新・話の泉スペシャル - 海の日特集 -

新・話の泉スペシャル - 海の日特集 -
2012年7月16日  NHKラジオ第一

桂文枝 毒蝮三太夫 山藤章二 嵐山光三郎 松尾貴史
【司会】渡邊あゆみ
~NHKふれあいホールで収録~収録・平成24年7月9日

・45分構成

さて、放送当日は6代目桂文枝襲名披露当日で、桂三枝から名前が変わった。69歳の誕生日ということで新しい門出の番組ともなった。

このラジオ番組だが、故・立川談志師匠を中心として、「話の泉」というかってのNHKラジオ番組のリメイク版として放送されていた。談志師匠の体調不良で一時的に存続が危ぶまれ、また亡くなったことでどうなるかと思っていたら、桂三枝を新たにレギュラーに据えての存続となった。

現在では定期的な放送がないために、祝日の放送記念特番として企画されているようだ。一般公開の番組で編集されて後日放送となる。

この日の放送も、けっこう楽しいやり取りで、それぞれに癖のある出演者だけに経験と博識から気づかされることも多い。

立川談志師匠は、イリュージョンということをしばし語っていた。その深い含蓄は、なかなか理解しがたく、彼の美観は屈折しているとも感じた。玄人ごのみの感じがして、なかなか尻込みするような思いも感じたことが私にはある。

この番組が、きちんとしていたのはやはり談志師匠の影響が色濃かったからだろう。落語に対しても美学を持ってただけに厳しさすらあった。

個人的には、毒蝮三太夫さんのことが気になっている。少し前にNHKの高齢者番組の司会で再ブレイクしたことも嬉しい。けっこう言葉は汚いけど憎まれない人だけに徳だ。

こうした大人が鑑賞に耐える番組が本当になくなってしまった。特にテレビは悲惨な状態になっている。三流芸人が楽屋トークを繰り返し、笑とも中傷とも分からないネタを披露するのみ。そこには伝統文化もなく伝えるほどの芸もない。一発の瞬間ネタでずっと演芸ができるはずもなく、結局は消えていってしまう。

確かに一家でラジオを囲んだり、テレビを囲んだりすることはなくなった。嗜好は多様化し専門化する。ただ家族で一緒にミカンでも食べながらワイワイと過ごす時間は、どんな時代になっても必要なのではないだろうか。

このラジオ番組に出演するする方は、松尾貴史さんを除くと高齢者ばかりだ。だから番組演出でも、出題する問題や時代背景について説明しながら番組作りをしないといけない状態となっている。そこまで若者世代を意識する必要もないと思うのだが。

特集番組として成立するとしても、こうした内容ある番組を作らないと視聴者から飽きられてしまう。事実、NHKラジオ第一は、日曜日の夕方からの番組を若者向けに再編してしまった。午前零時をまわるまで、高齢リスナーはスイッチはつけないだろう。
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