秘密文書暴露、資金洗浄疑惑 バチカン激震

秘密文書暴露、資金洗浄疑惑 バチカン激震
2012年5月29日 東京新聞

 ローマ法王庁(バチカン)の金銭疑惑に関する秘密書類や法王ベネディクト十六世への手紙などが多数暴露され、バチカンが衝撃に見舞われている。二十八日までに、秘密書類を持ち出していた疑いで、法王の執事が逮捕されたほか、書類流出との関連が指摘される「宗教事業協会」(通称バチカン銀行)の総裁が突然解任されるなど、スキャンダルは拡大している。

 欧州メディアによると、今年に入り、バチカン銀行の資金洗浄(マネーロンダリング)疑惑などに関する内部文書がイタリアで報じられ、今月中旬には、法王への手紙など秘密文書を暴露したイタリア人ジャーナリストの著作「聖下(法王の尊称) ベネディクト十六世の秘密書類」が出版された。

 法王庁が、情報提供者捜しに乗り出す中、バチカン捜査当局は二十三日に執事の男を逮捕。執事は法王に忠実な側近とされたが、書類をリークした疑いが持たれている。

 一方、バチカンの財務を管理するバチカン銀行の理事会は二十四日、ゴティテデスキ総裁の不信任を決議し、事実上、解任した。

 異例の解任の理由について、理事会は「基本的な職務を果たさなかった」と説明したが、イタリアメディアは、銀行の透明性を求めた同総裁が、暴露に関わった可能性を指摘している。

 バチカン銀行に対しては、二〇一〇年にイタリアの銀行を通じた資金洗浄の疑いで、イタリア当局が、資産二千三百万ユーロ(約二十三億円)を差し押さえるなどスキャンダルに発展していた。

 法王庁は内部告発の「犯人捜し」をさらに続けている。【パリ=野村悦芳】



・権力に対しては反発も起きる。
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