二度と戻らぬ火星移住、候補に日本人10人も

二度と戻らぬ火星移住、候補に日本人10人も
2014年1月1日 読売新聞

 2025年からの火星移住を目指すオランダの民間非営利団体「マーズワン財団」は12月30日、約20万人の移住希望者の中から1058人の候補者を選んだと発表した。

 この中には、男女5人ずつ計10人の日本人が含まれているという。

 今後、医学的な検査や訓練などを経て最終的に24人に絞り込む。25年には最初の4人が火星に住み始め、その後、2年ごとに4人ずつ増やしていく計画だ。移住者は二度と地球に戻らない。地上での訓練や火星に居住している様子をテレビ放映し、資金を集めていく考えだ。

 同財団は2013年4~8月に移住希望者を募集。技術力や安全性を疑問視する声もあったが、世界中から20万2586人が応募した。希望者が提出した1分間のビデオメッセージや書類などを審査し、107か国・地域から1058人を選んだ。【ワシントン=中島達雄】


・1/1の配信記事は大きく夢のあるものだ。前人未到の火星移住計画。人類が月に降りる計画をしたことで大きく技術が進歩し、新たなる知見を得たことは過去の事実。

これは国家プロジェクトでなく民間の事業のようであり実現は大きな壁がありそうで、すんなりと計画通りになるとも思えない。

それでも、こうしたことに夢を感じる人は確かにいるに違いない。人間が地球を離れた惑星で暮らすならば、もはや地球人ではなくなるだろう。

SFドラマ好きとしては、例えばスタートレックでは、人類が惑星間航行の基礎となるワープ航法が確立した際に宇宙の文明人が人類とファーストコンタクトを果たすという設定になっている。それは第三次世界大戦後の殺伐とした時代を経験してからのこととされている。

今年も民族紛争や宗派間対立によるテロなどが年始から報道されている。また人類が生存するための環境悪化や水・食糧資源などの偏在が引き続き大きなテーマとなっている。そうした課題も何一つ解決できないうちに、果たして火星で助け合って暮らしてゆけるのだろうかという疑問が起こる。

宇宙船地球号の乗組員としての自覚を説く知識人も多い。人間がエゴを乗り越えて隣人と和解し、地球との共生を実現することが大きな目的であるのが宗教などの思想である。

過去、日本人も南米や満州など、北海道も入植して困難な土地を開墾し生きてきた歴史がある。それは一旗揚げようという意気込みと住んでいる土地では生活苦であるという現実から始まった。彼らも二度と故郷に戻らぬ決心をして赴いたに違いないだろう。

生物は適応性が高く、時間をかけて慣れていくことになろう。居住地から離れることで改めて自分自身のアイデンティティを確認できるように、大気圏外から地球を見ること、そして木星から地球を見ることで何か新しい発想や思いを共有できれば素晴らしいことに違いない。

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