世界記憶遺産 山本作兵衛からのメッセージ~炭杭絵師がつなぐ未来~

世界記憶遺産 山本作兵衛からのメッセージ~炭杭絵師がつなぐ未来~
2013年7月15日 RKB毎日放送制作

アンネの日記やグリム童話が登録されている「世界記憶遺産」。日本初登録は山本作兵衛の炭鉱記録画だった。名もなき元炭坑夫の絵がなぜ世界に認められたのかを解き明かす。

かつて国内の石炭のほぼ半分を産出した福岡・筑豊炭田。ここで生まれ育ち、自らも炭坑夫として働いた山本作兵衛は、坑内の労働の様子や、家族が暮らす共同社会を絵に描いた。暑く暗い地の底で石炭を掘る男と女の姿、混浴の共同風呂や子どもたちの遊び。1枚1枚に解説文も書き込まれている。子や孫のために絵を描いたという作兵衛は、未来に何を伝えようとしたのか?そして、なぜ世界に認められたのかを解き明かしていく。

山本作兵衛とは…
1892(明治25)年、日本一の産炭地だった福岡県筑豊地方に生まれる。14歳から約50年間炭坑夫として働き、60歳を過ぎてから、その記憶を絵に描いた。1984(昭和59)年に亡くなるまでに描いた作品は、1000枚以上にのぼる。 ユネスコ(国連教育科学文化機関)は2011年、彼の絵と日記など697点を、日本からは初の「世界記憶遺産」に登録した。

ナレーター:斉藤由貴 朗読:中西和久 音楽:小室等

ディレクター:熊谷博子(ドキュメンタリー映画監督)


・視聴しての感想は、まず見せ方が上手い!ということ。そして非常に丁寧に、石炭の使用法から採掘までを分かりやすく説明している。

現代の日本人にとってはピンのこないものとなった石炭だが、石油が広く使われるまではエネルギーの中心であったことは間違いない。

山本作兵衛が世界記憶遺産たるゆえんは、炭鉱の生活全般をきちんと記録しようとしたということだ。それは写真を撮るように簡単なものではなく、山本作兵衛の脳裏に刻まれたものであり彼の感性なのだ。

炭鉱というと労働運動や争議など、また悲惨な事故に焦点があてられることが多い。ただ大勢の貧しい労働者らが暮らした生活は、極貧な生活ばかりではなかった。そこには人間的な優しい側面すらあった。

それを文章で伝えた上野英信らの作業とは別に、記録画としての記憶は直接的に炭鉱での生活を伝えるものとして貴重なのだということだ。

現在、日本で操業している北海道の炭鉱を取材したり、その炭鉱から技術指導を受けている海外の炭鉱まで取材し、炭鉱労働が今も続いていることを伝えた。


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絵師・山本作兵衛に迫る 15日にドキュメンタリー放送
2013/7/13 中日新聞

 福岡県出身の絵師、山本作兵衛をテーマにしたドキュメンタリー番組「世界記憶遺産 山本作兵衛からのメッセージ~炭坑絵師がつなぐ未来」が十五日午後三時五十五分から、CBC-TBS系で放送される。

 炭鉱で働く人々の姿を独特のタッチで表現した作兵衛。自身も現場で働きながら描いた絵は二〇一一年、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界記憶遺産に登録された。

 かつて炭鉱で働いていた女性や作兵衛の親族らにインタビュー。作兵衛が絵に込めた思いや、絵が世界的に高く評価される理由を浮かび上がらせていく。ベトナムの炭鉱で働く男性が、絵を見て自分たちの姿と重ね合わせる場面も見どころだ。RKB毎日放送(福岡)が制作。


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