洗脳体験をナラティヴに26

「世間一般の根強い信念とは裏腹に、愛の欠如と孤独に効く治療薬は、人づきあいではない。『現実』との接触である。この現実に触れる瞬間、わたしは自由と愛の正体を知るだろう」(アントニー・デ・メロ)3-87

† マザー・テレサも生前から現代では物質的な飢えよりも愛の欠如や孤独が広範な拡がりをみせ、人間に絶望感を与えていると述べていた。その処方箋は、マザー・テレサにとっては隣人を愛することを広めることだろう。ここでデ・メロ師が語っていることは、それと矛盾するわけではなく根本を見据えるということだ。

‡ 孤独とは、人づきあいがなく淋しいという感情の問題ではない。人間や自然にまでに至る気持ちがなく、自分自身に拘泥してしまってにっちもさっちもならない状態だと言える。「現実」との接触とは、置かれている全てのものを知り受け入れるということ。それが果たされるとき、人間は独り切りではないことに気づくだろう。そうした自覚した人間が他人と接していくことが自ずと「愛」と言われる行動になるのだ。
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