夜は明ける」が9部門で続いている。【ロサンゼルス堀山明子】

 その他の賞は次の通り。(敬称略)

 ▽衣装デザイン賞=キャサリン・マーティン「華麗なるギャツビー」▽メーク・ヘアスタイリング賞=アドリューサ・リー、ロビン・マシューズ「ダラス・バイヤーズクラブ」


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