尊厳死法制化へ動き=超党派議連、通常国会目指す

尊厳死法制化へ動き=超党派議連、通常国会目指す
2013年12月15日 時事通信社

 末期がんなどに侵され、回復の見込みがない患者の意思により延命措置を施さない「尊厳死」を法制化しようと、与野党の有志が動きだしている。来年の通常国会への関連法案提出を目指しており、これを受けて自民党は党内議論を開始した。ただ、法制化には慎重論も根強く、提出にこぎ着けられるかは不透明だ。

 活動しているのは自民、公明、民主、日本維新の会、みんな5党などの有志でつくる「尊厳死法制化を考える議員連盟」(会長・増子輝彦民主党参院議員)。「延命治療を望まない患者が、尊厳を保ちながら死を迎えられるようにすべきだ」との声を受けたものだ。

 厚生労働省によると、現状では、患者の意思を受けて医師が延命治療を施さずに死に至った場合、「殺人罪に問われるケースもある」という。

 このため議連が既にまとめた法案は、患者が書面などで意思表示していることを条件に、回復の可能性がなく死期が間近だと2人以上の医師が判断し、延命措置を開始しないか中止した場合、医師は刑事、民事、行政上の責任を免れると定めた。対象は15歳以上の患者に限定し、意思表示の撤回はいつでも可能とした。

 自民党は3日、法案を検討するプロジェクトチームの初会合を開催。民主党も、議連メンバーが法案の検討を執行部に求めた。

 脳死を一般に「人の死」と位置付け、臓器提供の年齢制限を撤廃した改正臓器移植法は、「議員個人の死生観に関わる問題」だけに、それぞれの党内で賛否が分かれ、成立まで曲折をたどった。尊厳死の法制化についても「人の死を法律で縛るべきではない」(自民党閣僚経験者)、「慎重な検討が必要だ」(民主党ベテラン)といった異論が少なくない。

 議連は、各党が党議拘束を外して自主投票とすることを前提に、法案提出に持ち込みたい考えだが、各党内の手続きは難航が予想される。

 
・記事にあるとおりに、政党の考え方でなく議員個人の考えによる法案であり、過去にも幾度も浮上しつつ消えていった。

たまたま以下にあるベルギーの安楽死法の議論もあり、こうした議論を通して終末期のあり方を考える機会になればいいのだろう。

個人的には好きではないが「終活」という言葉も氾濫してきており、やはり人間の最期については関心があろうし経済活動としても企業は注目している。

苦痛の少ない最期を選択するというあり方も必要であろうし、本人の意志が尊重された上でいつでも撤回可能な仕組みを作った上でという多くのプロセスが必要だろう。

誰もが生きたいという意志を持っているのは何か違っているように感じる。確かに命は重いものであるし軽々しく取り扱うべきものでないが、生きていくことが苦しく辛いことはあり得るべきことだと思う。


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病気の子供に安楽死を=法案が上院通過―ベルギー
2013年12月13日 時事通信社

 ベルギー上院は12日、本会議を開き、18歳以上の成人患者を対象に2002年に合法化された安楽死を未成年の子供にも認める改正法案を賛成多数で可決した。法案は下院に送付されるが、地元メディアによると、14年5月の選挙前に審議が終了するかどうか不透明という。

 法案は、安楽死に関与した医師が罪に問われないケースとして、不治の病気で身体的苦痛が続き、死期の迫っている未成年の患者を追加した。安楽死を希望する本人に「判断能力がある」という精神科医の所見が必要で、保護者の同意も前提条件とした。年齢制限はない。

 ベルギーの隣国オランダは12歳以上に安楽死を認めている。【ブリュッセル時事】


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