人生いろいろ:マスコミ相互批判の重要性 NHK「新聞を読んで」から

† ラジオ好きの方なら覚えておられるかと思うが、以前はNHKラジオ第一放送の週末早朝に「新聞を読んで」という番組を放送していた。大学教員などの識者に主に東京で発行されている新聞5紙程度を読んで新聞論調の違いを比較しつつ時流批判する番組だった。1953年からの番組ということであったが、2011年度を持って終了した。関係者のブログでは、放送日の変更や時間短縮などを経てのことだったという。(新聞を読んで : 1953年4月 - 2011年3月/58年間)

‡ 日本は大手新聞社がテレビ局を運営するという世界でも異質なメディア状況にある。海外では、それらが相互に批判し相互に牽制することでバランスを取っているのだ。その中で唯一NHKは、独自な立場を維持してきた。その中でも、この番組では新聞論調をバランスよく語ることでメディア報道の形を示す時間でもあった。私が聴いていて感じたことは、話者が浮世離れしている感じがあったことだ。現在、NHKラジオ第一では、「ビジネス展望」(月~金、朝7:42頃から)が、NHKらしい批判精神に満ちた識者の話が聴けるのだが、ビジネスを軸に置いているから自ずと制約はある。活字離れがあったりテレビ離れもあるというが、他人の新聞の読み方を知ることは頭の訓練にはなった。民放に倣え!という姿勢にチェンジしたNHKが視聴率や視聴者層に余りにも配慮した番組作りを続けることは、自ずと質の低下を招くことや正しい判断材料を提供できなくなる可能性が増してしまうことになるだろう。
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