DVD カンニング竹山単独ライブ「放送禁止 2012」

カンニング竹山単独ライブ「放送禁止 2012」

今年で7回忌となる相方・中島忠幸の死について語る。「人の死と笑い」をテーマに、竹山が鋭く切り込んだ意欲作!

act.1 カンニングの歴史
act.2 相方の死で笑える話を作ろう!
act.3 リサーチ演説 葬式について
act.4 相方の死で笑える話を作ろう!~告別式編~

■開催日時
  2012年8月31日(金)/9月1日(土)/9月2日(日) 計3回公演
■場所 銀座 博品館劇場

<出演> カンニング竹山  ひぐち君(髭男爵)/上田浩二郎(Hi-Hi)
<構成・演出> 鈴木おさむ

販売元: ポニーキャニオン 本編119分
DVD発売日: 2013/02/20



・博品館劇場での公演最終日のライブを収録したDVD。

このDVDに関しては、当初はDVD化する予定もなく終えるはずだったが、カンニング竹山の周辺にいる芸人たちから是非残すべきだと言われ、カンパしてでもという思いに応えた販売となった。この放送禁止というライブシリーズは、初期の頃に別会社からDVD化している。ただ、昨今はDVDの販売不振で必ずしもDVDに残すことができない時代となっているという。この単独ライブは、カンニング竹山が製作費を出しての公演であり赤字覚悟で行っているという。

個人的には、お笑い芸人には興味はないのだが、彼の出演するTBSラジオ情報番組を聴いていて、非常にまじめな人柄に好感を持っている。彼の漫才も見たことがないのだが、この単独ライブに関しては公演前から話をしていて、白血病で亡くなった相方芸人について、初めて語るということで興味を抱いた。

舞台には祭壇がしつらえてあり、それを前にして上記の構成でしゃべりを中心に展開していく。内容は、人の死と笑いというもので、相方芸人の死を美化したり誇大視するのではなく、出会いや闘病にかかる竹山や周辺の芸人とのエピソードを交えて展開される。

生前に、このコンビがどのようであったのかは全く知らない。だが、芸人として人間としての一人の生きざまを通して感じさせることがある。それを様々なエピソードを交えて笑わせたり、時事ネタや所属事務所の悪口を言ったりとテンポよく進む。

カンニング竹山にとっては、七回忌を前にして、相方芸人の思いからピン芸人としての新たな出発の思いを告げて終幕となった。なおカンニング竹山の話では、過去のDVDと違ってほとんどライブ収録そのままをDVD化したもので、伏音も一部分だけであった。もし放送ならばカットされそうな箇所はいくつもあるのだがDVDなのでギリギリOKといったところだ。

人の死について語ることは、自ずと死生観のようなものが出てくる。カンニング竹山にとっては、この6年に溜めてきた感情を笑いというものを通して昇華させたかったのだろう。誰もが経験するのだが、とても真剣な時に人間は笑ってしまったりすることがある。それは場に相応しくないのだが、人間的だとも思える。

この単独ライブだが、むろん演出がありネタも入っているから真面目に見る必要はないだろうが、現実に寄り添った人の死を語っているのだから汲むべきものがある。他人の死を笑いにすると言えば聞こえは悪いのだが、亡くなった人を思い起こす時にはホットできるエピソードを思い出したい。

彼らのコンビ結成の偶然性を含めて、人と人はつながっており、それは時間・空間をも超えて人間に寄り添っていくものだと思う。そして誰しも、振り返ってみれば必要な人との出会い・別れを繰り返しながら深い人生の奥義を知っていくことができるところに生命の不思議さがある。
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