ロシア総主教“相互理解に貢献”

ロシア総主教“相互理解に貢献”
2012年9月5日 NHK

来週から日本を訪問するロシア正教会のキリル総主教がNHKのインタビューに応じ、北方領土問題を抱える両国の関係について、宗教を通じた国民どうしの結びつきを強めていくことで相互理解に貢献したい、という考えを示しました。

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ロシア社会に強い影響力をもつロシア正教会のトップのキリル総主教は、19世紀に日本に正教を伝えたニコライ大主教が亡くなってことしで100年になるのにあわせ、今月14日から日本を訪れることになっています。

4日、モスクワ市内でNHKのインタビューに応じたキリル総主教は、「ロシアと日本は隣国であり、よい関係になることを信じている。今回の訪問を非常に重視している」と述べ、訪問に強い期待を示しました。

そのうえで北方領土問題を抱える両国関係について、政治や経済とは違ったアプローチが必要だとして、「宗教的な結びつきは国民どうしの関係で大きな可能性をもっている。真の和解は宗教が関わることで実現できる」と述べ、宗教を通じた国民どうしの結びつきを強めることで、相互理解に貢献したいという考えを示しました。

キリル総主教はまた去年3月の東日本大震災について、「日本の人たちが助け合い協力する姿を、ロシアの人たちは世界の模範だと考えている」と述べ、今回の訪問で仙台市も訪れ、震災の被害を受けた人たちのために祈りを捧げたい、としています。



・世界の宗教指導者で話題となるのは、ローマ法王とダライ・ラマくらいだろう。

ところでロシア正教のトップも、ソビエト崩壊後から精神的な支柱としての役割を担っている。信仰を禁止することはできなかったし社会主義などの経済思想とは相いれないものを含んでいるのが宗教である。

翻って日本においては、先の敗戦において過去の国家体制を否定され欧米流の価値観を導入されたことによる弊害も目立ってきている。特に経済成長のできない時代に、国民が安心できる統合のシンボルが必要とされている。

ころころと変わる首相たちに期待することもできないが、戦前の体制に戻ることもできない。東北大震災で目にしたことは、無私のココロで被災後の応援にあたった人たちの姿だ。助け合うことができるのが人間たるゆえんであり、確かに3.11直後から半年以上は国民に連帯感が生まれていた。

その連帯感の上に、この国がどのような役割を果たして世界に貢献していくのかが問われる。シャープやSONYの身売り問題が現実的になっており企業にのりかかった生き方はできなくなっている。平和国家の理想を掲げて武力に頼らない生き方を選択してきて、その真価が問われているのではないだろうか。

外国では、大統領と首相、国王と首相などいろいろな形態があるが、政治・経済と文化統合を分けることも一つの選択である。ロシア正教トップの来訪から考えることもできよう。
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