バチカンは「条約違反」=国連「子供の権利委」―児童性的虐待の対応批判

バチカンは「条約違反」=国連「子供の権利委」―児童性的虐待の対応批判
2014年2月5日 時事通信社

 国連の「子供の権利委員会」は5日、バチカン(ローマ法王庁)に対する審査報告で、カトリック聖職者による世界的な児童性的虐待問題に深刻な懸念を表明した。「バチカンは犯罪の規模を認識していない」と対応の甘さを厳しく批判。犯罪に関わった聖職者の即時排除や、問題の全容調査と結果の公表を求めた。

 サンドバーグ委員長はジュネーブの国連欧州本部で記者会見し、バチカンは子供の人権保護を目的とした「児童の権利に関する条約」(加盟193カ国・地域)に違反していると明言した。

 報告書は、性的虐待で問題となった聖職者が繰り返し教区を変えるなど、犯罪の「隠蔽(いんぺい)」が行われたケースがあったと指摘。多くの国で虐待に関わった聖職者がいまだに子供と接触していると強い懸念を示した。

 また、児童性的虐待が聖職者の間では道徳的な罪とされ、「沈黙のおきて」が再発防止を妨げていると強調。聖職者が規範とする教会法を改め、児童性的虐待は「犯罪」と明記するよう求めた。 【ジュネーブ時事】


・そうだバチカンは国家なので、条約として児童の権利条約を批准していれば違反を指摘されても仕方がない。

バチカンの報道では関係者への処分をしたという立場だろうが、国連の専門委員医会の見解は対応が甘いとして、隠ぺいの実態を上げている。

国連の指摘でもあるように、これは犯罪なのであって、聖職者のモラル違反という勝手な解釈を止めて真に子どもの立場に立った対応を求めているといえよう。

バチカンは、これを受けて無視するのかが注目される。ただ国連の専門委員会の指摘は、国家にとっては参考程度のものなので、新法王の本気度が試されていくことになろう。


子どもの性的虐待で法王庁の隠蔽批判
2014年2月6日 NHK

各国でカトリックの聖職者が子どもへの性的虐待を行っていた問題で、国連の委員会は5日、ローマ法王庁の隠蔽体質を厳しく批判するとともに、再発防止策の徹底を求める報告書をまとめました。

国連の「子どもの権利委員会」は先月、スイスのジュネーブで、子どもの権利条約の締約国の1つであるローマ法王庁に対する審査を行い、5日、報告書を公表しました。この中で委員会は、各国でカトリックの聖職者が子どもに対する性的虐待を行っていた問題について強い懸念を示しました。

そのうえで、性的虐待を行った聖職者を、罰することなく別の国へ配置換えにしたり、虐待の事実について通報が行われないようにしたりするなど、ローマ法王庁の隠蔽体質を厳しく批判しました。

そして、第三者も含めた独立の機関によってすべての虐待のケースを調査し、その結果を公表するよう求めるとともに、虐待を知った関係者が司法当局へ通報することを義務化するなど再発防止策の徹底を求めています。

この問題でフランシスコ法王は去年12月、法王庁としての対応を検討するための委員会を設立していますが、国連による報告書で厳しく批判されたことを受けて、より徹底した対策を迫られることになりそうです。

これについてローマ法王庁は5日、声明を発表し、「法王庁はカトリックの教義によって示される価値と条約の趣旨に沿って、子どもの権利を守ることを改めて約束する」としています。

その一方で、ジュネーブに駐在するローマ法王庁のトマージ大使は、バチカンラジオのインタビューに「われわれは国連の委員会に、法王庁が子どもを保護するために行ってきた改善策を説明したが、報告書に反映されていない」と述べ、強い不満を表明しています。



「聖職者の性的虐待を隠蔽」 国連、バチカンを非難
2014年2月6日 産経新聞

 スイス・ジュネーブからの報道によると、国連の「子供の権利委員会」は5日、世界各地でのカトリック聖職者による未成年者への性的虐待問題に関する報告書を公表し、ローマ法王庁(バチカン)の対応は不十分と厳しく非難した上、関与した聖職者の即時解任や司法の捜査を求めた。

 報告書は、バチカンが事件を起こした聖職者の教区を替えるなどして隠蔽(いんぺい)を図っているとする一方、問題の聖職者がさらなる虐待を犯す危険を招いていると指摘。「子供を守るのに必要な手段」をとっていないと「重大な懸念」を示した。

 報告書はまた、教会内の「沈黙のおきて」が司法当局への通報を妨げていると指摘した。バチカンが昨年末、対応の検討のため設置を決めた諮問委員会に外部専門家らも招いて問題の解明にあたるべきだとした。

 要請に強制力はないが、バチカンは「子供の権利条約」の締約国で、サンドバーグ権利委員会委員長は「条約に違反している」と強調。一方、バチカンは声明で、子供の権利を守る意向を示すと同時に、報告書が同性愛などをめぐる教会の立場にも言及したことに「教義への干渉であり遺憾だ」とした。
【ベルリン=宮下日出男】



聖職者の児童虐待問題で国連委、バチカンを批判
2014年2月6日 読売新聞

 カトリック聖職者による児童の性的虐待が世界中で発覚した問題で、国連子どもの権利委員会は5日、ローマ法王庁(バチカン)が「必要な措置をとっていない」と厳しく批判し、過去の事件について調査報告を求める勧告を出した。

 勧告は「数万人の子どもの虐待に聖職者が関与してきた」と深い懸念を示し、疑惑のある聖職者を即刻処分することや、教会関係者に司法機関への通報を義務付けるよう求めた。

 バチカンは1990年、国連子どもの権利条約を批准しているが、勧告には法的拘束力はない。

 児童虐待問題を巡っては、同委員会が先月、バチカンへの聴聞会を開き、カトリックの総本山として世界的な対策を求めた。だがバチカンは「各国で起きた事件は国内法で対処される」として内部調査結果の公表には消極的で、被害者から「事実を隠している」と批判されてきた。【ローマ=青木佐知子】


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