老人ホーム:死亡入居者の850万円 無断で供養費に

老人ホーム:死亡入居者の850万円 無断で供養費に
2013年6月24日 毎日新聞

 徳島県松茂町の特別養護老人ホーム「和光園」が、2011年10月~今年1月に亡くなった入居女性3人の預貯金について、相続人の有無を確認せずに引き出し、納骨した同町内の寺に永代供養費として計約850万円を支払っていたことが、県への取材で分かった。うち約200万円は寺から同園に「寄付」として還流していた。民法の規定に反する財産処分をしたとして、県は同園を運営する社会福祉法人・成蹊会に改善を勧告した。

 県長寿保険課によると、同園は3人と合意の上、入居時に預貯金の通帳を管理。亡くなった後、それぞれの葬儀代などを除いた預貯金全額を永代供養費として寺に渡しており、計約850万円に上るという。民法の規定では、死亡した入居者に相続人がいなければ原則として国に財産を納めなければならないが、同園は市町村を通じた相続人の有無を確認していなかった。同園側は寄付として受け取った200万円を、施設の修繕工事に充てたと説明したという。

 今年2月、県に通報があり発覚した。同園は3人以外にこれまでも「慣例」として故人の預貯金を引き出し、供養費として寺に納めていたという。【立野将弘】


・記事にもあるように民法では国庫に入ることになる。

この施設では慣例として十分な調査もせずに、葬儀費用や永代供養料として寺院に支払われた内からキックバックを得て施設の運営費に使われていたという。極めて悪意を感じる。

今まで、この施設で亡くなった方には高額の預貯金を保有された方もいたろうから確信的な意図があったのだろう。

今後とも、身寄りがない高齢者は増加するだろうし生前から財産の使い方については書面で残すことが普通であると思う。ただ施設側の都合のよい書面にサインさせられて残された財産を私的に使われたのでは本人の意志もないだろう。

世の中には遺産を他人のため世の中のためにとする篤志も大勢いることと思う。こうしたことを含めて、生前から死後の必要なことを考え第三者を含めて書面に残して実行してもらうことが良い選択であろう。

なお調べても、社会福祉法人と寺院との関係は不明である。ただ開設が1969年ということなので、この慣例が40年以上続いてきた可能性がある。



社会福祉法人 成蹊会 特別養護老人ホーム 和光園

〒771-0219 徳島県板野郡松茂町笹木野字山東49番地1
電話番号088-699-2745

定員:90人

開設年月日:1969年4月1日

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