NHKアーカイブス 「歴史に見る社会保障改革 “少子高齢化”をどう支えるか」

NHKアーカイブス 「歴史に見る社会保障改革 “少子高齢化”をどう支えるか」
2012年4月8日 NHK総合

「社会保障と税の一体改革」が話題の今、40年前からのアーカイブス映像を通じ、消費税と少子高齢化、年金など、歴史的にこの問題がどう認識されてきたかを見つめる。

「社会保障と税の一体改革」が話題の今、40年前のアーカイブス映像を通じ、歴史的に、この問題がどう議論されてきたかをゲストとともに振り返る、2時間近い特集。消費税と少子高齢化、年金・医療・福祉のビジョンなど、課題が指摘されながら、財政の悪化もあり、問題が先送りされてきた課題も多い。問題の本質はどこにあるのか。「社会保障改革」を貴重な映像から考える。

【ゲスト】
藤田太寅(ジャーナリスト)
宮本太郎(北海道大学教授)
金子勝(慶應義塾大学教授)
三神万里子(ジャーナリスト)
【司会】
桜井洋子アナウンサー



・過去のNHK番組を抜粋しながら社会保障改革の歴史を綴る。社会保障の充実は高度経済成長とともに加速し、オイルショックなど経済危機による税収入減少により抑制されていくという経過をとる。

日本の大きな特徴は、家族での介護や会社での終身雇用といった独特の慣習に支えられていた。それが高齢化の進展と予想以上の少子化により急激な人口構造の変化をもたらし一気に社会保障費の増加をきたした。

過去のNHKの特集番組でも、一般消費税や国民福祉税という「大衆課税」が名前を変えて時々に出てくる。しかしその反発により政権が不安定化、転換といった重大な局面を引き起こすことになる。そのような不人気の政策を与党も官僚もできないと延ばし延ばし30年たっても同じ議論を行っている。

現在、私たちが置かれている高齢者世代と若年世代の世代間対立が、すでに予想されており仮定とされていたが現実となった。人口が大きく増えたり減ったりすることは戦争や疫病がなければ予想されるから当然のことともいえる。

ワーキングプアのNHKスペシャルだが、当時見ていた記憶が残っている。北海道の地方都市で暮らす23歳女性・仮名が、精神疾患の父親を妹と一緒に支えて暮らす。本来ならば映像系の専門学校に行きたいという希望を持っていた。

病院の給食を作る仕事に妹と従事しているが、その身分も不安定だ。2006年放送だが、この姉妹がいまどのように暮らしているのだろうか。彼女は半年猛勉強して調理師免許を取得したが自給が10円上がっただけだった。

その顔には笑顔はなく思いつめたような表情が印象的だった。働いても毎日の生活をしていくのが精一杯であり希望すら持てない社会を噛みしめているように思えた。彼女の生活は決して例外的なものではないと思った。

消費税増税分を社会保障に使うということには、国のビジョンが示されれば出しても良いという国民の声は聞こえてくる。だが、その不信感が払しょくされない限り選挙における争点ともなるわけであり難しいことだ。

出演していた学者も、消費税分がきちんと新たな介護分野などへの支出に使われれば新しい成長分野として寄与するという。確かに世界一の高齢化によるロボットやサービスなどノウハウが売れる可能性も高い。
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