介護主夫日記:介護と疲労

† 介護疲れと思われる虐待・殺人・自殺など、報道されると身につまされる思いとなる。以下は、大阪での事件だが詳細は分からないのでアレコレいっても仕方ないのだが、これで良かったのだろうかと思うとともに家族の負担は計り知れないものがあり、自ら後追いした妻の置かれただろう疲労を感じる。良質な介護を提供すれば、それは長生きにつながって負担が継続していくというジレンマだ。疲れという悲鳴を誰にも相談できなかったのだと推測される。

‡ 家族を介護することと職業としての介護は全く異なると感じている。その援助方法は基本として同じかもしれないが、家族だからできること、プロだからできることは自ずと違うものだ。できれば、その関わる割合が偏らないことが良い介護ができるポイントだと思うのだが、こうした面を語れる研究者は少ない。その面では介護保険は極めて使いにくい制度であり、家族はやはり自己犠牲・負担をできないと良質の介護は望めないというのが日本の現状だろう。


「これ以上、介護できません」夫婦、無理心中か
2014年2月1日 読売新聞

 1月31日午後11時25分頃、大阪府豊中市新千里北町の府営住宅1階の一室で、この部屋に住む無職井上正三さん(69)が首に電気コードを巻かれた状態で倒れ、その横で妻洋子さん(61)が頭からビニール袋をかぶり、それぞれ死亡しているのを、府警豊中署員が見つけた。

 自宅は施錠され、室内から「これ以上、介護はできません」などと洋子さんが書いたとみられるメモが見つかったことから、同署は洋子さんが無理心中を図ったとみて調べている。

 発表では、井上さん方は夫婦2人暮らし。井上さんは認知症を患い、ほかに人工透析の治療も受けていたという。31日午後2時頃、利用していた訪問看護師が玄関先で洋子さんに追い返されたため、不審に思って市の福祉事務所に連絡し、同事務所が同署に通報した。



60代夫婦、遺体で発見 「介護できない」の遺書 大阪
2014年2月1日 朝日新聞

 31日午後11時半ごろ、大阪府豊中市新千里北町3丁目の府営住宅の一室で、住人の無職井上正三さん(69)と妻の洋子さん(61)が死亡しているのを豊中署員が発見した。正三さんの首には電気コードが巻かれ、洋子さんはポリ袋を顔にかぶっていた。「これ以上は介護できません」と洋子さんが書いたとみられる遺書が残されており、府警は無理心中を図ったとみて調べている。

 同署によると、正三さんは慢性腎不全で人工透析を受けていて、介護が必要な状態だった。見つかったときは仰向けで、布団が掛けられていたという。洋子さんはそばに倒れていた。

 正三さんは1月28日に透析を受けたが、30日に病院の関係者が自宅を訪ねた際に洋子さんが「(正三さんは)外に出て、いない」と話した。31日に訪問看護の担当者が訪れた際にも正三さんに会えず、市の福祉事務所が警察に連絡した。

 近くに住む主婦(51)は、井上さん夫婦がいつも一緒に、支え合うように歩いているのを見かけたという。「なぜ、こんなことになってしまったのか」と話した。


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