マリの世界遺産「被害は予想以上」

マリの世界遺産「被害は予想以上」
203年6月9日 NHK

ユネスコ=国連教育科学文化機関は、西アフリカのマリで反政府武装勢力によって破壊された世界遺産トンブクトゥの遺跡の現地調査を行い、多数の貴重な古文書が焼失するなど、被害が予想以上に深刻であることを明らかにしました。

マリでは、偶像崇拝を禁止するイスラム教の教えを厳格に捉える反政府武装勢力が去年、北部の都市トンブクトゥを支配下におき、ユネスコの世界文化遺産に登録されている遺跡を破壊しました。

マリ政府はフランス軍の支援を受けて、ことし1月、反政府武装勢力からトンブクトゥを奪還し、現地の治安が改善したことから、ユネスコでは先月28日から今月3日にかけて遺跡の現地調査を行いました。

その結果が7日、明らかになり、15世紀から16世紀に作られた宗教指導者の墓が完全に破壊されたほか、保管されていた4200点余りの貴重なイスラム教の古文書も焼失したということです。
被害の状況について、調査団の責任者は「予想していた以上に深刻な状況にある」と述べています。

ユネスコではことし2月、遺跡の復元作業や現地で遺跡保護に当たる専門家の育成などに、およそ1100万ドル(日本円で10億円余り)を拠出する方針を示しており、今後調査団の報告をもとに、遺跡の修復や復元を急ぐことにしています。



・アフリカでは列強国支配が済み民族紛争が絶えない。そして急進的な宗教を信奉する人たちにより記事にあるような宗教施設の破壊が行われる。

これは過去にもあることで、特に偶像礼拝を厳しく解釈する人には何らかの象徴たる像や建物は破壊すべしということになる。

それが文化遺産であっても国家の観光資源であっても同様である。嘆かわしいというよりも、自分たちの主張のみに酔いしれれてしまうことに人間の限界を考える。

破壊されてしまったものの修復は困難であり、文化破壊はダメージが大きい。

例えば、戦時中に米国が京都などを大規模に爆撃しなかったのは(ただ実際には京都も5回爆撃され民間人死者も出ている)文化に対する理解と戦後の占領戦略があったとされている。


仏・マリ軍が世界遺産都市を奪還、武装勢力放火で歴史資料焼失も
2013年1月29日 朝日新聞

 西アフリカのマリに軍事介入したフランス軍とマリ政府軍は28日、イスラム武装勢力が支配していたマリ北部の世界遺産都市トンブクトゥを奪還した。

 仏軍とマリ軍は26日、昨年から武装勢力に支配されていた北部の主要都市ガオを制圧したばかり。トンブクトゥでは武装勢力からの抵抗はなかったが、仏・マリ両軍は今後市内に潜伏している武装勢力がいないかどうか、慎重に調べることにしている。

 仏軍のスポークスマンはトンブクトゥ市内での戦闘を回避したと発表したが、同市の市長はロイターの取材に対し、イスラム武装勢力が4日前に市内の図書館を放火したことを明かした。この図書館には2万冊以上の学術的な書物が収められており、中には13世紀の文書もあったという。この施設で働く男性はスカイニュースに対し、3000冊以上が焼けたと証言した。

 一方、もう1つの主要都市キダルは、イスラム武装勢力が支配していたが、同国の北部独立を目指す遊牧民トゥアレグ人の反政府勢力「アザワド解放国民運動(MNLA)」が28日、イスラム武装勢力に代わって支配したと発表した。仏・マリ軍がキダルの奪還も目指すかどうかは今のところ不明。[ガオ(マリ) 28日 ロイター]


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