「死ぬときに後悔しない」人生とは?

「死ぬときに後悔しない」人生とは?
2011年10月31日 ローリエ

「秋の夜長」を楽しめる季節。読書をしたり、考え事をしたりするのにも最適な時期です。2012年のスケジュール帳なども販売され、来年の計画から人生のことまで、じっくりと考えてみたりする方もいらっしゃるかもしれませんね。今回は、「いい人生」について、ちょっぴり考えてみたいと思います。

■死ぬときに後悔するのは「プライベート」なこと!?

「いい人生」とは、一体どんな人生を指すのでしょう? 死ぬときに、自分の人生を振り返って「あぁ、いい人生だったな」と思えることではないか……と語る人も少なくありません。しかし、「死ぬときの気持ち」なんて、若い世代には中々実感が湧かないもの。そこでまず、老齢の皆さんが、人生の幕引きが近づくにあたって、どんなことを後悔するのか、という実際の内容を幾つかご紹介します(『死ぬときに後悔すること25(大津秀一著/到知出版社)』より抜粋)。

・健康を大切にしなかったこと
・たばこを止めなかったこと
・悪事に手を染めたこと
・感情に振り回された一生を過ごしたこと
・他人に優しくしなかったこと
・自分が一番と信じて疑わなかったこと
・遺産をどうするかを決めなかったこと
・故郷に帰らなかったこと
・美味しいものを食べておかなかったこと
・仕事ばかりで趣味に時間を割かなかったこと
・行きたい場所に旅行しなかったこと
・会いたい人に会っておかなかったこと
・記憶に残る恋愛をしなかったこと
・結婚をしなかったこと
・子供を育てなかったこと
・子供を結婚させなかったこと
・自分の生きた証を残さなかったこと
・愛する人に「ありがとう」と伝えなかったこと

これを見ると、死ぬタイミングで後悔するのは、仕事云々より、やはりプライペートなことが多いようです。抽象的な、「心の内面についての後悔」が意外に多いのも印象的ですね。趣味、旅行、グルメ、恋愛、結婚、出産……などの経験のほかに、他人に優しく、周囲や愛する人に感謝して、善い行いをして生きること。平凡にも感じられますが、やはりそんな生活が、多くの人が望む、根本的な「人生の幸せ」なのかもしれません。

■「自分にとっての、いい人生」とはどんなものだろう?

無論、欲を言えば、人格者になり、お金も稼ぎ、趣味も仕事も恋愛も結婚も……と、バランスよく全ての夢を叶えたいものですが、持って生まれた才能、運や縁も影響してきますし、有限な人生のなかで、何もかもを欲張ることは残念ながらできません。

人生には、「何かを選べば、何かを失う」という側面もあります。
人は、若い世代のうちに、社会のなかで様々な生き方をしている人に出会いますが、そのなかで「自分にとっての、いい人生」とはどんなものかを考え、徐々に心を固めていく。それを具体的な行動に移すことで、目指す人生を形作っていく……。早くから「自分にとっての、いい人生」を深く考えておくことによって、「できるだけ後悔の少ない人生」を送ることはできるかもしれませんね。

上記の調査で、仕事での後悔よりも、プライベートについて後悔をしている人が多いのは、それだけ、日本人が仕事にたくさんの時間を割き、人生を全うする人が多いことの表れかもしれません。――さて、あなたにとっての「いい人生」とはどんなものですか?(ゆひら)



・後悔しない生き方とは!?とは、ズバリ「一瞬一瞬をいとおしむように噛みしめて」生きること。

それができそうでできない。生活するとは、習慣化された行事をこなすことだ。そして、習慣化することによって意味を忘れ感激を忘れ無感覚になる。だから、同じことは二度とないと思って細部に目を留めると、やはり毎回違っていることに気づくだろう。それを大事にすることだね。

死ぬときに後悔すること25
大津 秀一

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ハードカバー: 250ページ
出版社: 致知出版社 (2011/9/16)


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大津 秀一
(東邦大学医療センター大森病院 緩和ケアセンター 副センター長)
 1976年生まれ。茨城県出身。
 岐阜大学医学部卒業。緩和医療医。
 日本消化器病学会専門医、日本内科学会認定内科医、日本尊厳死協会リビングウイル(LW)受容協力医師、2006年度笹川医学医療研究財団ホスピス緩和ケアドクター養成コース修了。内科専門研修後、日本最年少のホスピス医(当時)として京都市左京区の日本バプテスト病院ホスピスに勤務したのち、平成20年5月より東京都世田谷区の松原アーバンクリニックに勤務し、入院・在宅(往診)双方でがん患者・非がん患者を問わない終末期医療の実践を行っている。
 現在多数の終末期患者の診療に携わる一方、著述・講演活動を通じて緩和医療や死生観の問題等について広く一般に問いかけを続けている。

東邦大学医療センター 大森病院 緩和ケアセンター
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