牧師の平均年収は276万円 その日からなれる教会もある

牧師の平均年収は276万円 その日からなれる教会もある
2012.06.09 NEWSポストセブン ※週刊ポスト2012年6月15日号

社会学者の橋爪大三郎氏と大澤真幸氏の対論集『ふしぎなキリスト教』が30万部のベストセラーとなり、キリスト教に注目が集まっている。だが、知られていないことも多いが、果たして聖職者はどれほどの年収があるのか。。

 2010年度に日本基督教団の牧師に支払われた「謝儀」(給与)は1人当たり年間約276万円(『日本基督教団年鑑2012年版』)。「謝儀」が1000万円を超す牧師もいるが、一般的には「謝儀」の額は少ない。

「単純にサラリーマンと比較できません。住居費、光熱費、通信費、車の維持費などを所属する教会が負担してくれるケースもあるからです。ただ、収入面では非常に恵まれない聖職者がいることも確かです。『神に仕えているのだから』と牧師の清貧を是とする気風も一部にはあります」(キリスト教会研究者・八木谷涼子氏)

 日本の聖職者の数は1万2689人(『キリスト教年鑑2012年版』)。聖職者になるには、カトリックの場合、まずは神学校に入学して寄宿生活を送る必要がある。入学資格は、洗礼を受けてから3年以上経過していること、通っている教会の主任神父の推薦状があることなどだ。神学校での養成期間は大学卒が6年、高卒などの場合は一般教養課程が加わるのでもう少し長くなる。

「大学のようにカリキュラムが終われば卒業ということではなく、もっと学ぶ必要があると判断されれば養成期間は伸びます」(カトリック中央協議会広報)

 養成期間を終えると、ローマカトリック教会の名で、司祭を任命する「叙階」という名の儀式を受け、晴れて神父と呼ばれる。
 
 一方、プロテスタントの場合、職務や資格についての考え方は様々で、「教会員さえ認めれば、誰でもその日から牧師になれる教会もあります」(前出・八木谷氏)。とはいえ、大多数の教会組織は独自の教職養成・認定システムを備えている。

 例えば、日本基督教団に属する教会の牧師になるためには、教団が設立した東京神学大学、あるいは同志社大学、関西学院大学などの神学部を卒業して「補教師」という資格を取り、「補教師」となってから3年目に教団の試験を受け、合格して牧師となる。最低でも5年、通常は7年の修学が必要だ。



・プロテスタントの牧師は様々だろう。ちなみに私の通っていた公立中学校の校長は僧侶だった。他の職業を主としたり従としたりして生活費を得ていると思う。また金銭に置き換えることのできないボランティア的な相互扶助関係を牧師・信徒は享受し合っている。

キリスト教系の聖職者らは勉強熱心なので高価な神学書など出費が多いのが難点のようだ。

記事にあるように、プロテスタント教会には神学校に行かなくとも牧師と名乗れるところもあるようだ。いささか学問的には不安なのだが、ではダメな牧師なのかと一概には言えない。

なお、こうした養成システムに対しては問題点がないわけではなく、信徒らが求めているニーズに対応するためにカウンセリング技能を充実させることは重要だろう。神学が人を救うというよりも、牧師の人間性が信徒に安心感を与えることは実感である。
関連記事
スポンサーサイト

コメント


トラックバック

↑