タイム「今年の人」にローマ法王フランシスコ

タイム「今年の人」にローマ法王フランシスコ
2013年12月12日 読売新聞

 米誌タイムは11日、「パーソン・オブ・ザ・イヤー」(今年の人)にローマ法王フランシスコを選んだと発表した。

 同誌は、今年3月に選出されて以降、法王は「カトリック教会への希望を失った多くの人の心をとらえた」と指摘、教会の影響力を回復させた功績を評価した。

 「次点」は、米国の情報監視システムを暴露した元中央情報局(CIA)職員エドワード・スノーデン容疑者で、同性愛者の権利拡大を訴えた米国のイデス・ウインザー氏、シリアのバッシャール・アサド大統領らも候補となった。【ニューヨーク=加藤賢治】


・年末になると一年を振り返るランキングが発表される。タイム誌はローマ法王を選んだ。

2013年もいろいろな出来事があったが、国際的にはどうだったのだろう。この選出に違和感を覚える日本人は多いことだろう。ただ日本では伝えられる記事が米国中心であり、その偏りは常に意識しないといけないことだ。

法王の影響がどの程度のものか具体的に分かりにくいが、それほどに影響力があるということを見せつける。つまり宗教指導者の立場は時には政治家を凌駕することで、社会を変える力になることだろう。本気に取り組むことになれば、つまりカトリック教会のみならず平和を希求するメッセージを宗教指導者が本気で訴えるならば世界はもっと違った様相になるだろう。

先頃、南アフリカ元大統領マンデラ氏の葬儀が行われたが、米国では半旗を掲げる光景が多く見られたという。また世界各国の首脳が弔問に訪れて生前の偉業を称えた。暴力によるのでなく意識により国家を変え偏見を変え人間の尊厳を知らせたことは大きなことに違いない。

いま日本が進もうとしている国家の監視による統一が世界の潮流に逆らっていることは銘記されたい。いろいろな考え方を認めながら貧しくとも平和を維持する試みがなければ世界の人たちが幸福に暮らす基盤はできまい。宗教指導者も政治家も、己の組織の利益を越えなければ尊敬も得られないだろう。


「今年の人」はローマ法王フランシスコ=米タイム誌
2013年12月12日 ロイター

米タイム誌が11日、毎年恒例の「パーソン・オブ・ザ・イヤー(今年の人)」を発表し、ローマ・カトリック教会で初の中南米出身指導者となったローマ法王フランシスコが選ばれた。

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ローマ法王が「今年の人」に選ばれるのは、1963年のヨハネ23世、1994年のヨハネ・パウロ2世に続き3回目。タイム誌は法王フランシスコについて「教会への望みを捨てていた数百万人もの心をあっという間につかんだことが重要だ」と評価した。

ローマ法王庁(バチカン)の報道官は、法王は名声を求める人物ではないとした上で、「もし今回の選出が、法王のメッセージを多くの人が理解してくれたことを意味するなら、法王も喜んでいるだろう」との声明を発表した。

アルゼンチンの枢機卿だった法王フランシスコは今年3月、前法王ベネディクト16世の退位を受けて行われた選挙(コンクラーベ)で第266代法王に選ばれた。

2013年版「今年の人」の他の候補者には、米機密情報を暴露した米国家安全保障局(NSA)の元契約職員エドワード・スノーデン容疑者や、シリアのアサド大統領らがいた。[11日 ロイター]


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