キリストの絵が残念な姿に“修復”

キリストの絵が残念な姿に“修復”
2012年8月24日 nikkansports.com

 スペイン北東部ボルハで、教会にあるキリストの絵が地元の画家によって全く異なる姿に“修復”されてしまい、大きな話題となっている。AP通信が伝えた。

 この絵は1930年に描かれたフレスコ画で、いばらを頂くキリストの姿が描かれている。市の担当者によると、80歳の女性が絵の修復を思い立ったが、経緯を市に連絡して「事件」が発覚した。

 短文投稿サイト「ツイッター」ではサルのようだとやゆする声も上がっているという。(共同)

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  修復前のキリストの絵(左)と、修復後の絵(AP=共同)



・なお、オリジナル原画の写真が残されているので、それをもとにして再度修復ということも可能だと思う。確かに絵心があるとも思えない。宗教画であるから、それなりの威厳もほしい。

なお、以下の記事では詳細が記されている。

追記
その後の急展開で、我こそ復元しようというサイトまで現れてしまった。

The Cecilia Prize – Pinterest

 http://pinterest.com/ceciliagimenez0/www-ceciliaprize-com/

追記
新しいニュースでは、「修復」を手掛けたのは教会員のセシリア・ヒメネスさんが著作権を主張し、さらなる改修に難色を示しているということだ。

また、この教会だが入場料を徴取するようになったということだ。原画を描いた画家の遺族は、むろん元通りに直してほしいと主張している。

一方で、この修復肖像画を模したTシャツ、マグカップ…等が勝手に業者によって使われて販売されているとのことである。

このように二度三度の展開を示しながら、単なる装飾品になってしまった宗教画が本来の目的を取り戻すことは難しいようだ。


スペイン19世紀の名画、「修復」のなれの果て 悲惨な結末
2012.08.24 CNN.co.jp

 スペインの教会の柱に描かれていた120年前のフレスコ画が、高齢の一般信者の手で「修復」されて原画とは似ても似つかない状態になっているのが見つかり、地元で騒ぎになっている。

「修復」が行われたのは、スペイン北東部ボルハの教会にある19世紀の画家エリアス・ガルシア・マルティネスの作品。いばらの冠をかぶったキリストの肖像が描かれていた。

ボルハの地域研究センター職員がこの作品を写真に収めようと教会を訪れて異変に気付き、「驚愕した」という。

「修復」を手掛けたのは教会員のセシリア・ヒメネスさん。地元メディアの取材に対し「頼まれたからやっただけ」と話している。作業は堂々とやっており、ほかの信者たちも見ていたが、誰も止めようとしなかったという。

変わり果てたその姿に、地元に住むガルシアの孫のテレサ・ガルシアさんは「作品が破壊されてしまった」とショックを受けている。

作品を元通りにできる手段があるかどうかは不明。地域研究センターは「この言語に絶する行為に解決策があるのかどうかは分からない。しかし再発防止のための対策が必要だ。意図はともかく、強く非難されるべき行為だ」と述べている。

今回の出来事について同センターのブログに寄せられたコメントの中には、英コメディアン、ローワン・アトキンソンが演じる「ミスター・ビーン」の1997年の映画版で、画家ホイスラーの母の肖像画が悲惨な目にあう一場面を思わすとの一文も見られた。(CNN)


続報 意外にも・・・

キリストの「修復画」 一躍大人気
2012年8月27日 TBS

 修復に失敗した「あの」キリストの画に人だかりが。いったい何が起きたのでしょうか。

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 「大好きだよ!」(見物人)
 「すばらしいわ。このまま永遠に残すべきよ」(見物人)

 人々が絶賛しているのは、こちら。スペイン北東部にある教会の壁に描かれたイエス・キリストの画です。19世紀の有名な画家によるものでしたが、近所に住む80代の女性が修復したところ、元の画とは似ても似つかないものになってしまいました。

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 ところが、この騒動が報じられると、画は一躍大人気に。スペイン中から観光客が殺到し、小さな町にお金を落としていくようになったのです。

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 「彼女に感謝しています。私たちの経済問題を解決してくれたんですから」(地元住民)

 画を修復せずに、このままの状態で残して欲しい、との嘆願書まで出ているということです。





La restauradora del Cristo de Borja

「世界最悪」の修復キリスト画が大人気、訪問者が急増
2012年08月26日 AFPBB NEWS

 「世界最悪の修復」でサルさながらに変貌してしまった102年前のキリストの肖像画を見ようと、スペイン北東部ボルハ(Borja)を訪れる人々が数百人規模に急増している。

 この肖像画はスペイン人画家エリアス・ガルシア・マルティネス(Elias Garcia Martinez)が1910年に描いた「Ecce Homo(この人を見よ)」で、ボルハ市内の教会の柱に直接描かれている。傷みが目立ち始めたため、年齢が80代とされるセシリア・ヒメネス(Cecilia Gimenez)さんが善意で修復を試みたところ、オリジナルと似ても似つかないとして地元住民から苦情が殺到。静かな町だったボルハに、世界中のメディアの注目が一気に集まった。

 肖像画は本来、いばらの冠をかぶせられたイエス・キリストの姿を描いたものだったが、「修復」後は顔色の悪いサルのようで、目鼻立ちはバランスが悪く、頭を毛皮が覆っているように見えるありさま。一部メディアはこれを史上最悪の修復と伝えた。

 25日には教会の外に、興味津々の訪問者の行列ができた。公共テレビ放送のインタビューに応じたある女性は、「以前の絵も大変素晴らしかったけれど、わたしは本当にこれ(修復後の肖像画)が気に入っています」と語った。

 ボルハ市に原画を復元する計画を思いとどまるよう求めるオンライン嘆願書には、既に1万8000人もの署名が集まっている。【8月26日 AFP】



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スペイン発・これが「世界最悪の修復画」 キリストがサルに…リオも、ムンクも
2012年12月29日 産経ニュース

 人口5千人ほどのスペイン北東部の街ボルハで2012年夏、「大事件」が起きた。自称画家のおばあちゃんが教会のキリストの肖像画を修復したところ、憂い顔のキリストが毛皮を着たサルに変身してしまったのだ。この“不届きな事件”は世界中を駆け巡り、インターネットなどを通じ世界を巡り、「世界最悪の修復画」と評された。さらに、変わり果てたキリストの顔やパロディー動画があふれ、便乗商法まで登場。教会には観光客が殺到した。とびきりの笑い話になった事件の顛末(てんまつ)を追うと…。(大谷卓)

 ■強気なおばあちゃん

 「Ecce Home」(この人を見よ)

 AP通信などによると、そう題された原画は1930年、あまり有名ではなかった画家エリアス・ガルシア・マルティネスが教会の柱に描いた。縦65センチ、横45センチ。イバラの冠を被ったキリストが憂い顔で天を仰いでいた。ただ、湿気が原因で傷みが激しくなり、信者のセシリア・ヒメネスさんが修復に乗り出した。

 ヒメネスさんは80歳を超えたおばあちゃん。年金受給者だが、自称プロの画家だ。衣服だけという条件で作業に取りかかったところ、服装は毛皮になった。さらに顔の修復にも手を出し、イバラの冠はもじゃもじゃの毛に。天を仰ぐ憂い顔は、大きな目と半開きの口のサル顔になった。

 当然、教会側が慌てて止めた。だが、時既に遅し。そう、キリストは毛皮をまとったサルに変身した…。

 ただ、5歳から画を描き、個展も開いたことがあると主張するヒメネスさんは強気だった。

 「頼まれたからやっただけ。教会も知っていた」

 ■世界に広がる「サル顔」

 騒動はまだ続く。

 ボルハは首都マドリードから車で4時間あまりで、ワインの生産で少しだけ知られている程度の町だったが、世界最悪の修復ぶりを見ようと観光客が殺到した。教会側も1人1ユーロの観覧料を取り始めた。

 ネット上ではすさまじい勢いで広がった。修復画の保存を求める署名は2万を超え、ゴヤやムンクと比べられて「世界最悪の修復画」と命名された。「Ecce Home reloded」と名付けられた動画は90万近く再生された。

 サルの顔を当てはめたコラージュもあふれ、例えば、レオナルド・ダビンチの名作「最後の晩餐」の全員の顔が修復画のサルに。ムンクの「叫び」の顔、ブラジル・リオデジャネイロの巨大なキリスト像の顔が次々とサル顔になった。自転車の前かごにタオルを被ったサルが乗り、ヒメネスさんが運転する…。そう、映画「E.T.」の一場面のような写真も登場した。

 便乗商品は多く、修復画をデザインしたTシャツなどのグッズを勝手に販売するケースも。画はついにこう呼ばれるようになった。

 「Ecce Mono」(このサルを見よ)

 ■「解決の方法がわからない」

 まだまだ終わらない

 米タイム誌(電子版)によると、ヒメネスさん側は知的所有権を主張し始めた。確かに、教会の柱にひっそりと存在していた肖像画は、知名度なら原画以上の「国際的な絵画」となった。知的所有権が認められれば、障害者の息子を持つヒメネスさんは、得た金銭を、先天性筋ジストロフィーを持つ障害者を支援する団体への寄付を考えているのだという。

 教会を管轄するボルハ市は、原画と世界最悪の修復画の両方の保存を検討するため、芸術品の保存・修復を手がける会社に調査を依頼。その報告書によると、修復画を引きはがす方法で一部は可能かもしれないと指摘している。ただ、担当者は「好ましい方法ではないけど、今回は普通のケースではない」ともコメントした。

 AP通信によると、一連の騒動に関し、市長は「誰もが解決を欲しているが、その方法がわからない」と述べている。

 ■本物と偽物… 芸術とは?

 騒動を追うと、それぞれが真剣だから、なおさらおかしさが増す。

 20世紀の前衛芸術家、マルセル・デュシャンは名画「モナリザ」の複製品にひげを付け加えて、「L.H.O.O.Q」(エラショオキュ)というパロディー作品をつくった。フランス語に当てはめると「彼女の尻は熱い」となるそうだが、作品をみれは、モナリザは女性なのか、男性なのかなど、おかしさに加え、創造性もかき立てられる。

 世界最悪の修復画は芸術なのか、ただの失敗作なのか。大阪の街中には落書きのような画がたくさんある。それも何らかの手を加えれば、創造性をかき立てる「作品」になるのかもしれないが…。



宗教画「修復」町おこしに スペイン、画家も汚名返上
2013.8.14 産経ニュース

 スペイン北東部ボルハの教会で昨年、「修復」されたキリストの絵が「さるのようだ」とやゆされ、大きな話題となったことが、予想外の町おこしにつながった。修復を手掛けた地元の女性画家も自作の個展を開き、汚名返上を果たした。AP通信などが14日までに伝えた。

 1930年に描かれたフレスコ画を修復したのはセシリア・ヒメネスさん(81)。いばらを頂くキリストを全く異なる姿に描き直したことが“脚光”を浴びて以来、人口5千人のボルハに4万人以上が訪れ、地元の慈善団体は5万ユーロ(約650万円)を超す収入を得たという。

 町は修復画の関連グッズ販売も企画。ヒメネスさんと近く、収益を分け合う契約を結ぶ。

 ヒメネスさんは、修復画とは別の約20作を展示する個展をこのほど開催し、「今や皆、ハッピーのようね」と喜んだ。(共同)



フレスコ画修復の教会、神父が寄付金着服で逮捕
2013年12月04日 TBS

 あのフレスコ画の修復で有名になったスペインのボルハの教会で、今度は事件です。近所のお年寄りが修復したフレスコ画が失敗したことで観光客が増えたこの教会の神父が、寄付金など教会の基金を着服した疑いで逮捕されました。

 スペインの報道などによりますと、逮捕されたのはスペイン・ボルハにある教会の神父で、寄付金21万ユーロ(日本円で2900万円余り)の着服と性犯罪の疑いが持たれているということです。

 この神父の教会は去年8月、近くに住む80代の女性が100年前のフレスコ画を修復し、元のモノとは似ても似つかぬものにしたことで有名になり、観光客が1年で7万人も押し寄せました。

 騒動の後、教会では入場の際に1ユーロの寄付を求めるようしていましたが、地元警察は神父が着服した金がこの寄付金だったかどうかについては明らかにしていません。


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