ローマ法王 キューバで大規模ミサ

ローマ法王 キューバで大規模ミサ
2012年3月29日 NHK

カリブ海の社会主義国キューバをローマ法王として14年ぶりに訪れているベネディクト16世は、首都ハバナで大規模なミサを執り行いました。

今回の訪問でローマ法王は、宗教の自由の促進と共に人権問題の改善などを求めたことから、キューバ政府が、今後、どのように対応するのかが注目されます。

ローマ法王はキューバ訪問の最終日となる28日、首都ハバナでミサを執り行い、会場には国内外から数十万人が詰めかけ、アメリカ南部のマイアミからも、およそ300人の亡命キューバ人が、帰国の特別の許可を得て参加しました。

この中でローマ法王は「キューバでは、宗教活動を自由に活動できるようになりつつある」と述べて、1992年までは宗教活動が禁じられていたキューバでの変革に一定の評価を示したうえで、さらに教会の役割を強化するよう取り組んでほしいとキューバ政府に求めました。

ミサのあと、ローマ法王は、キューバ革命の指導者、フィデル・カストロ前国家評議会議長と30分にわたって会談しました。

詳細は明らかになっていませんが、地元の通信社は世界平和に向けてキューバと教会との協力の在り方について話し合ったと伝えています。

今回の訪問でローマ法王は、キューバ側に宗教の自由の促進と共に反政府活動を理由に大勢の政治犯が服役していると欧米諸国が主張する人権問題の改善などを求めたことから、キューバ政府が、今後、どのように対応するのかが注目されます。



・キューバでは道路が整備され直されるなど、法王を迎えることについては各国とも神経を払っている。

こうしたことは世界のカトリックという勢力が政治・経済に大きな影響を与えることを物語っている。宗教と折り合いの悪い一党独裁政権だが、まだ寛容なようで対立よりも協調し利用しようという意図があるのだろう。

宗教組織もきちんとしたヒエラルキーを持つわけで、政治と宗教が分離しているのか統合しているかの差に過ぎない。


法王 キューバ訪問前に体制批判
2012年3月24日 NHK

ローマ法王ベネディクト16世は、初めてのキューバ訪問を前に、マルクス主義はもはや現実に対応しておらず、キューバは新しい体制を見いだすべきだとの考えを示し、波紋が広がっています。

ローマ法王、ベネディクト16世は、23日からメキシコを、26日からはキューバをそれぞれ初めて訪問することになっていて、23日、現地に向かう機内で同行の記者団と会見しました。

この中でベネディクト16世は、社会主義理論の柱となるマルクス主義について「もはや現実に対応していないのは明確だ」としたうえで、キューバを念頭に「新しい体制を忍耐強く、建設的に見いだすべきだ」と述べました。

ローマ法王が訪問先の国の政治体制に言及するのは異例のことです。

この発言に対し、キューバ内外の反体制グループは「ローマ法王が社会主義の今の体制を批判し、変革を求めたものだ」とこぞって歓迎しています。

一方、法王を歓迎する準備が進められているキューバ国内では、市民から「法王の訪問の目的はわれわれを祝福することであり、政治に首を突っ込むことではないはずだ」といった困惑の声が聞かれました。

キューバのロドリゲス外相は「ローマ法王の話を敬意をもってうかがいたい」と述べ、静観する姿勢を示しました。


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