ブッダの生誕地でインドと中国が対決

ブッダの生誕地でインドと中国が対決
2012年2月28日 ニューズウィーク日本版[2012.2. 1号掲載]

ジェーソン・オーバードーフ(ルンビニ)

 ネパール南部にある小さな村ルンビニは、ブッダの生誕地とされる仏教の聖地。この村が、中国とインドの覇権争いの新たな台風の目になっている。

 両国は今や、仏教関係の会議や文化遺産ツアーを競って開催。その狙いは、仏教との歴史的なつながりをテコに地域での「ソフトパワー」を手に入れることだ。東南アジアの中国系移民の心をつかもうとするインドに対し、中国は仏教に気配りする姿勢を打ち出すことで、チベット自治区での弾圧で傷ついたイメージを修復しようとしている。

 中国の温家宝(ウエン・チアパオ)首相は1月中旬、ネパールを訪問。インフラ整備などの予算として1億4000万ドル強を提供すると約束し、ルンビニへの鉄道延長計画への支援も検討すると述べた。

 一方、国内に仏教の聖地を多く抱えるインドはこれまでルンビニを「格下」扱いしてきた。ネパール当局が実施するルンビニ観光誘致キャンペーンに「喜んで」協力すると表明しているが、「両国政府が組織した団体の大半は機能不全だ」と、ネパール政府観光局の広報担当者アディチャ・バラルは言う。ソフトパワー獲得への道は険しい。



・私自身は聖地なるものを信奉しないので、そういうことの有難味を感じない。世界宗教となったものには、属地ではなく心の中にある聖地を求めることが大事だと思うのだが・・・。

ただ一般には、聖地巡礼は生涯には一度は行いたいものとされている。それは国家にとっては観光収入となり、宗教に対する寛容を示すこととなる。
関連記事
スポンサーサイト

コメント


トラックバック

↑