法王庁改革に本腰 資金洗浄疑惑のバチカン銀行にメス、聖職者の性的虐待も厳罰化

法王庁改革に本腰 資金洗浄疑惑のバチカン銀行にメス、聖職者の性的虐待も厳罰化
2013.7.14 産経ニュース

 ローマ法王フランシスコが法王庁(バチカン)改革に本腰を入れはじめたようだ。不透明な運営が問題視される財政管理組織「宗教事業協会」(通称バチカン銀行)にメスを入れ、聖職者による性的児童虐待も厳罰化する。ともにカトリック教会の信頼を損なった大きな要因で、改革への期待が強かっただけに、その成果が注目される。

 法王庁は12日、伊検察当局に6月下旬に逮捕されたバチカン財務管理局の経理担当者、ヌンツィオ・スカラノ容疑者(61)の資産を凍結したと発表した。容疑者はスイスからイタリアに現金2000万ユーロ(約26億円)を不正に運ぼうとした疑いがあり、バチカン銀行の口座を使ったマネーロンダリング(資金洗浄)疑惑も浮上している。

 逮捕を受け、法王庁は資産凍結だけでなく、独自調査に乗り出す考えだ。法王庁は5月に公表した年次報告書で初めて資金洗浄の疑いのある事例が6件あったと指摘した。調査はこれに関連したもので、法王庁は調査対象者が「広がる可能性もある」としている。

 法王は6月下旬、バチカン銀行の運営を調べる調査委員会も設置した。外部の法学者が加わり、必要な書類などを集める権限が付与された。今月10日の初会合には法王も参加し、委員を激励した。最近ではバチカン銀行の幹部2人が辞職したが、伊検察が別の資金洗浄疑惑で2人を捜査中とされており、事実上の更迭ともみられている。

 一方、法王庁は11日、刑法の改正を発表した。あいまいだった未成年者に対する性的虐待や買春、児童ポルノ所持を明確に犯罪と位置づけ、罰則は最大12年の禁錮とした。改正では前法王時代の内部文書流出事件を受け、機密漏洩に対する罰則強化なども図った。9月から施行され、バチカン内の市民や聖職者ら約5千人に適用される。

 バチカンは1990年に国連の児童権利条約を批准したが、条約に合わせた法整備は遅れが指摘されていた。法改正について性的虐待の被害者団体は「微修正に過ぎない」との見方を示す一方、児童の権利保護団体は「法王庁は大きな後れを取り戻そうとしている」とも評した。【ベルリン=宮下日出男】


・一連の記事を見ると、バチカンが新法王の指示で内部改革に着手しているという。

特に前法王は退位したものの影響力があろうためにナンバー2を解任し、勢力図を書き換えているのだろう。やはり数は力は宗教界も変わらない。それを権力闘争と表現しても間違いないだろう。

バチカンの抱えている大問題は、マネーロンダリング疑惑と未成年者に対する性的虐待だろう。これで信者離れが加速している。

その不透明さが信者には重荷になっている。新法王に込められた期待に教職の方が応えられるかが注目される。単に刑罰を重くしたから犯罪が減るわけでもない。

こうした組織の問題は、どの宗教団体でもあろうし表面に出にくいもの。権力闘争ということが何か宗教にはそぐわないと感じるのは私だけだろうか。


性的虐待、隠蔽を否定 前ローマ法王、伊数学者に手紙
2013.9.25 産経ニュース

 24日付イタリア有力紙レプブリカは、2月に退位した前ローマ法王ベネディクト16世(86)が、イタリア人の著名数学者に宛てた手紙の抜粋を掲載した。前法王はこの中で、世界各地で発覚した聖職者による未成年者らへの性的虐待スキャンダルを「隠そうとしたことはない」と強調した。

 前法王は退位後、公の場に姿を見せておらず、手紙や肉声などはこれまで伝えられていなかった。聖職者の性的虐待をめぐっては、前法王や法王庁(バチカン)が組織ぐるみで隠蔽を図ってきたとの非難が被害者らから寄せられている。

 前法王は、無神論者でもある数学者、ピエルジョルジオ・オディフレッディ氏の著作の内容に応える形で「あなたがおっしゃる聖職者による虐待についてはがくぜんとしている」としたが、隠蔽については否定した。11ページにわたる手紙は同氏に今月上旬に届き、前法王の許可を得て一部が掲載された。(共同)



バチカン国務長官交代へ ローマ法王が改革着手
2013.8.31 産経ニュース

 ローマ法王庁(バチカン)は31日、法王フランシスコが法王庁の官僚組織のトップで首相に相当するベルトーネ国務長官(78)の辞意を受け入れ、後任に駐ベネズエラ大使のピエトロ・パロリン大司教(58)を任命すると発表した。3月に就任した法王は最高幹部の人事を行い、法王庁の本格的な改革に着手した。

 法王庁では昨年、内部文書をメディアに流していたとして前法王ベネディクト16世の執事が窃盗容疑で逮捕されるスキャンダルが発生。前法王側近で絶大な権力を持つベルトーネ氏を追い落とすための権力闘争が背景にあると報じられた。

 このため法王フランシスコがいつ同氏を交代させ、法王庁改革に着手するかが注目されていた。新国務長官は10月15日に就任する。

 ベルトーネ氏は前法王の就任前からの右腕として知られ、2006年に国務長官に任命された。(共同)



法王庁改革へ提言グループ 法王フランシスコが8人指名
2013.4.13 産経ニュース

 ローマ法王庁(バチカン)は13日、法王庁改革などについて提言を受けるために法王フランシスコが8人の枢機卿からなるグループを指名したと発表した。近年、数々のスキャンダルに見舞われてきた法王庁の改革は、新法王の大きな課題の一つとされてきた。

 8人は世界各地から選ばれた枢機卿で、他にイタリア人の司教1人が事務局長を務める。初会合は10月1~3日に予定されている。

 法王庁は世界各地で発覚した聖職者による未成年者らへの性的虐待や、権力闘争が背景とされる内部文書流出などのスキャンダルで組織改革の必要性が叫ばれてきた。(共同)


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