新大学生狙う カルトに注意 サークルと称し勧誘活動

新大学生狙う カルトに注意 サークルと称し勧誘活動
2012年4月5日 中日新聞

 大学の入学シーズン。社会経験が浅い新入生が注意しなければならない一つが、反社会的な活動をする宗教団体「カルト」の勧誘に乗せられないことだ。入学ガイダンス期間の行事などがカルトへの入り口になることも多い。新入生や親は警戒すべきだ。 (白井康彦)

 韓国のカルト「摂理」の教祖は多数の女性信者に性的暴行をして国際手配され、二〇〇七年に中国で逮捕された。摂理の信者が日本各地の大学に存在することは〇六年に判明。カルト対策に取り組む大学が増えるきっかけになった。

 〇九年には、全国各地の大学の教授や弁護士らがカルト対策について情報を交換する「全国カルト対策大学ネットワーク」を設立。当初四十五だった参加校は百四十六まで増えた。大学側がカルトへの警戒感を強めていることが分かる。

 オウム真理教による一連の事件で危機感を持つ人が増えたカルト。大学新入生も「カルトの怖さは知っているから大丈夫」と思いがちだが、大学側は「カルトは本来の目的を隠して学生に接近してくるから要注意」と強調する。

 同ネットワークの事務局を務める恵泉女学園大(東京都多摩市)の川島堅二教授も「カルトや薬物は入り口はソフトでも、はまると一生が台無しになることもある」と注意を促す。

 カルトがソフトな勧誘のために活用しているのが「ダミーサークル」だ。

 学生信者を獲得しようとする本来の目的は明かさず、スポーツや国際交流などのサークルだと偽装。そこに新入生を誘い込んで、仲間意識ができるなどして退会しにくくなった後に、宗教団体と関連していることを明かす。さまざまなサークルが新入生を誘う入学シーズンが、ダミーサークルに入会させられやすい一番危ない時期だ。

 岡山大は、正規のサークルにだけ腕章を配る対応策を取っている。新入生は「腕章をしているサークルだからカルトではない」と見分けられる。岡山大や、愛媛大、千葉大などは、大学のホームページでもカルト問題の啓発をしている。掲載されているダミーサークルへの対処策は他大学の学生にも参考になる。

 千葉大は「関心がないことは話を聞かずにはっきり断る」「大学公認のサークルかきちんと確認する」などと解説。愛媛大は、ダミーサークルが勧誘時によく使うキーワードとして「国際交流」「近隣の他大学の学生」「ボランティア」「生き方」などを挙げる。

 ダミーサークルは、学生が一人暮らししているアパートを訪ねて勧誘することも多い。愛媛大は「大学公認団体には、アパートを訪ねてサークルの勧誘をする団体はありません」と説明している。各大学とも「勧誘を受けたときに個人情報を教えては絶対駄目」とも強調している。

 怪しいサークルと感じたときや、しつこく勧誘されて困った場合にはどうすればいいか。これらの大学は、大学側にできるだけ早く相談するようアドバイスする。学生は、退会のサポートなどを大学にしてもらえる。大学側には、カルトについての情報蓄積が進むメリットもある。

 学生の親もカルト対策に関わることは可能。大学の担当者は「カルトにはまり始めたら、学生の生活に変化が出てくる。親はそれを見逃さないで」と話す。

 学生が一人暮らしをしていて、親が遠方にいる場合でもできることはある。「サークルに入ったか」などと電話で大学生活の状況をあれこれ聞き、カルトにひっかかった気配があれば、大学の学生支援の部署などに連絡する。インターネットなどで情報を集め、対応策を考えるのが賢明だ。


・入学式シーズンを迎えて、特に都会で一人暮らしする子どもたちも多い。彼ら彼女らを迎えるのは、大人社会の現実である。犯罪行為や経済行為により、人生が狂ってしまうこともありうる。

カルト対策をする大学も増えてはいるが、学生課の一部取り組みに過ぎないこともあり、まだまだ周知されていない。このように地方大手紙が取り上げることも珍しく、きちんとした記事となっている。

記事にもあったように、最初から宗教団体と名乗るわけでなく、柔らかい表現を使うので見分けが難しい。例えば、東日本大震災のボランティアサークルですと言われたら、関心を示す学生たちも多いだろう。

学生諸君も大人の第一歩に踏み込み、さまざまな価値観にさらされることになるのは当然として、訓練された詐欺集団やカルト教団に立ち向かえるわけではない。

私も実際に、社会問題化した宗教教団に洗脳されている学生らを見ているが、判断力がないだけに本人らも真剣であり滑稽であると共にもの悲しい。

自宅通学生も環境は同じであるが、下宿生は精神的に淋しく、生活に慣れないから不安が増している。そんな時に優しい声をかけてくる人たちに心許すこともあるかもしれない。とにかく、何か変わった変化があれば見逃さないことだろう。

一度、そうした詐欺集団やカルト団体に関わってしまうと、信教の自由だの経済行為の自由だのと言われれ手の施しようがなくなってしまう。また、学業についていけなくなったり精神的な疾患に罹ってしまう可能性も高い。

こうしたことは一流と言われる大学でも横行しており、世間知らずの学生諸君は注意されたい。とにかく自分の身は自分で守ることが第一だ。

関連記事
スポンサーサイト

コメント


トラックバック

↑