弘前東照宮が破産 重文の本殿、売却の見通し

弘前東照宮が破産 重文の本殿、売却の見通し
2012.4.19 産経ニュース

 青森県弘前市笹森町の弘前東照宮が地裁弘前支部から破産手続き開始の決定を受けたことが19日、分かった。国の重要文化財に指定されている東照宮本殿は今後、競売などで売却される見通しという。神社の破産は全国で2例目。

 県神社庁によると、破産したのは神社を運営している宗教法人「東照宮」。負債は約2億円。東照宮は、先々代の宮司の時代に隣接地で運営していた結婚式場への過大投資などで経営難に陥り、20年には社務所や拝殿などが競売にかけられた。以降、東京の不動産会社が社務所などを所有、東照宮が本殿を所有する形が続いている。東照宮は、19年以降は宗教活動を停止。休眠状態になっていたが、その後も債務整理は進まなかったという。

 東照宮は、元和3年(1617年)に弘前藩2代藩主・津軽信枚が創建。寛永元年(1624年)に現在の場所に移転した。本殿は寛永5年(1628年)の建立で、昭和28年に重要文化財に指定された。



・神社の破産は珍しいということらしい。寺社は多いのかな。この宗教法人はすでに活動を停止しているが解散するのだろうか。

地元新聞の報道が詳しく、今後とも重文である本殿がどのようになっていくのかね。神社の過大投資ということが原因らしい。



青森の「東照宮」が破産、本殿売却へ
2012年4月19日 時事通信社

 青森県弘前市にある国の重要文化財「東照宮本殿」を所有する宗教法人東照宮(同市)が青森地裁弘前支部に自己破産を申請し、6日付で破産手続きの開始決定を受けていたことが19日分かった。本殿は売却される見通し。

 帝国データバンクによると、負債は約1億2700万円。結婚式場への過大投資などで経営難に陥る中、神社資産への抵当権をめぐる訴訟で敗訴、2007年以降は宗教活動を停止していた。

 

弘前東照宮が破産手続き
2012年4月19日 東奥日報

 弘前市笹森町の宗教法人・東照宮(工藤均代表役員)は18日までに、青森地裁弘前支部に破産手続きの開始申し立てを行い、同支部から開始決定を受けた。工藤代表役員によると、負債総額は2億円超。決定は今月6日付。神社本庁(東京)によると、神社の破産は、2003年の伊勢山皇大神宮(横浜市)に続き全国で2例目という。国重要文化財(重文)になっている東照宮の本殿は今後、競売などにより売却される見通し。また、東照宮は宗教法人格を債権者集会が行われる7月9日以降に消滅させる予定。

 東照宮は先々代の宮司が結婚披露宴会場の経営に窮し多額の債務を抱えたため、08年、境内に加え、拝殿や社務所などが競売にかけられた。以来、本殿は東照宮が所有し、土地は東京都の不動産会社が所有するという状態が続き、境内は荒廃が進んでいた。

 東照宮代表役員の工藤氏はもともと県神社庁の参事。東照宮と不動産会社の抵当権設定をめぐる裁判が決着した07年に、東照宮清算のために代表役員に就任した。

 工藤代表役員によると、東照宮は弘前藩とゆかりがあり、全国に数ある東照宮の中でも古く、約400年の歴史がある。工藤代表役員は「痛恨の極み」とした上で、破産申請については「(存続に向け)やることはやった。選択肢がない中で、やむを得なかった」と苦渋に満ちた表情で語った。

 一方、3月30日に青森地裁弘前支部に提出した破産手続き開始申立書では「重要文化財であるなどの事情もある」などと取り扱いに配慮を求めていた。

 今後、東照宮は競売にかけられる可能性もある。文化庁によると、重文の競売は数は多くないが、過去に例があるという。同庁参事官建造物担当の冨田文雄登録係長は「現時点では、破産開始手続きの情報収集に努めている。破産管財人や新しい所有者に文化財保護法や制約を説明することになる」と語った。

 県教委文化財保護課の稲葉克徳総括主幹は「文化庁、弘前市と連携を図りながら、債権者集会の状況を見守る」と話した。

 東照宮の破産管財人の三上和秀弁護士(弘前市)は今後、資産調査をした上で、財産を確定させる。債権者集会は7月9日、青森地裁弘前支部で開かれる。



追記

東照宮買い取りめざし募金
2012年07月25日 NHK青森放送局

破産手続きが進む弘前市の宗教法人、「東照宮」が所有する本殿の建物を市民の募金で買い取ろうと、弘前青年会議所などが活動を始めました。

弘前市笹森町の宗教法人「東照宮」は、およそ2億円の負債をかかえことし4月、裁判所から破産開始の決定を受け、国の重要文化財に指定されている本殿の建物など資産の処分方法が検討されています。この問題について弘前青年会議所と弘前商工会議所青年部の代表者が25日記者会見を開き100万円を目標に募金を始め、本殿の建物の買い取りを目指すことを明らかにしました。
弘前青年会議所の藤田あつ志理事長は「市民の宝は市民が守らなければならないと考えた」と募金を始める理由を説明しました。

本殿を取得できた場合、弘前市に無償で譲り渡し、文化的な遺産として適正な保存管理を求めたいということです。

破産管財人の弁護士によりますと東照宮の本殿をめぐってはすでに東京の不動産会社が買い取る考えを示していて、複数の買い取り希望があった場合入札になる可能性が高いということです。


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2012年05月10日(木) 03時27分 |

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