僧侶派遣会社や葬儀会社、「お布施」めぐり計約5億円の所得隠し

僧侶派遣会社や葬儀会社、「お布施」めぐり計約5億円の所得隠し
2012/06/06 FNN

葬儀の「お布施」をめぐって、首都圏の僧侶派遣会社や葬儀会社が東京国税局などから、あわせておよそ5億円の所得隠しを指摘されていたことがわかった。

関係者によると、所得隠しを指摘されたのは、埼玉・川口市の僧侶派遣会社「グランド・レリジオン」や、千葉市の葬儀会社「セクト」など数社。

グランド社は、喪主らが僧侶に渡した「お布施」の一部を、収入から除外して受け取り、およそ2億円の所得隠しを指摘されたという。

また、グランド社に僧侶の派遣を依頼していた葬儀会社数社も、グランド社から受け取ったリベートを収入から除外するなどし、あわせておよそ3億円の所得隠しを指摘されたという。いずれも、すでに修正申告を済ませたもよう。



・お布施をめぐる脱税事件。僧侶派遣会社とな何ぞや!?

リベートは業界の常識と言うのが、グランド社の社長の言い分。

葬儀はビジネスなのだ。以下の読売新聞記事に詳細が記されているが、派遣される僧侶もアルバイト代稼ぎとして、別の派遣会社の例として宗派を偽って司式したことを告白している。

お布施は、僧侶に渡されると思っている施主がほとんどだから、それが還流して裏金等になっていることは驚きのこと。それが業界の常識だそうだ。こうしたことを考えると、その奥にある日本の葬儀や仏教の問題に行きつく。


グランド・レリジオン  http://www.zensyu-ren.co.jp/

グランド・レリジオン社長Blog  http://ameblo.jp/lerigion/

セクト  http://www.sousai-sect.com/index.html


僧侶からお布施還元…葬儀会社など5億所得隠し
2012年6月6日 読売新聞

 葬儀で僧侶が施主から受け取る「お布施」を巡り、東京国税局などが首都圏を中心とした僧侶派遣会社や葬儀会社約10社を一斉調査し、総額約5億円に上る所得隠しを指摘していたことがわかった。

 葬儀会社などは僧侶にバックさせたお布施の一部を収入から除外するなどしていた。値段に幅があり、不透明との批判を受けるお布施が「紹介料」や「リベート」として業者にわたり、一部が裏金になっていた実態が明るみに出た格好だ。

 所得隠しを指摘されたのは、僧侶派遣会社「グランド・レリジオン」(埼玉県川口市、登記上は東京都千代田区)、葬儀会社「セクト」(千葉市)など約10社。

 関係者の話や各社の説明によると、まず施主から葬儀を依頼されたセクトなどの葬儀会社が、グランド社に僧侶の派遣を依頼。グランド社は宗派や日程、場所などを考慮し、自社に登録する僧侶を派遣していた。

 僧侶は葬儀で施主から数万~数十万円のお布施を受け取ると、その一部を仲介手数料としてグランド社にバック。グランド社はさらにその一部を紹介手数料やリベートとして葬儀会社に渡していた。葬儀会社が受け取る手数料やリベートの相場はお布施の3割程度とされる。

 国税当局の調査で、グランド社は、僧侶から受け取った仲介料の一部を収入から除外し、葬儀会社への手数料やリベートに充てていたことが判明。このほか、同社が社長の親族数人に支払った役員報酬も実態がないと判断するなど、計約2億円の所得隠しを指摘したという。

 一方、葬儀会社側は、グランド社からの手数料を書留郵便で受け取ったり、別口座に送金させたりして収入から除外。中でもセクトは、手数料とは別にリベートとして約6年間で約3000万円を簿外で受け取っていたという。今回の調査で指摘された手数料やリベートに絡む葬儀会社分の所得隠しは、計約3億円とみられる。

 グランド社の社長は「税務調査を受け、見解の相違はあったが、指導に従った。リベートは業界の慣習だが、最近は受け取らない葬儀会社も増えている」と説明。セクトの社長は「税務当局の指導に従った。お布施には不透明な部分があるのは事実」と話している。



僧侶派遣「5割ピンハネ」、宗派ごまかし法事も
2012年6月6日 読売新聞

 葬儀で僧侶に渡す「お布施」を巡り、東京国税局などの一斉調査で判明した僧侶派遣会社や葬儀会社約10社による計約5億円の所得隠し。

 各地の派遣会社に登録して働く僧侶たちは、「5割以上をピンハネされた」などと、お布施を業者に還流させる仕組みの詳細を明かす。「他宗派の僧侶を装って法事をさせられた」などの証言もあり、派遣ビジネスの不透明な実態が浮かび上がる。

 「実家の寺の副住職としての収入だけでは食べていけない」。埼玉県内の僧侶(46)は約10年前、複数の派遣業者に登録、最近まで、仕事を続けていた。派遣業者に支払う仲介手数料は「お布施の半額」が基本だったが、時には、お布施35万円のうち、25万円のキックバックを求められたこともあった。

 交通費や宿泊費、食費などは基本的に自腹。「5割以上のピンハネはつらかった」と振り返る。節約のため、格安のビジネスホテルかカプセルホテルを選び、食事はコンビニで済ませた。

 派遣業者への支払いは振り込みが多かったが、現金書留を指定されることもあった。「裏金にするのだろう」と感じた。

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 こうして僧侶から派遣業者にバックされたお布施の一部は、多くのケースで、派遣業者に僧侶派遣を依頼した葬儀会社に紹介手数料やリベートとして流れる。お布施は数万~数十万円で、葬儀会社の取り分は3割程度。所得隠しが指摘された僧侶派遣会社「グランド・レリジオン」(埼玉県川口市)は、僧侶から受け取った紹介料の一部を収入から除外し、葬儀会社への手数料やリベートに充当。葬儀会社もリベートを簿外で受け取るなどしていた。

 ある葬儀会社幹部は、リベートの一部の使途について「患者が亡くなった時に紹介してもらえるよう、病院関係者らを接待するのに使った」と明かした。

 こうした仕組みが施主側に伝えられることはまれだ。グランド社から葬儀に派遣された僧侶の一人は「施主は読経の対価としてお布施を払っている。施主に実態は知られたくない」と語る。

 僧侶の宗派をごまかして派遣するケースもある。

 ある派遣会社から法事の仕事を受けていた関東地方の僧侶の場合、いつも知らない寺院の僧侶を名乗るよう求められていた。宗派も異なり、法事会場で「~寺の副住職さんです」などと施主に紹介されるのが後ろめたかったという。

 他宗派の四十九日の法要で、重要な「位牌入魂」までやらされ、その宗派の作法が分からず、自分の宗派のやり方でごまかしたこともある。「とんでもないことをしてしまった」と、良心の呵責に耐えかねた。


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