法隆寺の塀に落書き「殺すぞ」 深さ6ミリ、修復困難か

法隆寺の塀に落書き「殺すぞ」 深さ6ミリ、修復困難か
2013年11月27日 朝日新聞

 世界遺産・法隆寺(奈良県斑鳩町)にある国の重要文化財の塀「西院大垣(さいいんおおがき)」で、「殺すぞ」などと刻んだ落書きが見つかった。参拝者の少ない公道沿いの壁で、最近とがったものでひっかかれた可能性が高い。寺は文化庁へ届ける予定だが、県教委によると傷が深く、元に戻すのは難しいという。

 西院大垣は、国宝の五重塔や金堂が立つ「西院伽藍(がらん)」の東南西の3面を囲う長さ500メートル超の築地(ついじ)塀。室町時代に築かれ、直近では1970年代に修理された西面(長さ70メートル)で、落書きは見つかった。

 地上から1・1メートル付近に、「殺すぞボケ」(縦20センチ横85センチ)「ヒマやね」(縦25センチ横110センチ)と彫られていた。字の深さは最大6ミリ。【筒井次郎】



・修復ができないほどの傷と書かれている。

下記にネットで調べたものを載せたが、特に防犯カメラなどは設置されておらず犯人の特定は難しいだろう。そもそも垣根の用だから。

南に面したところは人通りもあろうが、西面となると生活道路よりも狭そうで歩く人もないだろう。法隆寺もけっこう広くて見るべきところは多いので死角と言えるだろう。

全国的に歴史遺産の保存・保管が問題となっているが、文化の問題だけに国民が広く日本に関心を持つようなあり方をしないと風化することは目に見えている。



参考解説(他のブログから再構成)

 西院大垣(国の重要文化財:1943年(昭和18年)6月9日)は、南大門(国宝)の左右から東大門(国宝)と西大門へ延びる築地壁です。南面(南大門の東西の大垣)は、南大門東方長さ208.7m、西方長さ103.8m、築地塀、本瓦葺です。東面(東大門から南面までの大垣)は、東大門南方長さ86.4m、北方折曲り延長63.5m、築地塀、本瓦葺です。西面(西大門から南面までの大垣)は、西大門南方折曲り延長69.8m、北方長さ6.2m、築地塀、本瓦葺です。南面と東面および西面の西大門両脇の大垣は江戸時代中期の1697年(元禄10年)に築かれ、西面南方部の大垣は室町時代に築かれました。

20131127.jpg

法隆寺西院大垣・南面

20131127 84

20131127 81

概略図(広域・詳細)


奈良・法隆寺の土塀に「殺すぞ」 国重文、修復困難
2013年11月27日 共同通信社

 世界遺産・法隆寺(奈良県斑鳩町)の国重要文化財の土塀「西院大垣」に、「殺すぞボケ」「ヒマやね」と刻んだ落書きが見つかったことが27日、奈良県教育委員会への取材で分かった。

 西院大垣は国宝の五重塔や金堂のある「西院伽藍」の東南西の3方向を囲む築地塀。落書きされたのは西面で、地上から約1メートル付近に二つの落書きがあった。ドライバーなど先のとがったもので引っかいたとみられ深さは最大約6ミリ。

 西院大垣は、土を重ねては突き固める「版築」と呼ばれる工法で作られており、塗り直すことはできない。

2013112701001.jpg
 法隆寺の土塀に刻まれた落書き=27日午前、奈良県斑鳩町



法隆寺の塀に「殺すぞボケ」=何者か刻む、修復困難―奈良
2013年11月27日 時事通信社

 世界遺産の法隆寺(奈良県斑鳩町)で、国の重要文化財の築地塀「西院大垣」に「殺すぞボケ」などと刻まれた落書きが見つかったことが27日、奈良県教育委員会への取材で分かった。被害届を受け、県警は文化財保護法違反容疑で捜査を始めた。寺は文化庁に「毀損(きそん)届」を提出する。

 県教委によると、落書きが見つかったのは、五重塔などがある西院伽藍(がらん)の南西にある西院大垣の西面の外側。「殺すぞボケ」(幅83センチ、高さ27センチ)、「ヒマやね」(幅107センチ、高さ27センチ)と刻まれていた。深さは約6ミリで、とがった物で削ったとみられる。

 10月16日に県職員が台風の被害確認のため見回った際はなかった。塀は土を突き固めた「版築」という工法で造られ、修復は難しいという。

 

<落書き>法隆寺土塀に「殺すぞボケ」など2カ所 修復困難
2013年11月27日 毎日新聞

 世界遺産・法隆寺(奈良県斑鳩町)にある重要文化財の土塀「西院大垣(さいいんおおがき)」の西面に、「殺すぞボケ」などと刻まれた落書きが2カ所で見つかった。県教委文化財保存課によると、先のとがったものでひっかいたらしい。落書きを消すためには周囲の土を削らなければならず、元に戻す修復は困難という。重文への落書きは文化財保護法違反に当たり、寺は文化庁に毀損(きそん)届を提出する。県警にも被害届を出した。

 県教委によると、落書きは地上から約1メートル付近に「殺すぞボケ」(縦27センチ、横83センチ)、「ヒマやね」(縦27センチ、横107センチ)と彫られていた。字の深さは約6ミリ。県教委の担当者が10月16日に見回った際には確認されておらず、今月19日に外部の人が発見した。

 西院大垣は室町時代ごろに築かれた築地(ついじ)塀(長さ約500メートル)で、国宝の五重塔や金堂が建つ「西院伽藍(がらん)」の東南西3面を囲っている。

 法隆寺は「文化財を次の世代に引き継いでいくためにも、落書きはしないでほしい」とコメントした。【小坂剛志】



法隆寺 国重文の塀に落書き
2013年11月27日 NHK奈良放送局

斑鳩町の法隆寺にある国の重要文化財の塀に、先のとがったもので傷つけたとみられる落書きが見つかりました。落書きが見つかったのは、世界遺産に登録されている法隆寺の五重塔や金堂がある境内を囲む「西院大垣」という塀で、国の重要文化財に指定されています。

20131127 220559

落書きは今月15日に塀の西側で見つかり、地面から1メートルほどのところに縦およそ30センチ、幅およそ1メートルの大きさで「殺すぞ」などと書かれていました。これらの落書きは、石やくぎなど先のとがったもので書かれたとみられ、深さが6ミリに達するところもあるということです。

20131127 220640

落書きを削り取るなどして修理した場合、周りとの調和が取れなくなるということで、奈良県教育委員会は文化庁と対応を協議することにしています。また、警察は文化財保護法違反などの疑いで調べることにしています。

20131127 220720

奈良県教育委員会文化財保存事務所法隆寺出張所の幹田秀雄主任は、「歴史あるものを傷つけられて大変心苦しい。新たな落書きを防ぐためにも修理したいが、どう修理すればいいのか頭を悩ませている」と話しています。



関連記事
スポンサーサイト

コメント


トラックバック

↑