NHK-FM 日曜喫茶室「与えられた試練を生きる」

日曜喫茶室「与えられた試練を生きる」
2012年10月28日 NHK-FM 午後0:15〜午後2:00 (105分)

毎月最終日曜日、はかま満緒マスターが二組のゲストをお招きし、週代わりの常連客(ゲスト)とともに、旬の話題・活動をおしゃべりする番組『日曜喫茶室』。10月28日(日)は、ゲストにピアニストの舘野泉さんと、ノートルダム清心学園理事長の渡辺和子さんをお迎えし、「与えられた試練を生きる」をテーマにお送りします。
自然災害、事件、病気…人生にはしばしば、自分ではどうしようもないことが起こります。与えられた環境の中で、様々な試練を乗り越え、人々は精一杯生きて、それぞれの人生を刻んでいく―。数奇な人生を歩み、困難を克服してきたお二方に、人生について、現代における生き方について伺います。

【ゲスト】舘野泉 (ピアニスト)、渡辺和子(ノートルダム清心学園理事長)

【ご常連】安野光雅 (画家)
【司会】(マスター)はかま満緒、(ウェイトレス)小泉裕美子

20121028



・本当に久しぶりに聴いた。現在では、月一回(最終日曜日)の放送となっているようだが、スタンスは変わっていなかった。初回放送は1977(昭和52)年4月10日(日)というから長寿番組であると言える。

私にとっては舘野さんも渡辺さんも、古くから存じ上げている方なので期待して聞いた。こうした硬い題名になっているのは、お二人が生きてきた経験からつけられたのだろう。

舘野さんは、この番組に以前出演した直後に発病し半身不随となった。2004年から演奏活動に復帰し左手のピアニストして復帰した。左手のためのピアノ曲は少なく、知己の作曲家に新たに作曲を依頼しながら演奏家を続けているということだ。1962年以来フィンランドに住む。

ピアニストになりたいという意識はなかったそうだ。音楽家の両親のもとに生まれて、音楽の環境が整っていた。音楽と人生は同じものという感じだろう。

渡辺さんはノートルダム清心女子大の第3代学長に36歳で任命されたのだが、実はすでに50代の外国人シスターの後継者もいたそうだ。第1~2代の学長は外国人シスターだった。海外で学位を取って帰国した彼女が選ばれてしまい学内の雰囲気が良くなかったということだ。その後は、自分が変わることでしか何も変わらないと気づき、それを実行していく。

この番組だが、編集もなく収録されており、その点で渡辺さんに関する思いが再確認できた。最近放送されたNHK-Eテレこころの時代で語られたものを視聴していて思っていたよりも攻撃的な女性なのだ感じたが、それを再確認できた。

攻撃的とは、思ったことをズバリ語ることや、教養あるところを秘めることなく語るところがあることだ。英単語の発音はネィティブにするし恵まれた環境で育っていることも臆することなくしゃべる。雙葉では男女共学だったので生意気だったとか・・・戦前の教育だから、やはり違っている。

彼女の書かれたことは本当に素晴らしいし非の打ちどころがない。ただ、その通りの生き方ができているかは分からない。思っているよりも感情の起伏がある女性だと感じる。ただ、それを意識的に変えようとする意志力があるのだと思う。

彼女は、大学がいわゆるボランティア活動を単位認定する制度について批判をしていた。ボランティアは自発的な活動であり、それを単位認定だとか就活に利用することに疑問を感じているということだ。ただ、それを取得している女子学生からは批判もあるそうだ。つまり結果として単位となるが動機は違うと学生は言いたかったのだろう。

『置かれた場所で咲きなさい』というベストセラーについては、司会者はかま満緒も感心していた。この本についても、今まで書き溜めたものを出しただけで書き下ろしはない。この話題の書籍について、手に取って書店で見てみたが買うべきものではないと判断した。もっと深い話を期待している私としては表面的に美しい言葉だけでなく、心に転機を与える含蓄ある言葉を提供することを期待したい。心に響くだけでなく、生き方を変える洞察力を与える言葉が必要とされる時代にあるのだと思う。


舘野泉 オフィシャルサイト  http://www.izumi-tateno.com/


【左手だけで奏されるピアノの名曲】 第一次世界大戦で右手を負傷したピアニストの依頼
モーリス・ラヴェル作曲 左手のためのピアノ協奏曲ニ長調


RAVEL Left Hand Concerto BAVOUZET

Jean-Efflam Bavouzet
the Philharmonia Orchestra, conducted by Esa-Pekka Salonen
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