神話の力6

「神話が神学へ縮小したということです。神話は大変流動的なものなのです。ほとんどの神話は自己矛盾を含んでいる。そこへ神学が入ってくると、それは絶対こうでなくちゃならない、ということになる。神話は詩なんです。宗教は詩を散文に変えます」(ジョーゼフ・キャンベル)1-209

・ 神話の世界には矛盾した要素が多い。それは多様な価値を反映しているためだろう。ただ学問としての神学は統一的な世界観を示すために敢えて矛盾を良しとせずに価値判断を下す。そこで抜け落ちるものがある。人間は矛盾の塊だと言われる。一貫した主義主張を通すほど強くなく、また局面により柔軟な対応してきたために生き延びてきたのではないだろうか。例えば、生命医療分野の新発見・技術はもはや神の領域と言われるところまで迫っている。そこに堅牢な神学から生まれる答えが対応できるはずもない。誰もが分からないのだ。その際に有効なことは、生命を人間に従属するものと考えるか神秘として受け取るかという違いだろう。
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