ロシア、「宗教冒とく罪」法案提出

ロシア、「宗教冒とく罪」法案提出
2012年9月26日 TBS

 ロシアで今年2月、女性バンドのメンバーが教会でプーチン政権に抗議するパフォーマンスを行って有罪判決を受けましたが、ロシア政府は新たに、宗教への冒とく行為を罰するための法案を国年会に提出しました。

 この法案は、宗教への冒とく行為に対する罰則を設け、違反すれば最高で禁錮3年、罰金刑の場合、75万円以下が科せられるというものです。ロシアでは今年2月、女性ロックバンド「プッシー・ライオット」のメンバーが、教会でプーチン政権に反対するパフォーマンスを行って逮捕され、3人に禁錮2年の実刑判決が言い渡されています。

 インタファクス通信によりますと、ロシア大統領府の上層部の1人はこの法案提出について、「プッシー・ライオットの事件などに対する信者の感情を反映したものだ」と述べています。しかし、ロシア国内では、この法案は宗教への冒とく行為を罰する名目で反政府の動きを締めつけるものではないかという批判が出ています。



・この事件の背景には、プーチン支持を鮮明にしたロシア正教に対する批判があるのだろう。教会での反プーチンパフォーマンスに対して、宗教の名前を借りた締めつけという見方で欧米からの批判を受けている。

禁錮2年の実刑判決という極めて重いものだが、そのような憎悪を引き起こし秩序を乱したとは思えない。

真実を伝えたいという欲求は誰しもあろうし、特に芸術とは価値を否定することでの再創造を目指すものを常に内包している。彼女らがパフォーマンスをしたからといって、強力なプーチン政権が揺らぐはずもないのだが、一定の抑止効果は期待されうる。

聖物に対する侮辱という抽象的なものである以上は、宗教施設では政治的なことは一切ご法度であるという政治介入を強めることでロシア正教も手足を縛られることになるのではないだろうか。この法律に対するロシア正教の姿勢も問われることになる。

日本でもマスコミやテレビなど、自主規制というものがあり、特に政府が関与しなくても良いという皮肉な環境にある。例えば、大手宗教団体の問題点を扱った素材を放映することは絶対にないし、宗教と政治の牽引関係を追求することもできないのである。


ロシア下院で聖物侮辱罪に関する法案審議
2012年9月26日 The Voice of Russia

信者の感情の侮辱または聖物の冒涜に対する刑罰について規定した法律案が、ロシア国家院(下院)で審議にかけられる。「インターファクス」が社会的統一および宗教結社に関する委員会のヤロスラフ・ニーロフ委員長の言葉を引用しながら伝えた。

こうした犯罪に対する最も重い刑罰は3年間の自由剥奪である。また、30万ルーブル以下の罰金、あるいは200時間以下の懲役が科せられる可能性もある。

聖なる施設・器具を侮辱し、または聖なる施設を壊乱した場合には、より重い罰が科せられる可能性もある。ニーロフ委員長によれば、その場合の最高刑は50万ルーブル以下の罰金、または5年以下の自由剥奪となる。

法案は公共空間における冒涜的行為、宗教的または礼拝に関する文献、図像、紋章の毀損などの行政上の違法行為に関する法令集に入れられる。行政上の違法行為に対しては3万から5万ルーブルの罰金が科せられる。



《ウィキペディア》 
プッシー・ライオット (露: Пусси Райот、英: Pussy Riot) は、ロシアのフェミニスト・パンク・ロック集団。許可を取らずに、モスクワ地下鉄や赤の広場で即興演奏をすることを特徴としている。バンド名は"プッシーの叛乱"の意。


公式ブログ  http://pussy-riot.livejournal.com/

露「プッシー・ライオット」の未拘束メンバー2人、国外に逃れる
2012年08月27日 AFP

モスクワ(Moscow)の救世主ハリストス大聖堂(Christ the Saviour Cathedral)でウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の退陣を求める抗議行動を行ったとして警察が行方を追っているパンクバンド「プッシー・ライオット(Pussy Riot)」の女性メンバー2人が、逮捕を逃れるために国外に逃亡したことが分かった。同バンドが26日、明らかにした。

 同バンドはツイッター(Twitter)上で、「警察に追われているメンバー2人がロシア領土からの脱出に成功した!彼女たちは今、外国のフェミニストたちを集めて新たな行動を起こそうとしている」と発表した。2人の所在は明らかにしていない。

 プッシー・ライオットのメンバー5人は2月21日、明るい色の目出し帽をかぶって救世主ハリストス大聖堂に忍び込み、聖母マリア(Virgin Mary)に「プーチン大統領を追い払ってください」と訴える「パンクの祈り」を大音量で演奏した。

 5人のうち、逮捕・起訴されたマリア・アリョーヒナ(Maria Alyokhina)、ナジェージダ・トロコンニコワ(Nadezhda Tolokonnikova)とエカチェリーナ・サムツェビッチ(Yekaterina Samutsevich)の3被告には今月17日、「宗教的憎悪によって秩序を乱した罪」で禁錮2年の実刑判決が言い渡された。

20120927

 残る2人は身柄の拘束を逃れていたが、判決から3日後の20日、警察当局はこの2人の逮捕に向けた捜査を始めたと発表していた。

 大聖堂での抗議活動には、ビデオ撮影をした人物など5人以外のメンバーも参加していたが、その人数ははっきりしていない。【8月27日 AFP】



ロシア 政権批判の女性バンド再び有罪
2012年10月11日 NHK

ロシアで女性バンドがプーチン大統領を批判する歌を教会で歌ったことが罪に問われた事件の控訴審で、3人のうち2人に1審に続いて懲役2年、もう1人に執行猶予のついた有罪判決が言い渡されました。

この事件では、ことし2月、ロシア正教会の大聖堂の中でプーチン氏を批判する歌を歌った女性バンドのメンバー3人が、社会の秩序を乱した罪に問われ、1審で懲役2年を言い渡されて控訴していました。

10日、モスクワの裁判所で開かれた控訴審で、3人は改めて無罪を主張しましたが、このうち2人には1審に続いて懲役2年の判決が言い渡されました。もう1人については、現場にはいたもののパフォーマンスには参加しなかったとして、懲役2年に執行猶予がつけられ、即日釈放されました。

バンドの弁護団は、判決の3日前に放送されたテレビ番組で、プーチン大統領が1審の判決は正しいと述べたことを指摘し、「国家のトップであろうと司法に圧力をかけることは許されない」と述べ、政権の意向が判決に影響したと批判しました。

この事件については、人権団体やバンドの支持者などからも公正な裁判ではないとして、メンバーの釈放を求める声が挙がっており、弁護団は、今後、さらに上級の裁判所に上訴するほか、ヨーロッパ人権裁判所への提訴も検討しています。



反プーチン派の女性バンド2人も釈放…露で恩赦
2013年12月19日 読売新聞

 インターファクス通信によると、ロシア下院は18日、プーチン大統領が提案した恩赦法を可決した。恩赦は19日に実施される。

 恩赦は憲法施行20年を祝って行われ、約2万5000人が対象。ロシア正教会の聖堂でプーチン氏の大統領復帰に抗議する演奏をし、「暴徒罪」で禁錮2年の判決を受け服役中の女性バンド「プッシー・ライオット」のメンバー2人も釈放されることになった。

 欧米がバンドメンバー投獄を反対派への締め付けとみなしたことや、同性愛に関する情報を未成年に広めることを禁じる法律を制定したことがソチ五輪を前に批判を浴びているため、恩赦によって人権状況改善を示し、欧米の批判を和らげる狙いがあるとみられる。【モスクワ=緒方賢一】



プッシー・ライオット釈放へ=ロシア下院が恩赦法案可決
2013年12月18日 時事通信社

 ロシア下院は18日、プーチン大統領提出の恩赦法案を可決し、大聖堂で反政権ソングを歌って投獄された女性パンクバンド「プッシー・ライオット」メンバー2人が近く釈放される公算となった。

 恩赦は1993年の憲法制定20年に合わせたもので、受刑者や刑事被告人ら約2万人以上が対象。同性愛規制など人権問題で内外の批判が高まる中、2014年2月のソチ五輪前にプーチン政権のイメージ向上を図る狙いもあるとみられる。

 2人の刑期は14年3月までで、幼子を抱えるナジェジダ・トロコンニコワさんは病院で収監中。マリア・アリョーヒナさんは最近「(大統領提案の)恩赦を辞退したい」と発言し、反政権を貫いているとして支持者から喝采を浴びた。【モスクワ時事】

 
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